【KinKi Kidsのブンブブーン】市村正親と銀座で食べ歩きツアー！帝劇地下街のジャニー社長行きつけのお店へ

2017年6月26日

　光一が「あそこだって」と近くの席を指し示すと、剛は立ち上がって「どこよ？どこなの？」と移動し、ジャニー社長のテーブルに着席。市村が剛をジャニー社長に見立てて「You call me？」と話しかければ、剛も「You 早く食べちゃいなYo！」と“ジャニー社長風”に返した。光一は「でも俺、ジャニーさんが出前取ってるのは知ってるけど……。『You 食べちゃいなよ』って、ものスゴい量をね」と話しつつ、お店に足を運んでいるとは知らなかったようだが、剛が「たぶんジャニーさんは注文して、ここで待ってんじゃないの？」と予想すると、「有り得る！あの人、お盆で自分で持ってくるもん」（光一）と、妙に納得していた。

　ここで、待望の“市村スペシャル”が出来上がったが、最初に運ばれてきたのは普通の焼きそばだった。市村が「これじゃあ、ただの焼きそばなんだけど、“市村スペシャル”はこれじゃないんですよ」と話す横で、光一は「これ（焼きそば）は頼んだことありますよ、僕も」と、コメント。「これも（普通に食べても）美味しい」（市村）そうだが、焼きそばと一緒に味噌汁のお椀が並べられた時には、光一が「味噌汁付かないですよね、普通（に焼きそばをオーダーした場合は）」といい、剛も「焼きそばに味噌汁？」と、困惑。すると、市村は「これは味噌汁じゃないんだね」と明かし、「オープンプリーズ！ You 開けてごらん」と、“ジャニー社長風”にお椀を開けるよう促した。

　お椀の蓋を外した剛は「あっ、カレー！カレーのルー！」（剛）と、仰天。市村は「そうなんだよ。これ（焼きそば）とこれ（お椀に入れたカレー）を合わせたのが“市村スペシャル”なの」と、改めて発表した。ところが、光一は「ごめんなさい。ちょっとよく分からない」と、正直に申告。市村は「分かんない！？何言ってんだ、分かんない！？」と逆に驚いていたが、剛も「どうやって食べるんですか？」と、苦笑い。市村は「これはまず箸を割るんだよ」とイチから指南し始め、お椀を片手に持った後に、箸で取った焼きそばを“つけ麺”のようにお椀のカレーに浸すと説明した。

　キンキは「ホンマに！？」（剛）、「ホントですか？」（光一）と戸惑いながらも“市村スペシャル”を実食。半信半疑のまま食べた2人だったが、「うまぁ～い（ハートマーク）」「マジか！」（光一）、「何これ！？」（剛）と、大ヒット。市村が「だろ？だろ？」「（気に入ってもらえると）嬉しいな、やっぱり」と喜んでいる間、「ヤベぇなぁ！」（光一）、「何ですか、この食べ物！？」（剛）と、興奮が続いた。しかし、光一が「僕も今度お願いしていいですか？」と確認を取るも、店員さんから「ダメ、ダメ、ダメ！市村さんの許可いただかないと！」と断られてしまい、「そうか、そうか……」（光一）と、断念。“市村スペシャル”は市村だけの特別メニューのため、残念だがほかの人は注文できないとのことだった。

　お店を出た3人は、JR有楽町駅の線路脇を歩きながら、次なる“市村オススメ”の店「純廣東料理慶楽」へ。「来たことないなぁ」とつぶやく光一に、市村は「ない？これ古いんだよ」と、アピール。創業67年という老舗の外観に、ここでも剛は「なんかまた雰囲気がいい！」と心惹かれたようだ。店内で剛から「こちらはどういったお店でしょうか？」と、説明を求められた市村は「昭和の名優ないしは演出家、あと文化人。そういう方たちが結構来るんですよ」と、多くの著名人から愛された店であると前置きし、「初めてこの店を知ったのは、僕が四季（劇団四季）にいる頃に（同劇団の創設者の1人で演出家の）浅利慶太さんがこの店が大好きでね。日生劇場で舞台稽古をやると、ここでテイクアウトでいろんな物を持ってきて、それを楽屋で食べてた」と、回顧。市村はこれがきっかけで、店に“行ってみよう”と思い、通うようになったとか。

