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元覚せい剤常習者が明かす「幻聴・幻覚」の日々と“克服”への道のり



 11月28日、人気デュオ・CHAGE and ASKAのASKAこと宮崎重明容疑者が再び覚せい剤を使用したとして逮捕され、連日メディアは大騒ぎとなっている。「薬物依存」に対する関心も高まる中、12月1日放送の情報番組『スッキリ!!』(日本テレビ系)では、覚せい剤使用による幻聴・幻覚の実態を特集した。

 覚せい剤取締法違反の罪などで、2014年に懲役3年、執行猶予4年の判決を受けたASKA容疑者。今年8月に更新したブログでは「壮絶な盗聴盗撮に悩まされ『何としても犯人を突き止めたい。』その一心で、ひとりもがき苦しんでいました」などと激白し、大きな話題となった。そして逮捕前の11月25日、ASKA容疑者は自ら警察に通報。駆けつけた捜査員に「盗撮されている。盗聴されている。監視されている」と主張し、不可解な言動の数々があったと報じられている。

 法科学研究センター所長・雨宮正欣氏は覚せい剤の影響で幻聴・幻覚が起こる仕組みについて、「脳内の伝達物質にドーパミンという物質がありまして。快楽とかを感じることのある物質なんですけども。覚せい剤をやると、ドーパミンが大量に出ます。薬が効いている時は、もう幸せで幸せでしょうがない。自信で満ち足りたような状態、正規な脳内の電気信号じゃなくなった状態になってしまいますから、脳の中でシステムの暴走が起きてるということです」と、解説。

 逮捕のおよそ5時間前、『情報ライブ ミヤネ屋』(同)の電話取材に応じたASKA容疑者は「ギフハブっていうんですよ。そこが組織を作って、常に僕を……。今、ARっていう仮想現実なんですけど、僕のいるところを映したりして。僕の携帯の中にそのアプリが埋め込まれていたんで、そこ証拠もとっているんですね」などと、被害を訴えていた。

 覚せい剤使用による幻聴・幻覚とはどのようなものなのか? 番組では、薬物依存症の人たちが共同生活を行っている茨城県・鹿嶋市のリハビリテーション施設「潮騒ジョブトレーニングセンター」を訪問した。覚せい剤を克服し、現在はスタッフとして勤務する藤田周平さん(44)は幻覚に悩まされていた当時について、イラストを用いながら「死神じゃないけど、あぁいう黒い影が立っているんですよね」と、説明。“見られている”という恐怖から1人になる空間を作り、家の前に防犯カメラまで設置。24時間寝ずに防犯カメラを見続けたとか。2ページ目へ