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　原は「最初の手術から5年という月日が経てば、がんって平気って言うじゃないですか」と、がんでよく言われる“5年生存率”に言及。目に見えないがんが残ってしまった場合、5年以内に再発する可能性があると言われており、逆に5年以上経てば再発する確率は低くなるため、生存率には“5年”という期間が使われている。原も、あと数ヶ月で手術から5年経過するという段階まで何事もなく過ごし、「平気かな」と思っていたとのこと。しかし、4年9ヵ月目頃に急に体調が悪化。病院に行った結果、その原因は再発ではなく新しくできた「子宮体がん」。さらに、がんは子宮外や骨盤内のリンパ節にまで広がっており、診断は「ステージⅢC」。原が生きるためには、子宮全摘出しか方法が残されていなかったという。

　6時間を超える手術で子宮全摘出には成功したが、その後の原を待ち受けていたのは過酷な“抗がん剤治療”。河本が「大変辛いイメージがあるんですよ、抗がん剤治療は……」と口にしたところ、原は「大変だったなぁ……うん」と呟いた。また、河本が続けて「抗がん剤治療って絶対にやらなきゃいけないものですか？」と質問すると、木下氏は、目に見えないがん細胞が残っていたり、既にほかの場所に飛んでいる場合もあるため、「手術した後に予防とか再発防止目的で（抗がん剤を使って）残っているがん細胞を叩いている」と解説。

　原は、リンパにも転移していたことで再発のリスクが高く、3週間ごとに6回の点滴で抗がん剤治療を行っていたそうだが、「朝起きてお腹空いたらご飯食べて水飲んだりとか、人としての当たり前の生理があるでしょう？　それが全部狂うんですよ」と、抗がん剤が体の機能に影響した日々を振り返り、食事をとっても腸が動かずに便が出ないなど苦労したんだとか。さらに、髪の毛や眉毛、まつ毛も全て抜けてしまい、女性としては「キツかった」とも語った。

　そして、がん治療に掛かった費用について、原は「3桁はかかりますよ」「手術、入院期間も含めて100万円は手元にないとマズい」と強調。また、高額医療制度が適用されるものの、抗がん剤自体の金額が高く、当時の原の場合は点滴1度の会計で8万～10万円近く請求され、6回の抗がん剤治療で約50万円かかったという。

　そんな壮絶な闘病生活を支えたのは、当時はまだ結婚前だった旦那さんの存在。原は交際3年目頃に2度目のがんになってしまい、「迷惑を掛けられない」との思いから結婚は考えていなかったそうだが、彼や彼の両親は深く理解してくれたんだとか。特に義父は「お前（彼）が守れ」「1番辛いのは彼女」「この先お前が急に心変わりして、彼女を傷つけたり裏切ったりしたら縁切るから」とまで言ってくれたといい、それを病室で聞いた原は号泣。晴れて2010年に結婚したが、名倉は「そんなこと心から言うてくれる人いないよ」「その（病気の）分、ええ人に出会ってるよ。周りの環境に」と、彼とご両親の温かい対応に感激している様子だった。

　手術から6年経ち、現在は家族とともに完治を目指している原。再発を心配し、定期的に検診に行っているという。原の闘病エピソードをふまえ、木下氏は「特に日本は先進国の中でも最も検診率が低い」「アメリカなんかに比べたら4分の1程度」と、警鐘を鳴らしていた。

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