【KinKi Kidsのブンブブーン】エレカシ・宮本と和服で茶道に挑戦……堂本剛、「お～い！きよこ～」と相方・光一の母の名を呼ぶ

2017年4月3日

　4人が訪れたのは、東京・銀座にある「呉服・和装ギャラリー」。お茶の席での男性の着物は袴が基本となるが、道具が引き立つように派手な柄は避け、シンプルなものを選んだ方が良いとか。ロケにノリノリな宮本は本番前に同店を訪れて着物を選んでおり、キンキの2人はここで改めて着物をセレクト。着替えを終えた3人は、剛が深緑の羽織、光一は茶色の羽織をまとい、宮本は全体的に紺や青系でまとめていた。宮本を見た光一が、「髪がボッサボサ」と言い放つと、剛は「文豪感がスゴいですね」と表現。しかし、宮本が「これ精神的な圧迫感があって……」と不安げに吐露した際には、「いや、スッゴいお似合いです」（光一）、「めちゃめちゃ似合うてます」（剛）、「そうですね。歴史上の人物みたいな感じですね」（岡田）と、それぞれ好意的なコメントも飛び出した。

　宮本が嬉しそうに口元を手でおさえ、「ありがとうございます。それで自信がつきました」と前向きになったところで、剛が「これで着物も着させていただきましたんで、このままこの出で立ちでですね、（茶道）教室の方に行こうと思ってます」と促すと、宮本は「ところがですね、ちょっと待ってください。せっかくなんで、こういうことであるならば……」と、再び大きな動作を交えて発言。剛は「着物着た意味ないくらい動きますね」と早くも着崩れを心配し、「親指をこう（袴に）ホールドして、しまいながらちょっと今の説明言ってもらって」と提案したが、「My茶器を……茶道具を買いに……」と、やはり手を動かしてしまい、落ち着きのない宮本。そこで、剛と光一が両サイドから宮本の手を降ろさせたものの、「喋れなくなっちゃいますから」（宮本）とのこと。最終的に、剛はスタッフに向かって「強めの磁石ない？」と尋ね、「全然動くやん！」と和服でもアクションが変わらない宮本に呆れていた。

　型にこだわる宮本の“茶道に使う茶器も見てみたい”という希望に従い、一同は新宿にある茶道具専門店「清昌堂やました東京店」へ。宮本が抹茶を入れる茶器「棗（なつめ）」を物色していると、剛は「僕も骨董とか、器好きなんですよ。こういうのとか一個一個見ていくと、やっぱね、“いいな”とは思うんですよ」と、興味を示した。光一が「剛くん、家でご飯食べる時とか、お茶碗とかどんなん使ってる？」と尋ねたところ、「お茶碗、ホントにクセのある……。作家さんが一点もの、あるいは『5点くらい作りました』みたいな、ちょっとクセのあるヤツで食べてますね」（剛）と、語った。

　これに対し、光一が「俺、黒いプラスチックの丼（を使っている）」と明かすと、剛は笑いつつも「“（光一）っぽいな～”っていう……」と、食に無頓着な相方のチョイスに納得。また、そんな光一から「どうですか？そういうの、こだわりとか……」と話を振られた宮本は「プラスチックの丼っていうのは、それ、ね？あんまり聞かないけど……」とまさかの食いつきを見せ、剛も「そっちに引っ掛かった」と、宮本の意外な反応に驚いた。次に、お茶碗を見せてもらうと、光一が「お茶碗って“正面がある”っていうじゃないですか」とコメントしたように、茶道ではお茶を点てる「亭主」がお客さんにお茶碗の正面を向けて出し、お客さんは正面に口を付けないように回してから飲まなければならない。光一が「こういうのは分かるじゃない。こういう柄のものはさ。（でも）これ（柄がないもの）、正面絶対わからんよ」と、無地のお茶碗の正面が判断しづらいと言うと、剛も「これの正面難しいですね」と同調した。

