【いただきハイジャンプ】Hey!Say!JUMPの「東京こけし」応援企画、完結編！　伊野尾は親友・高木に裏切られる!?

2018年5月25日

　4人と別行動をとった高木は、東京こけしの素材・ミズキの木を自ら調達。その後、今回のプロジェクトの肝となる「後継者問題」を解消するため、ご夫婦の娘であるともみさんと待ち合わせしていた。実は最初に有岡たちが話を聞いた際、國宣さんは「俺、カッコいいこと言うけど、一代でやめた方がいいの」「二代、三代続かなくて、一代で（やめる）。パッとやめて、“死んだら終わり”って、カッコイイじゃない」と、語っていたという。重い木を運ぶ重労働や、安定した収入を得られない点を踏まえて、「子どもたちにまで、そんな大変な思いをさせたくない」との考えがあったようだ。

　一方、高木が娘のともみさんに「今後、（東京こけしが）“どうなっていってほしい”とか、今の気持ちはどうなんですか？」と聞いてみると、「スゴく難しくて。本当にこのままなくなってしまうのは、スゴく残念なことで。“どうにかしたい”とは思うんですけど……。せめて、こけしのあの形状を削れるようになる技術だけは（受け継ぎたい）」と、本音を吐露。ところが、直接的に「技術を教えて欲しい」とは言いにくいそうで、高木は「まぁ、俺もだって、もし自分で親に言えって言われたら……。こうやって（面と向かって）言えないですもん。やっぱ、恥ずかしい」と、ともみさんの主張に理解を示した。

　高木とともみさんが会っているとは知らず、木工所に帰ってきた國宣さんと昌子さん。まずは「ミズキの木、ありました！」「本当に自分で切りました。あるんですよ、外に。加工もしてきました」（高木）と報告を済ませ、実際に高木が伐採した木をチェックした。有岡が「どうですか？　お父さん、この角材」と聞けば、國宣さんは「これ、一番小さいこけしが。あったでしょ？　あれができる大きさなの」と説明した後にしばし黙り込み、「本当、良かった！」と、ニッコリ。高木は「ちょっとビックリした、俺。『ダメ』って言われるのかと」と動揺してしまい、有岡も「『これじゃないんだよ』って言うのかと思った」と、「良かった」の言葉に安堵した。

　そして、高木が「実は、ある人を呼んでます」「ビックリする人」と切り出し、サプライズがスタート。ともみさんが木工所に姿を現すなり、ご夫婦は「えっ！？」（昌子さん）、「なんでお前が？」（國宣さん）と、驚きの声を上げた。目を丸くする2人に向け、高木は「いろいろ、（ともみさんと）お話をさせていただいたら、結構本当にいろんなことを心配なさってたので。今日はね、ともみさんが“気持ちを伝えたい”ということで、お手紙を書いてくださったので……」と、事情を話した。

　ともみさんは「お父さんは職人気質で、何か言われたら『ノー』とは言えないぐらい、私にとってはとても恐い人でした。そんなお父さんに言われて吹奏楽部に入部したり、アメリカに留学したりしました。でもそのおかげで、いろいろな経験をさせていただきました。お父さんの突然の思いつきからこけし作りが始まり、お母さんはそれまでやったこともないこけしの絵付けをすることになり、誰に教わることもなく、試行錯誤しながら作業していたことを覚えています。そんな中、私たち兄弟を育てるのは“大変だった”と思います」と、普段は伝えられない思いを告白。

　また、木工所に関しては「誰も後を継がず、“私が出来ればいい”と思ったことがありましたが、現実的に見てさまざまな問題があり、後を継ぐことは非常に難しいと分かり、とても残念に思っています。今まで休みなく働き続けてきましたが、2人とも今後はもう少し体のことを考えて、少しお休みをしながらいつまでも元気でいてください。今後、少しずつでもこけしの削り方を教えてください。このままなくなるのは、“本当にもったいない”と思います」と、自身の率直な気持ちを述べた。

　この手紙を受け、國宣さんは「普段から、いろんな手伝いはしてもらってるし。だけども……。それ（削り方の伝授）は難しい」と、やはり後継者は不要だと明言。決断を受け止めつつ、ともみさんにも寄り添って「“絶対こうやって言う”って、娘さんも言ってた」（高木）、「分かってたことだけど、伝えたい思いですもんね」（川村）と、フォローした。かたや、昌子さんは「嬉しかったです。手紙なんて、何十年ぶり……嬉しいです」と涙を流し、なぜか川村も大号泣。

　その上で1日のロケを振り返り、東京こけしを愛する川村は「こういうのってホント、どこでもある難しい問題で。後継者とか、やっぱね、そういう思いが伝わればいいんですけど」「“いろんな思いがあってこうやってるんだな”ということを知ることができて、本当に良かったです」と、感慨深げな表情を浮かべた。こうして、國宣さんの固い決意は変わらなかったものの、創作意欲が湧いたのか、工房では新作のこけし作りがスタート。

　最初に仕上げた試作品は、原宿での光景を参考にしたキュートな「ソフトクリーム」型。ハートやリボンをあしらったもので、もはやこけしの常識を覆す形状だった。続いて、数日後にできあがった新作は、こけしの胴体が「大正ロマン着物風」になっており、ピンクを基調としたカラフルなデザインに。顔は“川村似”の仕様で、結果的に川村がもっとも新作作りのヒントになっていたようだ。

　エンディングのスタジオトークで、有岡が「“川村さんこけし”ね」とつぶやいたところ、知念侑李は「でも、せっかくだったらね。隣にいた大ちゃん（有岡）からインスピレーション受けてさ。『いたジャン』ジャージのさ、色違いの（メンバー分）9体とか作ってもらえれば」と、発案。有岡が「そうやってオーダーできるかもしれない」と反応した後、「お父さん、『こけし作らせてくれ』って言ってたけど」（高木）、「『Hey!Say!JUMPのコンサート会場でこけし売ってくれないかな』って」（有岡）と國宣さんの発言を暴露し、スタジオが笑いに包まれた。

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