元ジャニーズアイドル、Jr.時代のギャラは「1ステージ1万円」!?　退所後のバイト生活まで赤裸々告白

2017年1月6日

　この日のゲスト・正木慎也は、アクロバティックなパフォーマンスが武器だった「忍者」の一員として、1990年にデビュー。忍者についてはグループのリーダー・柳沢超が同番組に出演した際（2016年10月20日放送回）、87年デビューの光GENJIと91年デビューのSMAPに挟まれて“不遇”だったことを訴え、さらに解散宣言もなく自然消滅したことなどを解説していた。

　柳沢は「忍者」というグループ名についても不満を述べていたが、今回のゲスト・正木は「すごく嬉しかった」とのこと。番組MCのネプチューン・名倉潤が「“忍者って何？”とか思わなかった？」と尋ねるも、正木は「（ジャニー喜多川社長から）『忍者になっちゃいなよ』って言われて、（自分も）『忍者になっちゃうよ！』みたいな感じで、盛り上がりました。すごい嬉しかったです」と、当時の心境を話した。柳沢の出演回もテレビで見ていたといい、「あっ、同じメンバーで当時そんなこと考えてたんだ」と、それぞれ受け取り方が違ったことに気付いたそう。少なくとも、正木は「よっしゃあ、飛んでやる！」と前向きだったようだ。

　そんな正木は、ジャニーズに入ったきっかけに関し、「アイドル番組が結構やっていて、そこに（当時ジャニーズに在籍していた）田原俊彦さんが出ていて、テレビで歌っている最中にバク転をしていたんです。そのバク転を見て“カッコイイな”ってすごい憧れて」と、回顧した。MCの次長課長・河本準一が「（ジャニーズのオーディションには）何人ぐらいいらっしゃったんですか？」と聞くと、正木は「その時は300人くらいいましたね」と答え、「（オーディションを重ねるにつれ）200人くらいになって、50人になって、20人くらいになりましたね」と、厳しい選抜を振り返った。

　正木いわく、最初はお芝居や歌のレッスンではなく、“とにかくダンスのレッスン”をさせられたんだとか。「（正面に）先生がいて、1列目、2列目、3列目、4列目、5列目くらいまであって。（自分は）小学生だし、高校生の怖い人たちいっぱいいるから、独りでに後ろになって踊ってた」という正木だが、「（高校生の後ろにいたため）前が見えなくて、先生が。見えなくて全然うまくいかないし、ついていけない」と、困っていたとのこと。すると、その様子を偶然見ていたジャニー社長が「YOU、前においでよ」「前に来ちゃいなよ」と声をかけてくれたそうで、「先輩たちがいっぱいいるからいけない」と遠慮していた正木に「先輩とか後輩はこの世界には関係ないんだよ」と言い放ち、1列目で踊らせてくれたという。名倉は「それはもう合格やな。『YOU、前に来ちゃいなよ』って言う時点でもう合格だよ」と、指摘した。

　こうして12歳でジャニーズ事務所に合格した正木は「一番初めに出たのが近藤真彦さんと田原俊彦さんのバックダンサーだった」といい、河本は「一番最初がなんですか？」と、華やかな経歴に驚愕。また、「どの辺からギャラというものがいただけるようになるんですか？」（河本）との問いには「初めの時から貰ってたと思うんですよね。たぶん1万円だったと思います。1ステージ。たぶん1日2回くらいやったら2万円くらい貰えてた」（正木）と、証言。50～100人ほどいるバックダンサーの1人だったとはいえ、正木のギャラは月収にすると20万円程度だったという。

　6年間の下積み生活を経験した正木は、18歳で忍者としてデビュー。河本が「（ジャニーズ）Jr.の頃から収入は一気にガーンとこう、上がるでしょう？」と踏み込むと、正木は「ほかのグループとかは知らないですけど、まぁ僕らとかもどうなんだろう……。Jr.の時に比べたら、何千倍かなんかにはたぶんなったとは……」と、ぶっちゃけトーク。スタジオは一瞬静まり返り、「Jr.から何千倍ってなったら、とんでもない数字」と、驚きっぱなしの河本。正木は「何千倍というか、まぁ千倍、2千倍とかだと思うんですけど」と、述べるにとどまった。

