【ヨソで言わんとい亭】裏社会ジャーナリストが明かす、ドラッグ密売の最新手口と“絶対に行っちゃダメ”な裏カジノ

2016年4月15日

　続いての裏社会最新事情は「裏カジノ」。石原氏はカジノに手は出していないが、ジャーナリストとして調査するために関東近郊の裏カジノで潜入取材を敢行。潜入先の裏カジノは、外観こそ普通のマンションでも、内部には本格的なバカラ台やルーレットが置いてあったとか。また、その裏カジノは外部に情報が漏れないよう、「人を厳選」して入れていたという。

　石原氏は、同カジノの“ケツ持ち”をしている暴力団のグループに、法人利用しかできないような高級クラブがあると説明。そのクラブは2、3人くらいで2時間20～30万円ほどとられる高級店で、まずはそこでお客をふるいにかけているとのこと。名刺交換などでお客の身分を確認する上、クラブで働く女性が審査員のような役目を担当。目を付けたお客に対し、「実は近くで遊べる場所があるんですよ」と誘うという。石原氏は、中でも同族企業の社長や“ボンボン社長”は「凄く狙われやすい」と明かした。

　さらに石原氏が「そういう所は最低で動くベット額が100万円単位とかなんで、そういう人は、普通のカジノバーみたいなチップで現金を動かさずに遊んでいるような所で満足できないような人も一気にハマって、そこの常連になって」と話すと、河本が「でも1回で何千万円とか負けますよね？」と質問。石原氏は「最大で3000万とか5000万とか一晩で負けた（という例もある）」と話し、出演者を驚かせた。

　このように創業者出身の役員らが裏カジノにのめり込みやすい理由について、石原氏は“支配人”に取材した話に触れており、そもそも裏カジノの運営側は「負けたから」といって包丁を持って怒鳴り込んでくるような人は、表沙汰になる可能性があるため避けているという。つまり、お金目当てではなく高揚感を味わいたい人が裏カジノに集まり、のめり込んでしまうようだ。

　また石原氏によると、その裏カジノでは客をもっとのめり込ませるために「当然のようにイカサマも毎回仕込んでいる」とのこと。カジノにのめり込むような客は毎回200万～300万円の勝ちが「一番つまらないゲーム」だと感じるそうで、「もの凄く勝ってもの凄く負ける」という“アップダウン”が彼らを夢中にさせるんだとか。たとえば、2000万円負けさせた夜、その帰り際に500万円程度の勝ちを作ってあげることで、彼らは「一時はどうなるかと思ったけど……」などと満足するという。一般人には理解しがたいエピソードの数々に、出演者は唖然とするばかりだった。

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