　オーダー時に市村が「ここにもね、またね、“市村スペシャル”がある」と告げると、キンキは「あるんだ～」（光一）、「ま～た！」（剛）と、リアクション。市村は「『また』って言うと思った」「『あいつはまたですか』って言われそうな気がしたんだけど」と言いつつ、「鶏もやしツユソバ餃子入り」を注文。「鶏もやしツユソバ」に「水餃子」をトッピングした一品が“市村スペシャル”だそうで、剛が「“ハイブリッド”（2つのメニューを組み合わせた料理）しますね、めっちゃ」と指摘すると、光一も「そうだね。確かに」と、頷いた。料理を待つ間のトークでは“若かりし頃の市村と銀座”の思い出話に。市村は「銀座っていうのは、僕もともと池袋に舞芸（俳優養成専門学校の舞台芸術学校）という演技学校に行ってる頃から、アルバイトでこの街に来てたんですよ」と、語り始めた。

　当時のアルバイトに関し、市村が「きつねうどんの屋台」「新橋から（屋台を）引っ張ってね。僕はちょうど資生堂の本社の裏側に、2人1組（のアルバイト）で、きつねうどんを出したんですよ。今で言う、お湯の中（に麺を）入れて、こう（器に移し）入れて、おつゆ入れるの。で、油揚げ入れて、とろろ昆布入れて、『へい！お待ち』っていうヤツ」と振り返ると、光一は「そんなバイトやってたんですね」と、目を丸くした。「そっから始まって……。だからね、この辺だと、自分が演劇学生の頃から歩いてた街なんで……」（市村）と思い出に浸る中、「ホント“庭”ですね」（光一）と言葉をかけたところ、市村が「まぁな」「俺の庭だよ」と豪語し、笑いを誘う一幕も。

　さらに、「だから、よく子どもがさ、電車（のオモチャで）こういうの、遊ぶじゃない。こんなん物足りないから、新幹線あそこに走らせたんだぜ」（市村）と、「慶楽」の3階から走行する新幹線が見える点を持ち出し、「俺が走らせてみんなに見せたんだよ」（市村）と、得意げに語った。光一は「あれ市村さんが走らせたの？」と一旦乗っかりながらも、「実際子どもにおっしゃってませんよね？」と、確認。これには市村も「言ってない！」と笑っていた。また、市村は舞台芸術学校を卒業後、『水戸黄門』シリーズ（TBS系）などで活躍した名脇役・西村晃の付き人を3年間務めていたという。市村が「この先生の3年間、付き人をやってる間に、僕はいろんな勉強をしたんですよ。“何が一番いい勉強になったか”と言うと、目の前で中村錦之助（後に改名して）、萬屋錦之介ね。勝新太郎、森繁久彌、三木のり平、三國連太郎……そういう方たちの芝居を目の前で見てたの」と、名だたる役者陣を列挙すると、キンキも「なるほど」（剛）、「それがもう勉強（になる）」（光一）と、納得。

　このように恵まれた機会は「普通有り得ない」（市村）と話した一方で、「まぁ～、昔の俳優さんっていうのは破天荒」とも。「それはホントによく伺う話ですよね」と笑みを浮かべる剛に、市村は三木を例に挙げて「のり平さんはセリフ覚えないんだよ。いろんなところにね……。（メニューを手にして）パッと開けると、ここにセリフが書いてあったり、お椀開けるとお椀の中にセリフが書いてあったりとかね」と、小道具にカンニングペーパーを忍ばせていたと暴露。市村は「それでも芝居通じちゃうんだよ」と称賛したが、西村がカンペを隠すイタズラを仕掛けることもあったといい、三木は芝居を続けつつカンペを探していたそうだ。

　市村の話を受け、光一も「ある方に聞いたんですけど……」と切り出し、「“誰かって言ったらアカン”と思う」とした上で、「ある方がちょっとセリフがアレで、耳にプロンプ（他者からセリフを教えてもらう装置）を仕込んで芝居されてたんです。で、（舞台）袖でお付きの人かな？マイクに向かって『何とか何とか』って言ったのを、舞台上で言うみたいなことをやってて。（しかし役者は）どうも聞き取りにくかったらしいんですよ、本番中。で、何とか喋ってて……（聞き取れなかったため）『何だって！？』って、デカい声で言っちゃったっていう」との“ウワサ話”を披露。剛が「お客さんから（すれば）急に『えっ？んっ？』ってなるよね」と客席の反応を想像した後、光一は「市村さん、1番、舞台上で『これやっちまった』っていうのあります？」と、質問した。

