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【ヨソで言わんとい亭】統合失調症の“ボキャブラ芸人”が壮絶な闘病生活を告白……自殺を思いとどまらせた相方からの言葉とは?



 4月7日放送の『ヨソで言わんとい亭~ココだけの話が聞ける(秘)料亭~』(テレビ東京)に、大病を患った経験を持つ芸能人が集結。病と闘った過酷な日々を振り返った。

 この日のゲストは、2004年末に末期の腎臓ガンと診断された俳優・小西博之、2008年に糖尿病を患ったダイノジ・大地洋輔、また、表皮内部に生じるガンの一つ「ボーエン病」を治療中のグラビアアイドル・梨木アリアが出演。そして、人気の裏で統合失調症に蝕まれていたというお笑いコンビ・松本ハウスのハウス加賀谷は、精神の病に苦しんだ過去や現在の病状を明かした。

 松本ハウスは、かつて『タモリのボキャブラ天国』(フジテレビ系)などで活躍し、大ブレイク。1990年代のお笑いブームを支えたが、“加賀谷で~す”の自己紹介で知られる加賀谷は、実はこの頃からすでに統合失調症に悩まされていたという。統合失調症とは、現代日本では「100人に1人がかかる」ともいわれている精神疾患の一つで、幻覚や妄想の症状が特徴的。ほかにも、集中力や記憶力の低下、感情表現が鈍くなるなどの症状が報告されている病だ。

 番組では、加賀谷の相方・松本キックが、MCのネプチューン・名倉潤も出演していた『ボキャブラ』の時も、加賀谷の症状は「相当ヒドかった」と切り出すと、名倉は「ヒドかったんだ、あの時!?」と、ビックリ。加賀谷は「僕らの仕事なんて、当時この衣装入れてカバン持って行けば良いだけじゃないですか。で、朝出掛けようと思って衣装入れて、『あ! 忘れ物したかな?』って思ってフッと部屋の中振り返るんですよ。で、大丈夫だと思って行こうと思ったら、もう1時間半経ってるんですよ」と、驚きの状況を説明。何をしていたのかは覚えておらず、「特に(忘れ物を)探しているとかそういうことではないと思うんですけど」と、語った。

 こうした時間感覚の低下によって遅刻が増えていく中、加賀谷は決定的な出来事を起こしてしまったという。加賀谷は「これね、名倉さんを前にして言うの、すっごい恥ずかしいんですけど、僕実は、『ボキャブラ』とか一番忙しかった時期に、何度か自殺未遂してるんですよ」と、仰天告白。名倉が「えー!? そうなの!? 全然知らなかった」と、ショックな表情を浮かべると、「もう衝動的に、たとえばそうだな……。『えーい! 死んでしまえ』って言って、睡眠薬を200錠くらいバーッと一気に飲んじゃうんです」と、生々しい体験談を激白。続けて、「普通、200錠も飲むと戻してしまうらしいんですけど、僕、健啖家(大食漢)などでスッと胃におさまりまして、昏倒するようにスコーンと寝てしまうんですよ」と、薬を吐くこともなく意識を失ったものの、「次の日の朝、普通に目が覚めた」そうだ。

 大量の睡眠薬を飲んだにも関わらず“未遂”で済んだ理由について、ゲストの医師・近藤惣一郎氏は「(当時の加賀谷が)いろんな投薬を受けて、やっぱり薬の代謝の仕方が変化してるのもあったと思う」との見解を述べた。

 番組レギュラーの次長課長・河本準一が「どういう衝動なんですか? 自殺するってのは」「この世に要らないんだと思うんですか?」と加賀谷に尋ねると、名倉も「だって『ボキャブラ』で忙しい、求められてる……」と、人気絶頂期だったことを指摘。加賀谷は「本当、難しいんですけど、その当時自分が嫌いだったんですよね、すごく」「精神疾患を持っているという自分自身を受け入れられていなかったんだと思うんですよ」と、自己分析した。2ページ目へ