“当たり屋美人局”が飲酒運転を仕向ける!?　金をむしり取る極悪手口とは？

2019年10月11日

　中山氏によれば、「いい雰囲気になってきたところで、『そろそろ行こうか』みたいな感じでお店を出て、車に乗るんですよ。男性の方は『これからどうする？　静かなところにでも行こうか。2人きりで話そうか』みたいなことを話しながら車を運転して、赤信号で止まります」「そうすると、コツンとやられちゃうんです。後ろから、車がコツンと（ぶつかる）。軽くなんですけど」と、ラブホテルへ向かう道中、後車がいきなり追突してくるとか。これを受け、思わずMC陣は「こっち（被害者）が当てたんじゃなくて、向こうがコツンと来るの？」（河本）、「全然、こっちは悪くないですよね？」（ほのか）と、質問を重ねた。

　実は、後ろの車に乗っていたのは、おとり役の女性と共犯の男性2人。車を降りて、初めこそ「すみません、申し訳ございません」などと追突について謝罪し、その上で「事故なんで、警察呼びましょうか」と、申し出るそう。「でも、被害者の男性はお酒を飲んでるし、警察を呼ばれると、ちょっと嫌なんです。マズいんですよ」（中山氏）という事情により、加害者側に「いや示談で良いよ。軽い事故だし、修理代だけ払ってくれれば良いから」と、提案。「“丸く収めれば、さっさとホテルにも行ける”みたいな」（中山氏）とのコメントに、河本も「自分（被害者）はそこがありますからね、まずね。下心がある」と、想像した。

　ところが、低姿勢だった犯行グループの男性が、ここで豹変。「今度は“恐喝くん”がですね、『あれ？　お前、酒臭くね？』って言い出すんですよね。『ちょっとさ、酒臭いよね』と。『お前ら飲んでるでしょ？　飲酒運転だよね？』っていうような、ちょっと空気を変えるんですよね」（中山氏）といった展開に、原田は「ちょっと怖くなってきた」「謝ってた人が、『あれ？　お前ちょっと酒臭くね？』って言い出すのは怖いよね」と、不安げな表情を浮かべた。

　中山氏は「ヤバい……みたいな感じになったら、“恐喝くん”の独壇場になるので、いつものペースで恐喝を始めて。（おとり役の）女の子に対しても『お前も知ってる？　同乗者責任っていうのがあるんだよ』」と、恐喝役が共犯の女性にも凄む様子を語り、芸人たちは「自分（被害者）以外の3人はチームだから、空気をそっちに持っていかれちゃうんだ」（原田）、「口裏も合わせられる……」（河本）と、驚愕。中山氏いわく、「被害者の男性は、女性がまさか“グルだ”とは思ってない」ため雰囲気にのまれ、恐喝役から「酒気帯び運転」で3年以下の懲役、または50万円以下の罰金、さらに「酒酔い運転」の場合なら5年以下の懲役、もしくは100万円以下の罰金があることを伝えられた上で、“口止め料”を要求されるという。

　当たり屋美人局グループは、口止め料として「だいたい30～50万円」の支払いを求めるといい、スタジオは「おっかない！」（原田）、「『それを拒むなら警察呼びます』と？」（河本）、「そんなのあるの……？」（原田）などと騒然。河本が「しかも（被害者が）当てたんじゃなくて、当てられた状況からだから」と述べつつ、「なんで30～50万円っていう値段の設定なんですか？」と尋ねると、中山氏は「だいたい罰金よりも、まず低いんですよ。“罰金を警察に払うよりも、コイツらに30～50万円払っちゃった方が安いな”っていうのがチラつくのと。あと、コンビニのATMの上限がだいたい30万円とか。銀行のATMだとだいたい50万円」と、それが“回収しやすい金額”であると説明した。

　そして、口止め料を受け取れば、犯行グループの男性たちはその場を退散。一方、おとり役の女性は残っているものの、「（ラブホテルへ行くのは）結局、無理ですね。テンション下がっちゃって、女の子も泣いてるし。『駅とかに送ってって……』みたいな感じで。『もうここから一人で帰るから』みたいな」（中山氏）と、当たり屋美人局は最終的に“金だけ奪ってホテルには行かない”パターンが主流とのこと。ほのかは「払った後はどうなるんですか？」と確認したが、「（被害者は）LINEブロックされるし、もう（女の子）と連絡の取りようがない」そう。

　また、中山氏は「その女の子は、だいたい半年で4回くらいやって」「この当たり屋美人局は出会い系サイトを使ってあらかじめ被害者をおびき寄せているので、基本的には空振りがない」と常習犯の存在や、成功率の高さにも言及。こうした集団の見分け方も難しいようだが、原田は「女性が『飲め！　飲め！』って言い出したら“この人……”って思えばいいかな？」と、さっそく“当たり屋美人局対策”を練っていた。

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