　光一の問いに対し、市村は「1番大きいのはアレかな。『ミス・サイゴン』で金網が上に行く時に、タイのバンコクの歓楽街の照明（のセットが）いっぱいあるところに、誰かがぶつかったことで揺れちゃったもんで、揺れたまま行ったもんだから、上から機材が割れてガラスの破片が落ちてきた」と、かなり危険なアクシデントが発生したケースに言及。市村はその直後のシーンで劇中歌の「アメリカン・ドリーム」を歌わなければならなかったが、「その時にこれ（ガラスの破片）あるとダンサーが怪我しちゃうから、ほうきとちりとりを持って掃きながら『話せよ俺にすぐにどうしてよりもどした♪』って歌いながら、掃除しながらやって。で『アメリカン・ドリーム』へ入ったんです」（市村）と、とっさの行動に出たとか。キンキは「ホントに！？」（光一）、「スゲ～……」（剛）と、衝撃を受けていた。

　続けて、市村は「その時は振付師が側にいて、『みんな横にならないで』っていう命令が出て。だから“掃かなくても良かったんだな”と思った」と“オチ”を明かしたが、2人は「でも、それは機転ですよね」（光一）、「そういうのやっぱスゴいですね」（剛）と、尊敬の眼差し。光一は「（市村演じる）エンジニアが掃除をしながら『アメリカン・ドリーム』歌うっていうのも、ある意味深いですよね」と、市村の対応が役柄に“深み”を与えた可能性を示唆した。年間約100日は舞台に立つ市村から貴重なエピソードを聞かせてもらったところで、特製メニュー“市村スペシャル”が登場。こちらは、細麺にアッサリ上品なスープが絡む鶏もやしツユソバに、2つの水餃子がトッピングされたもので、剛は一口食べて「うまぁ～い（ハートマーク）」と声を上げた。光一も「旨いなぁ、オイ！」「何だろうな……。口に入れた瞬間“旨い”って分かるね」「これは想像を遥かに超えた旨さでした」などと、大絶賛。

　また、剛が「本来（の鶏もやしツユソバには）水餃子入ってないですよね」と確認すると、市村は「本来は入ってないけど、俺は入れてもらうようになった」と話したが、店員さんいわく現在は「メニューみたいな雰囲気になってきた」とのこと。市村は「なんか、雰囲気にさせちゃったみたいね、俺ね」と恐縮したが、キンキはこの水餃子についても「エビが入って……」（剛）、「うまっ！」（光一）、「ぷりっぷり」（剛）と、大ハシャギだった。ここで、光一が「大阪・梅田にも、ここよりももうちょっと大衆的っていうか……」と、馴染みの店を思い浮かべたところ、すぐに市村が店名を言い当てた。光一は「行けなくなっちゃうから言わない方がいい」と注意し、オンエアーでは店名が伏せられたが、市村が「あそこもね、とても美味しくてね」と話した後、剛と2人して店名を連発した時には「言っちゃダメだって言ってんだろ！」（光一）と、本気のトーンで叱責する場面も。

　一方、市村が「俺あそこの『陰のオーナー』って言われてんだよ」とつぶやくと、光一は「知ってますよ！」と把握していたようだが、剛は「陰のオーナー！？」と聞き返した。なおも光一が「あそこの○○が旨い」と、こちらも規制音入りでお気に入りのメニューを挙げれば、市村は「涼子がね、いきなり20人前（食べた）」と、妻で女優の篠原涼子の名前を出した。篠原も大量に食べたという話は光一の耳にも入っていたらしく、「それ（店の）オバちゃんが言ってた。『涼子ちゃんだって20人前くらい食べちゃうから』とか言って」と話すと、市村は妻に対抗して「じゃあ40人前！」と、倍量を注文したと告白。「何張ってるんですか？」と笑う剛に、市村は「それくらい美味しいんだよね。食べちゃう」と、訴えた。

