【いただきハイジャンプ】Hey!Say!JUMPが“結婚式のサプライズドラマ”に挑戦！　有岡大貴は「間違いなく僕の代表作」と宣言

2017年10月7日

　実は、この夫婦の娘さんが1週間後に結婚式を挙げるそうだが、娘がお嫁に行く前に“どうしても伝えておきたいこと”があるという。母の敏江さんは「娘には謝りたいことがありまして……」と切り出し、「主人の仕事で転勤をしなければいけないので、それを私が“家族でついて行く”という決断をしてしまったので……」と、告白。当初、父の嘉久さんは単身赴任を考えていたものの、敏江さんが家族で暮らすと最終決断を下したため、その責任を感じているのだった。

　一家は嘉久さんの仕事の都合で7回の引っ越しを経験したが、ある時に娘の綾美さんから「私のふるさとはどこ？」と聞かれ、敏江さんは「何も答えられなかった」とのこと。そこで、「辛い思いをさせてきた娘に一言謝りたい」とのご両親の思いをドラマにまとめ、結婚式で娘さんに伝える重要な役割を任されたJUMPの2人は「責任重大ですね。一大事です」（有岡）、「相当な一大事だよ！」（中島）、「今までこの番組で、ここまで僕が背筋伸ばしたことない！　椅子に座って。さっそく、ちょっと違いが出てますね」（有岡）と、すでに緊張気味。

　河合さん夫婦はドラマ作りの参考にと、当時の様子が分かる大量のビデオテープを持参。河合家では綾美さんが生まれた時に初めてビデオを買ったといい、「1991年1月3日　家の中（続き）」など、綾美さんが愛されて育ったと伝わる貴重なビデオテープを目にした有岡は「あ～、スゴイ！」と、感激していた。一方、綾美さんの結婚式が行われるのは今から1週間後。ご両親から聞き出した「父が転勤族だった」「家族で行くと決めた母」「『ふるさとはどこ？』と娘に聞かれた」「思い出のビデオテープ」といったヒントをどう使うのかは2人次第。こうして、結婚式の“サプライズドラマ作り”がスタートした。

　まずは、抽選で担当を決めたところ、エキストラとともに「主演」のお父さん役を演じるのが有岡で、中島はドラマの「演出・監督」に決定。しかし、中島は「監督やるの、俺！？」「え、僕が指示するのは、このバラエティ班のいつもの面々……？　全く不自由ですけど、大丈夫ですか？」と、思わず正直な気持ちを述べた。スタッフの意見も同様だったのか、前もって“強力な助っ人”を招集。ここで1人の男性が登場した途端、中島は「ちょっと！　ちょっと！　僕は知ってますよ。カメラマンの岸本（正人）さんです！」と、驚きながらも紹介した。

　岸本さんは、中島が主演を務め、メンバーの高木雄也も出演した連ドラ『水球ヤンキース』（同、2014年7～9月放送）をはじめ、数々のドラマを手がけてきた一流カメラマン。安心して気が大きくなった中島が「ガチ助っ人ですよ！　チーフカメラマンですよ！」と言うと、スタッフは「見よう見まねで台本も作ってみた……」と、台本を手渡した。台本の表紙には「まぶたに浮かぶヒストリー#1　答えられない質問」とタイトルが書かれており、有岡が「あっ、確かに（河合さん夫婦が）言ってたね。（綾美さんの問いに）『答えられなかった』って」と納得する横で、中島は「『決定稿』って書いてある」と、ニヤリ。

　これを受け、スタッフが「ただあの……基本的には筋書きだけなので、細かい部分は主演の有岡さんに“演出プランを決めていただきたいな”と……」とお願いすると、有岡は「あっ。俺が決めるの？　監督がじゃなくて？　えぇ？　いくつか、じゃあ（演技）プランを用意しとけってこと？」と、困惑。「それを監督に提案していただけると……」（スタッフ）との一言に、中島は「ほんっと、無茶だよね！」と、呆れ返った。

　午後3時、いよいよ撮影開始。すると、“JUMPイチ真面目”な中島は変なスイッチが入ったようで、「本番。よーい……はいっ！」と、すっかりドラマモードに。『いただきハイジャンプ』のカメラを気にしなくなるほどで、7月期の連続ドラマ『コード・ブルー～ドクターヘリ緊急救命～THE THIRD SEASON』（同）で名取颯馬役を好演した有岡でさえも、中島監督に言いなりの状態。集中した結果、全てのシーンを撮り終えたのは撮影開始から6時間後の午後9時だったという。

