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『じっくり聞いタロウ』でYouTuber弁護士が解説! 匿名での誹謗中傷に対する撃退法とは?



 ネプチューン・名倉潤と次長課長・河本準一がMCを務めるトークバラエティ『じっくり聞いタロウ~スター近況(秘)報告~』(テレビ東京)。8月6日深夜放送回は、YouTuberとしても活動する藤吉修崇弁護士が、SNSの誹謗中傷問題を語った。

 YouTubeチャンネル「二番煎じと言われても【弁護士藤吉修崇】」で、さまざまな事例を挙げて見解を述べている一方、年間1,000件以上、SNSの誹謗中傷に関する相談を受けてきたという藤吉弁護士。昨今、SNSでのバッシングは大きな社会問題となっており、今年5月には、恋愛リアリティ番組『テラスハウス』(動画配信サービス・Netflix、フジテレビ系で放送)に出演中、SNS上で多くの誹謗中傷を浴びていた女子プロレスラー・木村花さんが、自ら命を絶った。

 藤吉弁護士は「何を書き込むと誹謗中傷にあたるのか?」といった相談が最近増えていると明かし、河本も「これが難しいですね。違法なのか、違法じゃないのかっていう、コメントの線引きっていうのが非常に難しい」と、指摘。藤吉弁護士いわく、誹謗中傷は大きく分けて「批評や批判などの感想を書き込んだ場合による誹謗中傷」と、「事実や個人情報を書き込んだ場合による誹謗中傷」の2パターンがあるそうだ。

 1つ目の「批評や批判などの感想を書き込んだ場合による誹謗中傷」については、「基本的に意見とか批評っていう感想ですね。人によって評価が分かれるものっていうのは、受忍限度を超えるかどうか。要するに、我慢の限界を超えるかどうかっていうことで判断される」「仕事に対する評価とか、そういったものは比較的セーフっていうか、違法にならないっていうことの方が多い」「それを超えて、人格攻撃であるとか。たとえば、『見てて気持ち悪い』とか、そういったこととか。女性の方の容姿に対して『トカゲみたいな顔だ』とか、そういったことを書くと、やっぱり、それは誹謗中傷として違法になる」と、説明。

 番組のナレーションにより、仕事のほか、商品に対する批判や批評はある程度許されるものの、エスカレートした書き込みになると、名誉棄損にあたる可能性が高いという補足も。そんな中、名倉は「たとえば、『死ね』とかっていうのは、全然アウトじゃないですか。もっと違う言葉、普通の言葉で傷つく場合もあるじゃないですか。『名倉、タイ人みたいやね』っていうので、実は俺がめちゃめちゃ傷ついてるかも分からないじゃないですか。“本人がこの言葉で傷ついたら、もうアウト”ってしてもらわないと、そっちで『これはセーフなんですよ。こんなこと言っても……』って言われても、納得いかない」「そこの線引きを、“その人がどれだけ傷ついたかでアウト”にしてもらわないと困る」と、主張。

 これに対し、藤吉弁護士は「おっしゃる気持ちは分かります」と受け止めつつ、「過度に批評、批判が誹謗中傷として、違法だっていうことの範囲を広げてしまうと、やっぱりインターネット使う上でも、良い意見ばかり溢れてしまうので……。たとえば、よくラーメン屋さんとかに行く時に、我々って口コミサイトとか見るじゃないですか。『美味しい』としか書いてなかったら、それはもう口コミサイトとしてあまり役に立たなくて。中にはネガティブなコメントとかあるから、我々がどのラーメン屋さんを選ぶのかっていうことでは役立つ」と、批判や批評と誹謗中傷の違いを明確化するのは難しいようだ。[続きを読む]