　そして、「やっぱり行くとこ（店）って似る」（光一）、「ね！そうだね！」（市村）などと意気投合した後、市村が「意外と（福岡の）博多にはまだ“スペシャル”ないな」と漏らすと、光一が「博多！今度○○っていうところ行って……」と、自分が知っている店を紹介。すぐさまスタッフに「（オンエアーで）使っちゃダメだよ？」（光一）と命じたが、剛が「え？ ○○？」と繰り返したため、光一は「だからダメだっつってんだよ！」と、ブチ切れた。こうして3人が“放送できない話”で盛り上がっている間、オンエアー上は代わりに“お役立ち情報”を公開。「慶楽」は池波正太郎や開高健などの有名な作家が通った店としても知られているそうで、ほかにも銀座界隈には女優・森光子が愛したラーメン屋「芳蘭」や、朝丘雪路行きつけの焼き鳥屋「鳥繁」など、多くの名店が立ち並んでいるという。

　お次は市村の案内で有楽町駅近くのガード下へ。市村が「（ガードの雰囲気が）フランスっぽくない？」と感想を求めると、剛も「いいですね、石造りでね」と、同意。市村は「ここは“煙のトンネル”っていうあだ名が付いてた。焼き鳥屋さんの煙がここでモヤモヤするんで、“煙ロード”みたいなね」と解説しながら、串焼き店「登運とん（とんとん）」に入店した。光一が座った席は天井が斜めになっており、「この狭さね」（光一）と笑う横で、剛は「これがいいんですよ」と、早くもお店の雰囲気に馴染んだよう。3軒目はさすがに「“市村スペシャル”はない」（市村）とのことだったが、オススメのメニューがあるとか。市村は「昔はここでね、日本酒を飲んでたの。この間久々に来たのよ。そしたらね、変わったものが出たのよ。『極上の見栄えのワイン』」と話したが、キンキは「『見栄えのワイン』？」と、ピンと来ない様子。市村はそんなキンキの分を含めて3人分のワインを注文した。

　同店について、市村は「僕が要するにまだ演劇学生の頃……劇団四季に入った最初の頃とか、まだそんなにお金がない頃に、日生（劇場）で働いた後に、帰りにちょこっと寄って。1～2杯飲んで、2～3本焼き鳥食べて帰るという（場所だった）。裏方さん（スタッフ）と来たりね」と懐かしそうにトーク。剛の「そういう場所が、いまだにちゃんと残ってるっていうのが嬉しいですよね」との言葉に、市村は「そうなの」と頷きつつ、「しばらく来なかった」とも。しかし、「この間、映画かなんかの待ち時間があってね、ちょっと寄ったのよ。そしたらね、珍しいものが出たんだよ。そんでビックリしちゃったんだよ」（市村）と述べ、ちょうど運ばれてきた“極上の見栄えのワイン”に視線を向けて「注ぎ方が面白いんだよ」と、主張。店員さんが日本酒を飲む時などに使うグラスに豪快にワインを注ぐと、そのまま受け皿に流れ込んだ。

　光一が「これ日本酒やん！このやり方」と指摘すれば、市村も「そうなんだよ！日本酒のやり方をワインでやるようになったんだよ、この店は。だから俺、ビックリしちゃったんだ」と、興奮気味に伝えた。3人のグラスに並々とワインが注がれたところで、市村は「じゃ、これ乾杯できないから……」と、グラスを手に持つジェスチャーでキンキと“エアー乾杯”を交わし、「口から持ってってね」（市村）と、自分の口をグラスに近づけて飲むようアドバイス。普段とは異なる方法でワインを飲んだキンキは「あ、美味しい！」（剛）、「何だろ？この雰囲気に……。雰囲気、旨いっすね」（光一）と、感激。

　剛が「甘い？」と聞くと、市村は「ちょっと甘いかもしれないね。なぜかと言うと、そんな高級なワインじゃないから」と大衆店ならではの特徴を挙げたが、かえってそれが「飲みやすい」（光一）、「旨い」（剛）と、思わせたようだ。3人は「極上の見栄えのワイン」ほか、市村の大好物のもつ煮込み、つくね、ニンニク味噌焼きなどのつまみを注文し、心地よい晩酌タイムを満喫。剛が「ちょっと夜風にあたりながら食べると気持ちいいんすよね～」と目を細めると、市村も「そうなのよ！ここのね、“煙ロード”ってのはね、なんかやっぱり……いいじゃないですか、昭和で」と、嬉しそうだった。