　撮影を終えた有岡はスタッフから「やりきった感じ？」と聞かれ、「そうですね。まぁ、“間違いなく僕の代表作になるんじゃないかな”（と思う）」「確かな手応えを感じています」と、晴れやかな顔。監督の中島の仕事はこれで終わりではなく、「綾美のことを考えれば単身赴任が一番いい……」などと、自らドラマのナレーションを収録していた。

　合間のスタジオトークでは、山田涼介が「うわっ、すごいね！　これは大変だったんじゃないの？」と2人を労うと、有岡が「皆さん分かったと思いますけども、“ガチ”です」と、宣言。この流れで、薮宏太は「聞いたところによると、スタッフさんが言ってましたけど、『監督役の裕翔が真面目過ぎて撮影が押した』と……」とドラマ撮影の裏話を挟んだが、中島本人は思わず苦笑い。

　山田から「それはプロがいるんだから、カメラマンさんに任せちゃうっていうのはなかったの？　頭の中で」と質問を受けた中島は「違うよ、だから！　俺は人生に関わることだから……。“真面目にドラマ撮りたいな”って思ったし。やっぱり、お芝居はね、削いじゃいけないからさ！　何を……“俺のせいで押した”みたいなさ！　俺感じてたんだからな！　“もうちょっと巻いてほしいな”っていう空気を！」と、ブチ切れ。これにはメンバーも「裕翔に謝れ！」（薮）、「ド真面目なんだから！」（山田）と、スタッフに苦言を呈した。

　また、有岡は「あとね、大変だったのは……俺と裕翔どっちが（主役を）演じるか、分かんなかったから。『いたジャン』のスタッフも衣装を用意してくれてはいるんだけども、サイズが裕翔も着れるようになってるから、おっきいの、全部」と、不満をポロリ。すかさず、中島は「ちょっとそぐわない感は出てるかもしれないですけど。でも、お芝居はしっかりね」と、フォローした。

　そんな2人に山田が「何か注意した点みたいのあんの？」と聞くと、「でもやっぱりね……。“ご両親の気持ちを伝えられるようにしなきゃな”っていうことが」（有岡）、「そこが第一ですよね」（中島）とのこと。薮は「でも、新しいよね。両親へ手紙を娘さんが書くっていうのは当り前っていうか（結婚式の定番で）よくやってることだけど」と印象を述べつつ、「さぁ、いよいよ結婚式でVTR流してどうだったか……」と進行した時、「いや～、緊張する！」（有岡）、「反応はまだ見てないですからね」（中島）と、ソワソワする2人だった。

　そして、結婚式当日。滞りなく式が進む中、司会者が「実はここでもう1つですね、綾美さんにプレゼントがございます。某男性アイドルからのメッセージが届いているようなんですね」とアナウンスし、映像内で中島が「綾美さん、（夫の）孝平さん。Hey!Say!JUMPの中島裕翔です」と自己紹介すると、場内から大きな歓声が。中島は「この度は、おめでとうございます。実は、僕たちの番組『いただきハイジャンプ』では、新婦・綾美さんのご両親と一緒に、綾美さんに内緒で1本のVTRを作りました。しばしお付き合いください」と説明し、ドラマVTRの上映が始まった。

　突然の出来事に、綾美さんは動揺を隠せない様子だったが、有岡らが熱演する物語を目元をおさえながら鑑賞。ドラマは、「娘に悲しい思いをさせたのではないか」というご両親の葛藤が忠実に描かれた内容になっており、最後にはナレーターの中島が「綾美さん、あなたは知っていますか？　ご両親は綾美さんに、ふるさと以上に大切な物を残してくれていることを。それは、ご両親が世界で一番大切にしている“家族のビデオテープ”。離れることなく家族が一緒にいたから残せた、幸せの記録。これは、ふるさと以上に大切な思い出なんじゃないかな？」と、語りかけた。

　VTR終了後の会場で、敏江さんは「綾美は幼稚園・小学校・中学校と転勤ばかりだったので、何度も引っ越して辛い思いをさせた……。何回謝っても謝りきれないぐらいです」と、改めて謝罪。母の本心を知った綾美さんは「謝られることなんて何もなくて……。本当に、ありがとう」と、大粒の涙を流して両親に感謝の気持ちを伝えたのだった。

　スタジオの有岡＆中島は感激の面持ちでその模様を見守り、「よかった、よかった」（有岡）と、しみじみ。さらに、山田が「強い家族だね」とつぶやくと、「スゴいですよ」（中島）、「ホントに素敵な家族なんだよね。話を聞いてると」（有岡）と、同調。薮が「でも、この企画続けたいね」と述べた際には、有岡も「今後、“結婚式の新たな定番にしていけたらいいな”と思いますので」と、企画の継続に前向きな姿勢を示していた。

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