ぬいぐるみマナー、「買わずにハグ＆キス」はアリかナシか!?　『めざましテレビ』が汚れを科学的に検証

2018年9月28日

　続いての女性は、NGを「ほおずり」からに設定した上で、OKとした「抱きしめる」については「したことあるんだもん、だって」と、苦笑い。別の女性も「ほおずりだと、直接顔とかについちゃうのはよくないかな」と、「抱きしめる」までを許容範囲内にしていた。こうして「どこまでOKか」を100人に調査した結果、「手で触る」が15人、「手で持つ」は54人、「抱きしめる」が27人、「ほおずり」が2人、「全部ダメ」と「キス」に至っては1人となり、多くの人にとって、ぬいぐるみに直接顔が触れるか、触れないかがボーダーラインのようだ。

　街の人々が「マナー違反」と感じるほおずり＆キスが、実際にはぬいぐるみをどれくらい汚してしまうものなのかを調べるため、番組キャラクター・めざましくんのぬいぐるみで実験。新品のめざましくんに化粧をしたスタッフがほおずりとキスをし、「エフシージー総合研究所」（東京・江東区）の美容・健康科学研究室へと持ち込んだ。管理栄養士・小松あき子さんはマイクロスコープを使って、めざましくんにスタッフがほおずりやキスをした場所を約60倍に拡大。すると、ほおずりした部分にはファンデーションと思われる汚れ、キスした部分には薄っすらとピンク色の口紅が付着していることが確認できた。

　今度は、それがどれほど汚いと言えるのかを科学的に検証するべく、相模女子大学短期大学部食物栄養学科・金井美恵子教授の元へ。普段、細菌などの研究をしている金井教授は、本来は調理器具の微生物や汚れ具合を調べるキット「ルミテスター」を使って、めざましくんの汚れを測定。綿棒で汚れを拭き取り、薬剤と混ぜ合わせて測定器にセットすれば、わずか10秒で汚れのレベルが分かるそう。金井教授が「これは微生物だけを測定しているワケではなくて、皮脂ですとか、いろんな汚れも一緒に測定する」と解説している間に、スタッフがほおずりした部分に「3136」という数値が出た。

　金井教授いわく、「もとの（汚れの）数値がどのくらいであるかによって要注意」だそう。そこで、ほおずりしていない部分の汚れを測ると「1740」となり、ほおずりした部分はおよそ2倍の数値だったと判明した。金井教授の調査によれば、台所にある使用済みスポンジや、たわしの汚れは「2000」だとか。「スポンジにしても、たわしにしても、汚れものが付着しやすくなってきますので、（それと比べて3136は）ちょっと高いですね」との見解を示した。化粧の時に使うパフは、洗っていないと細菌が繁殖しやすいため、これが原因で高い数値が出た可能性が考えられる。

　ちなみに、キスをして口紅がついた部分の数値は「2178」と、ほおずりより低かった。金井教授は「“いろんな条件によってまた数値は違う”と思いますので、定期的な形でお洗濯をしてあげるとよろしいんじゃないかと思います」と、コメント。VTR終了後、スタジオの黒瀬翔生アナウンサーは「見た目以上に汚れているということが分かりました」と驚きつつ、「（購入前のぬいぐるみの写真撮影を）許可しているお店と、禁止しているお店があるので、写真を撮る場合は店員さんに一言、声をかけるように心がけましょう」と、視聴者に呼びかけたのだった。