　岡田いわく、「おもてなしをする側の亭主が（正面を）決めて、“ここが一番美しいな”って思うところを、選んでいただいていい」とのことで、剛は「なるほど。その人の感受性というか、美的センスで、『これが一番綺麗な、高貴な正面だ』と（決めていい）」と、感心。一方、光一は「じゃあ、たとえばさ、出してくれる方が『これ正面やで』って、こっち側に出してくれるじゃないですか？それ、絶対に覚えておかないと危ないよね」と、分からなくなってしまう可能性に言及。岡田は、その恐れもあるため、最初は柄があるお茶碗で練習した方がいいと話した。

　ここで、「お茶碗目利き勝負」として、1つは300万円、もう1つは3万円と100分の1も値段に差がある2つのお茶碗の目利きに挑戦することに。宮本は最初から「分かんないっすね。難しいですよ、これ、かなりね？」と勝負を放棄していたが、ひとまず手で触ってチェック。光一が「いや、単純に見た目こっち（画面上の左）だよな～」と述べると、剛も「“見た目的にはこっち（左）の方が凝ってるな”というね。デザイン的なところもあるんでね」との見解を示した。手に取っても「全然分からない」と訴える宮本は、高いかはさておき、どちらが好きなのかと問われると左側をチョイス。キンキが同時にお茶碗を手にし、目利きを開始すると、光一は「これ（右）なんて、正面なんてどこかさっぱり分からへんやん」「え？うちのプラスチックのにも正面あるのかな？」と発言し、笑いを誘った。

　目利きを終え、まずはキンキが「せーの」で高いと思うお茶碗を指差したところ、剛は左、光一は右と、見事に意見が割れた。スタッフからは「お～」と声が上がり、剛も「いいですね。テレビ的ですね！」と自画自賛。右のお茶碗を選んだ光一は「やっぱね、うちのプラスチックのね、ヤツはね、スーゲェ機能的なのよ」と前置きし、「（右だと思った）ポイントは？」（剛）の問いに、「（プラスチックのMyお茶碗と）似てる！」（光一）と言い切った。宮本が剛と同じ左の方が高いと予想すると、「分かってね～な～」（光一）と笑っていたが、正解は剛と宮本が選んだお茶碗が300万円で、光一の方は3万円。答えを聞いた瞬間、光一は「うちのプラスチックはやっぱりそうか……」と肩を落とした。ちなみに、300万円のお茶碗は「黒茶碗巣籠（すごもり）」で、千家に出入りする茶碗師・樂吉左衛門の十三代・惺入（1887～1944年）による作品だとか。宮本は「不思議なもんだね。正解を聞くと“こっち”っていう風に急になりますね。最初分かんなかったけど。だんだん高そうに見えてくる」と、率直に気持ちの変化を話した。

　そして、いよいよ茶道に挑戦するため、本格的な裏千家の茶道を学ぶことができる「高田馬場茶道会館」（新宿・高田馬場）にやってきた一行。今回は裏千家教授・北見宗幸さんの指導のもと、明治時代に考案された茶道のスタイルで、テーブルと椅子を使う「立礼（りゅうれい）式」を勉強するという。剛が「我々はやっぱり少しの決まりというものが、まだ頭にも全然入ってませんので」と口にすると、光一は「今、僕の頭の中何を考えてるかっていうと、布団敷いて寝たい！」「この雰囲気いいわぁ」と、マイペースにコメント。剛は「ダメですよ」と注意しつつ、「いや、お疲れでしょうけれども」と、2月から3月にかけて東京・帝国劇場の舞台『Endless SHOCK』で主演を務めていた相方を気遣う場面も。

　まずは北見先生から茶道の3種類のお辞儀「真」「行」「草」を教わった3人。お辞儀で手を畳に置く際に縁から出てしまわないよう、座る位置は畳の縁から16目だそうで、さっそく3人も一番深いお辞儀「真」を実践してみることに。お辞儀はゆっくり5つ数えるくらいのスピードで行い、上座の人物に合わせるということで、「剛くんに合わせるからな」（光一）、「5間くらいでいくからね」（剛）と打ち合わせするキンキ。3人のお辞儀を見た北見先生は「もうちょっとでしたかね……」「（キンキ）2人は合ってたんですけど、ちょっとだけゆっくり……。丁寧なのはいいことなんですけど」と、宮本だけ顔を上げるのが遅かったと指摘した。すぐさま「私が遅いんですか？すいません！」と謝罪する宮本だったが、一方で「これ結構、お辞儀するのいいですね！」と、お辞儀に感激した様子。これにはキンキも「気持ちいいですね」（光一）、「凛としますからね、気持ちが」（剛）と共感していた。

