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フジテレビ、『貴族探偵』の批判紹介は「真摯に受け止めています」アピール? 視聴者から「マイナスイメージが植え付けられるだけ」と懸念の声



 審議会では、各委員が『貴族探偵』についてさまざまな批評を述べる中、作家・林真理子委員は「いろんなもののパロディになってまして。(イギリスの推理作家)アガサ・クリスティ、つかこうへい劇団。そして2時間ドラマといろんな要素が盛り込まれていまして。若い人向けに作られたドラマだと思うんですけども、“むしろ大人の人が見たほうが面白いんじゃないか”という風に私は思いました」との見解を示した。

 一方で、脚本家・大石静委員は「私は面白くなかったです。やっぱり、奇抜な設定とからくりは描いているけれども、人間の心を描いている原作ではないと思うんですよね。丁寧に作ってるのに面白くない。やっぱりこれは、一番大事な人の心を描くということを、このチームが放棄しているんじゃないかという風に感じました。月9、30周年だと聞いていたので、“王道のラブストーリーで胸キュンさせてほしかったな”と思います」と、酷評。推理を相関図で説明する劇中のシーンに関しては、「視聴者に推理させようとするなら、推理をするための手がかりの出し方が雑すぎて、あれを推理することは視聴者にとっては不可能だ」(弁護士・但木敬一委員長)といった疑問の声も。

 これらの意見に対し、番組担当の羽鳥健一ゼネラルプロデューサーは「僕たちも“謎解きエンターテインメントドラマ”と銘打ってやっている以上は、視聴者の方も一緒に犯人を探すというか、“当たった”という喜びがあったりするものをちゃんと作っていかないといけないのかな、と非常に感じました」などとコメント。審議会のVTRを受け、スタジオゲストのジャーナリスト・江川紹子氏も「やっぱり見てて、“推理を一緒に楽しみたい”っていう気持ちもあると思うんですね。その割に伏線がちゃんと用意されていなくて“何なんだ?”という感じがちょっとした」と、作品に抱いた印象を告白。「ただ、その一方で、たとえば4話だったと思うんですけど。恋愛っていうと男と女っていう風に思い込んでしまうけれども、“実は女性と女性だった”っていう。つまり、私たち見ている側の先入観を打破するようなものもあって、それはそれでスゴく面白かったなっていうところもありました」と、持論を展開していた。

 そして、20日の『週刊フジテレビ批評』では、西山喜久恵アナウンサーがこの審議会に対する30代の女性の感想を音読。それは「『貴族探偵』に対する批判ばかり流して、“これから見てみよう”と気持ちになる人がどれだけいるでしょうか? 『月9ドラマを復活させたい』というフジテレビなのに、やっていることがまったく理解できません。“批判も真摯に受け止めています”アピールですか? それによって、まだ未視聴の視聴者にまでマイナスイメージが植え付けられるだけですよ。批判は局内の会議で言えばいいし、視聴者にはドラマがすべて終了した時に、賛否両論を報告すればいいと思います」という容赦ないクレームだった。

 しかし、これを受けてフジテレビ番組審議室の柴崎敦子室長は「先週、この『新・週刊フジテレビ批評』で放送した会議は『番組審議会』と申しまして。局内の会議ではありますが、ここでいただいたご意見の内容は、このような検証番組やホームページなどで一般の方への公表が義務付けられているのです」と、改めて説明。5月の議題となった『貴族探偵』をめぐり、委員からは多様な反応が出たものの、「番組へのエール」だと捉えていると回答した。

 また、柴崎室長は最後に「委員長もかねがね、『参考になるところは参考にして、“いや、断固これでいくんだ”と制作者が思うならば頑張ってやってほしい』とおっしゃっています」「この審議会は有識者と制作者のディスカッションの場でもあり、皆、良い番組を作って視聴者の皆さんに楽しんでもらおうと、同じような思いでやっております」と、審議会の内容を公開する重要性について理解を求めたのだった。

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