テレ東の番組発・ロードオブメジャーの元ボーカル、当時のギャラや解散に至る経緯を激白

2020年9月4日

　メンバー同士の衝突もあったそうだが、メジャーデビューを目指して作り上げたのが、インディーズデビューシングル「大切なもの」（02年8月発売）。「メンバーも一緒に書いてます」（北川）と話す同曲について、熊切が「良い曲ですよね～」と褒め、河本は「“これイケるかも”っていう感覚は、どう？　正直あった？」と、尋ねた。北川は「全然、ないです」と返し、「『大切なもの』以外にも、何個か候補っていうのもできあがってはいたんですか？」（河本）と聞かれた際は、「ありました。でも何曲かあったのが、（メンバー間で）『これダメやね、これダメやね……』っていう感じだった」「スタッフも、なんかこうノッてないんですよ。明らかに」と、回顧。

　これを受け、河本が「『大切なもの』っていうのだけが、みんな共通して『良いんじゃないか』っていうことになったってことですかね？」と確認するも、「いや、僕もうそれは分からないですね。『これしかない……』『ある曲の中やったらこれやね』」（北川）という決め方だった模様。「ていうことは、消去法だったんだ？　逆に言うと。もう『ダメ、ダメ、ダメ……』で残ったのが『大切なもの』？」（河本）、「それも自信がない？」（名倉）と言われて、北川は「そうですね」「自信はないですね」と、振り返った。

　とはいえ、「大切なもの」は見事、オリコン初登場16位を獲得し、以降は19週に渡ってトップ10圏内をキープしたほか、最高2位まで上り詰めるなど、結果的に90万枚を売り上げる大ヒットを記録。しかし、ロードオブメジャーは07年に解散しており、北川は「辞めることは考えてなかった」ものの、「やっぱ寄せ集め（のメンバー）でっていうのは“難しかったかな”と思いますね」と、吐露。「それはぶっちゃけ、あんまり仲が良くならなかったとか、そういうことですか？」（熊切）との問いかけは否定し、「（方向性に関してなど）話し合いとかあんまりしなかったんですよね」と、語った。

　名倉は「大人やしね。ジャニーズ（事務所のタレント）みたいにさ、子どもの頃から、研究生の頃からさ、どこの誰か分からへん人が一緒にバーッとやって、学校みたいになって。で、適当にメンバーを組んで……って、なるじゃない？　言うたら、それと一緒やけど、そういう小さい時からの友だちみたいなのじゃないから。大人（になってから）で、会うって、結構なかなかね。しんどいよね」と、想像。北川の「“話し合いをあんまりしなかったのが大きいんかな”と思いますね。（解散危機を）乗り越えられなかった」という思いにも、「やっぱ音楽って、話し合わないとね、いけないですよね」（名倉）と、理解を示した。

　北川いわく、「（メンバーとは）今の方が仲が良い」とのこと。名倉は「絶対そうですよね」「何もかも枷が外れた時は……。だって100日、めっちゃ一緒に苦労した友やから」と納得し、北川も「今、そうなんですよ。めちゃくちゃ仲が良いんですよ」と、大きく頷いた。そんな北川は現在、ソロアーティスト「けんいち」として毎月新曲を配信しているが、今回の番組では「大切なもの」を歌唱。スタジオで生歌を披露したところ、「スゴい！　感動！　なんかジーンときますね」（熊切）、「やっぱ声が良い！」（河本）といった感想とともに、拍手が巻き起こっていた。

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