　続いて、忍者時代の恋愛事情についての話題になり、正木は「禁止でもないし、『（恋愛をして）いい』とも言われなかったですね」と、暴露。当時、正木には本当に交際相手はいなかったというが、「ただ、番組とかで一緒になるじゃないですか、いろいろな方と。そういう方たちと一緒に、たとえば2ショットでご飯食べに行ったりとかはありましたね」と、明かした。河本が「結構有名な方とご飯行かれたんじゃないですか？」と聞けば、ゲストのリポーター・東海林のり子も身を乗り出し、「私、聞こうと思ってたの。誰だったの？」「イニシャルでもいいから」と“直撃取材”。正木が「無理です、無理です！」とソファに倒れ込んだことで、「相当な人や」（河本）、「今も活躍されてます？」（名倉）と質問が続き、正木は「もう今はたぶん……。たまに、たまに“懐かしの”的な……」「その当時、アイドル番組とかで……」と、話した。

　最終的に、名倉の「ご飯食べた人でしょ？六本木で。2人でご飯食うた人って言えないですか？」との言葉に負け、正木は「N.Sさん」と、イニシャルをポロリ。出演者は頭の中で該当人物を探し、東海林の「“東海林のり子”じゃないよね？」という発言で笑いが起きる一幕も。その後、名倉が「あ！でも、あるわ。N.Sさんね。分かった」と気付くと、河本も「あー！何か今すごい（心臓が）テッテッテ……ってなった」と、胸に手を当てた。MC陣が「結構スーパーアイドルですよね？」（名倉）、「正木さん、お付き合いしてたんですか？」（河本）と確認すると、正木は「してないです」とつぶやいたが、河本は「（お付き合い）してたんですね？」「お食事に1回行っただけですか？」と、しつこく追及。正木は「（お付き合い）してない」「（食事も）1回だけです」と繰り返し、河本から「そんなバカな」と言われた際には、タジタジになりつつも「すごい上手いですよね」（正木）と笑っていた。

　一方、正木がよく遊んでいたのは、先輩にあたる少年隊・植草克秀だったとのこと。ブラックバス釣りが好きだった植草はカヌーを所持しており、それを車に積んで霞ヶ浦の湖に行き、2人でカヌーを漕いで釣りをするのが定番の遊びだったとか。さらに、植草は船の免許を取ると“バスボート”という船を購入し、「お前も免許取れよ。（バスボート）買えよ」と勧めてきたが、正木は拒否したそう。しかし、植草は「買わなくていいから船屋さん行こう」と正木を船屋に連れて行き、「その船（バスボート）に乗ってみろ」「買わなくていいから見積もりだけ取ってもらえ」などと要求。次第に日が暮れ、船に座った自分の姿を見た正木は「なんかカッコイイ」と感じてしまい、結局バスボートをローンで購入するに至ったという。

　このように芸能生活を謳歌していたものの、忍者は97年に自然消滅し、正木も00年にジャニーズを退所。ジャニーズを辞めた直後の正木は10ヵ月ほど、中学時代の先輩の飲食店でアルバイトをしていたそうだが、「10ヵ月間でお休みが1日しかなくて、“本当にこれがやりたいことなのか”っていうことが分からなくなったので辞めた」（正木）と語った。バイト生活を経て再び芸能界に戻った正木は、現在の活動について「メインは舞台が大好きなんで、舞台をやってる」と話しつつ、「もともと光GENJIだった佐藤寛之っていう彼がいて、2人でユニットを組んで、2年前に1回シングル出して、今度11月にCDを出したんです」と、告白した。

　最後に、正木は忍者のデビュー曲「お祭り忍者」（90年8月発売）を熱唱。「この曲をテレビで歌ったのは25年ぶりくらいです」（正木）とのことだったが、変わらぬ美声でスタジオを盛り上げた。

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