　次に、正しいお茶の飲み方として、右手で茶碗を取り、左の手のひらにのせるといった説明を受け、お茶碗を2回で180°回す動きにもチャレンジ。経験者の光一＆剛はスムーズにできていたが、宮本はお茶碗と一緒に体も回ってしまい、剛から「なんで体ごと行ったんですか」と笑われてしまった。しかし、宮本が調子に乗ってわざと体を回したため、光一も思わず「なんで自分が回んの」とツッコミ。北見先生の指導が再開し、お茶碗に右手を添えて三口半で飲みきるという流れをこなすキンキに、宮本は「やっぱり経験ある感じですよね」と、感心した。また、北見先生が「飲み終えたらお茶碗を拝見する」という所作を見せると、剛は「これは裏を見ても問題ないんですね」と、きちんと確認。北見先生は「はい、構いません。高台のところとか見どころがたくさんあるので」と、解説した。

　最後に習うのはお茶の点て方で、「お茶をすくう茶杓は右手で取る」「左手で棗を取り、棗の蓋はお盆の縁に立てかける」などの話を聞きながら実践。ここまでは順調だったが、茶杓で「つ」の字を書くように抹茶をすくう時には、光一が「結構取りましたけど、取り過ぎですかね？」と質問した。北見先生の「ちょっと取り過ぎてますね。その半分くらいで……」との言葉に、茶杓から少し減らそうとした光一だったが、「戻さない方がいいですね」と注意され、思わず“しまった”という表情に。かたや、剛がすくった量は「それくらいです。素晴らしいですね」（北見先生）と太鼓判を押された。この「つ」の字で抹茶をすくってお茶碗に入れる作業を2度経て、茶杓を軽くお茶碗に打って茶を払うところまで終えた宮本は「はぁ～……」とため息。光一はこれを聞き逃さず、「今、お茶の粉入れただけですよ」と笑っていた。

　茶筅を右手で取り、左手でお茶碗をおさえて抹茶を点てていく3人。合間には剛が「僕、奈良の生まれなんですけど、奈良の生駒の高山というところで、この茶筅を随分作ってるんですよね？」と話題を切り出し、北見先生が「そうですね。うちも高山から取ってます」と返したように、奈良の高山は460年以上続く「茶筅の里」として知られ、国内の茶筅の90％以上を占めているそう。ここで、お茶を点て終えた光一が「いいんちゃうん？」とつぶやくと、北見先生も「いいと思います」と肯定。その横で、宮本が茶筅を振ってお茶を払っていたのは「ダメ」だといい、最後は「の」の字を書いて茶筅を元の場所に置く動作が正しいと教えた。

　一連の流れやマナーを学んだところで、剛が「宮本さん（お茶会）やってみましょうよ」と提案。そこで、宮本がお茶を点てる亭主役となり、お客さん役の岡田を“おもてなし”することになった。キンキと北見先生は別室からモニターでお茶会の様子を観察するが、開始前から「まず、言いたいんですけど、この人にお茶淹れてもらうの、ちょっと……ちょっとドキドキするよね」（剛）、「なんか、どっかに『あのお茶の名人はスゲェ』みたいななんかウワサを聞いて」（光一）、「聞いて、岡田さんがいらっしゃったみたいな？」（剛）、「お手前拝見しに」（光一）などと言いたい放題。剛は「横からのアングルは凛々しく感じるんですけど、下見て？緊張隠しきれてない」と実況し、現に下から映された宮本は頼りない表情を浮かべていた。

