新海誠監督が『ワルイコあつまれ』にゲスト出演！　香取慎吾、「スタジオジブリへの道はなかった？」と直球質問

2023年2月11日

　ここで、香取が「スタジオジブリへの道はなかったんですか？」と切り込むと、「僕は自主制作から始まったんですね。会社員生活をやっている中で、“なんかでも、映像作りたいかも”って思い始めて。で、パソコンがもう当時あったので、パソコンで自分で5分ぐらいの映像を作って。インターネットに載せて、だんだん人に見られるようになってきて」と、回顧。

　そんな中、「これって仕事にできるかもな」と考え、後に長編作品にもチャレンジすることに。「そういう意味では、最初からほかのスタジオに入らないで、最初から監督みたいな仕事をしてたんです」と、振り返った。

　また、ジブリのような大きなスタジオに入社した上で、監督を目指す人たちは「エリートコース」「正当なルート」だと捉えているといい、「ずっとコンプレックスがありますね。ちゃんとスタジオで働いたことがない自分に、師匠がいないっていう。先生がいないっていうのは、いまだにコンプレックスです」と、激白した。

　一方、「アニメーション監督」という仕事について説明を求められた際は「僕は、一番最初に脚本と絵コンテを描いて、『これが設計図だよ。この設計図に沿ってみんなで作りましょう』という風にお願いして。実際に絵を描いてるのは、ほかのたくさんのスタッフたちなので。監督は結構、嫌な仕事かもしれないですよね。みんなが描いてくれた絵を見て、『修正、修正、修正』っていうのをひたすら繰り返すっていう仕事です」と、解説。

　香取が「新海監督は、最初の絵コンテは細かく描く方ですか？」と聞けば、「描き込む方なんですけど。でも、アニメーション業界ってスゴい人がいっぱいいるじゃないですか。宮崎駿監督とかいらっしゃいますよね。で、アニメーション監督ってそういう方がいるんですけど、スタッフは結構、共通してるんです。宮崎さんの作品に参加していた人が、僕の作品に参加してくれることもあるので」と、明かした。

　しかし、そのスタッフから「宮崎さんの絵コンテはもっと分かりやすかった」と、手厳しい言葉をもらう場合もあるんだとか。新海監督は「そんなこと言われても……って思いながらも、“負けるものか！”と思いながら。ちょっとこう、泣きそうになったりとかしながら、いろんな巨匠たちのもう、あとを追いかけるようにして作ってますね」と、本音を吐露していたのだった。

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