　そして、光一の「（市村にとって）地元……原点なんですね」との言葉に、「だからなんかね、ちょっと……。オイ、泣かせるなよ、俺を。俺を泣かせてどうするんだよ！」と、目元を拭う市村。「いろいろやっぱ思い出すものが……」（光一）と言われた時には「その当時いた人も、この世を去っていっちゃったのもあるじゃないですか。僕だって今は68歳だしさ。やっぱり、まだまだこれから頑張らなくちゃいけないけども、そうは言っても、だんだん年齢がね……」（市村）と、複雑な心境を吐露。しかし、この流れで市村が「年齢があるけど、でもやっぱり……」と言いつつ足を上半身に引き寄せて“体の柔らかさ”を見せつけると、「お～！」（剛）、「スゴいよね」（光一）と驚愕し、光一は「こんな68歳いないですよ！」「うちのスタッフ、若いのに前屈させてみ？ヒドいことになると思いますよ」と番組スタッフを引き合いに、市村を称えた。

　また、光一は「以前、森光子さんと共演してた時に、『怒ってくれる人がいるのはとても幸せなことです』っておっしゃってたんですよ」というエピソードを持ち出し、「今でも市村さんを怒ってくれる人っています？」と、尋ねた。市村は「あのね……また泣かせるな～」と目元を押さえ、「今日、蜷川（幸雄）さんの『NINAGAWA・マクベス』の稽古始めだったんですよ」と、真面目にコメント。2016年5月に亡くなった演出家の蜷川は、市村と多くの作品をともにした盟友だけに、「（稽古場に）蜷川さんがいるべき席が……蜷川さんの席があるだけで、そこに人はいなかったんだけども。だけど、蜷川さんがいっつも言ってたのが、『イチ、俺くらいだろ、お前のことを怒るのは』って。『イチを怒るのは俺くらいしかいないんだから』って言う蜷川さんがいなくなったことがね、今はやっぱり悔しいんだけども。でも、そうだな……。“蜷川さんはこういうことやったら怒るな”ってことを分かって、今日から稽古しようと思ってた」と、蜷川への思いを述べた。

　さらに、市村は“自分を怒ってくれる人”として「あとはカミさん。カミさんがしっかりやってくれる。カミさんは怒ってくれる」と、妻・篠原の存在に言及。光一から「息子さんは怒ってくれます？」と聞かれた際には「息子さん（08年に生まれた長男）も言うね。『パパね、（客席の）1階だけ見てちゃダメだよ。2階にもお客さんいるんだから！』って」（市村）と明かし、これには光一が手を叩いて大ウケ。「えぇ！？スゴい……」（剛）、「息子さんが“ダメ出し”してくれる？」（光一）と騒ぐキンキだったが、市村にとって息子からのダメ出しは「それは嬉しいね（ハートマーク）」「それは泣けない。嬉しい」と、思わず頬が緩む言葉のようだ。

　この日のロケで市村のトークに耳を傾けてきたキンキは「たくさんお話聞かせていただいて、なんかスゴいいろんなものを勝手に盗んだ気がしてます」（剛）、「エネルギーを発してるからなのよ、市村さんご自身が」（光一）と、改めて市村の偉大さを実感。すかさず、市村が「俺のエネルギーはこれ（酒）だよ」とおどけると、光一から「やめてください。ホントに……帰って奥さんに怒られますよ！」と、注意も飛び出した。その後はキンキに促され、市村が自身の舞台を告知。「蜷川幸雄さんの一周忌追悼公演『NINAGAWA・マクベス』が、7月13日からいよいよ彩の国さいたま芸術劇場で（開幕します）。世界の蜷川幸雄の最高傑作。私、市村正親が……」まで述べた後、力強く「マクベスをやります！」と、声を響かせた。

　エネルギッシュな市村の姿に、剛は「お～！来た～！」と盛り上がり、「このエネルギーをぜひお客さんに感じてもらいたいですね」と、願う光一。そんな光一が「いつか市村さんと共演するのが夢」と目標を掲げたところ、市村も「絶対ね」と、楽しみにしている様子。最後は2人揃って市村に「ありがとうございました」と頭を下げ、「それでは我々は（飲み会を）続けますんで。まったね～！さよなら～」（剛）と宣言すると、市村もニコニコとカメラに手を振った。

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