　宮本は、北見先生に習った通り、茶杓を持ってから「それでは、お菓子をどうぞ」と勧め、お茶会を開始。しかし、初っ端から棗の蓋を上に向けて置いてしまうというミスを犯し、北見先生から「ダメダメ！」「（蓋の柄が）傷つくから伏せて置くんです」との声が上がった。とはいえ、宮本にはモニターを見ている3人の声は聞こえず、その後も間違いを連発。宮本の抹茶のすくい方に、北見先生が「あぁ……」と落胆すると、光一は「先生からしたら見てられないんでしょうね、これね」と、フォローした。茶杓のお茶を払う段階は上手くできていた宮本だが、光一は「若干震え気味やもん」「でも、さっき1回習っただけでね……」と、宮本の緊張にも理解を示した。ここで、またしても北見先生から「（蓋の）絵が逆さまになりましたね」とチェックが入り、以降も鉄瓶の蓋を押さえる帛紗（ふくさ）の使い方や、茶碗に湯を注ぐ時に2回分けてしまったポイントなどに、その都度ダメ出しが入る始末。

　お茶の点て方は問題なかったものの、「ちょっと濃いかなぁ」と独り言を口にした瞬間、キンキの2人は「亭主が『濃いかなぁ』って言いながら作るのって」（光一）、「これ家ですよ」（剛）と苦笑い。宮本はよほど気になるのか「ちょっと濃いですね～」と申告を続け、その間も北見先生は茶筅を振る仕草を見逃さなかった。しかし、次のお茶碗の回し方については「あ、でもこれは、さっきより全然マシになりましたよね。さっきこうなっちゃってましたもんね」（光一）、「さっき才能なかったもんね」（剛）と、体ごと回っていた状態より上達していることが認められた。

　宮本は完成したお茶を出し、間違ったタイミングで「どうぞ」とお客さん役の岡田に声がけ。岡田はお茶碗を取って戻り、「お手前頂戴いたします」とお辞儀した。岡田がお茶碗を回している最中、「この間はこっち（お客のいない空間）を見てるんですかね？」と、視線のやり場に戸惑う宮本。北見先生は「いやいや、違いますよ」と呆れ、剛が「こういう時は、亭主はお客さんの方を見て？」と確認すると、北見先生は「客を見て、会話をするんですね。『お軸は～』とか『お花は～』とか、そういうことをね」と、指南した。一方、宮本は岡田に向かって「濃いですよね？」と話しかけ、光一は「『濃いですよね？』しか言うてない」と大笑い。岡田が「大変美味しいです」「（お茶碗は）春らしくて」とコメントするも、宮本は何も答えることができず、会話が発展しなかった。

　最後は岡田からお茶碗を返され、宮本は「戻します」と誰かに報告しながらお盆に戻し、「終了でございます！」と宣言。モニターを見ていた光一は「何だこの茶会！」と言い放ち、剛も「ちょっと待って、あの……（宮本が）こっち来る前に1回トークしよう。あの、これ何を見せられてんの？」と疑問を呈した。その後、光一が「お疲れ様でした」と労いの言葉をかけると、宮本は「いやいやいや、ホントに……。すいませんでした、ホント。ありがとうございました」と、小声で謝罪とお礼を述べた。

　光一の「いや、見てる方は面白かったです」との一言に、宮本は「これ、やる前は緊張したんですけど、やっぱりお茶っていう中心があるから、なんとか、なんとか……。あの、良い悪いっていうんじゃなくて、『心』みたいなものは届いたみたいですね。岡田さんに。そんな気がいたしました」と、意外にも手応えがあったよう。光一は「ホント！？」と首を傾げていたが、実際に岡田は笑顔で頷き、北見先生も「横から見たら姿勢が大変綺麗なので。ですから（お茶を）点ててる時の姿も綺麗で、最後できあがったお茶も大変綺麗で、やはりその“心が入ってるな”と（思った）」と評価。しかし、「ホントは『濃いなぁ、濃いなぁ』って言っちゃいけないんですけどね」（北見先生）と付け加え、剛も「あれ、オカンとかが言うやつやから。『ちょっと濃いかも』って、オカンが言うやつなんで」と、宮本のお茶会が台無しになった要因を指摘していた。

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