“ボキャブラ芸人”金谷ヒデユキ、所属事務所が「ギャラの一部を積み立て貯金」⁉︎ 無収入から『けいおん!』声優に起用されたワケ

2017年2月17日

　このように順風満帆な芸人生活を送っていた金谷だが、「替え歌とかいろいろ作っているうちに、“音楽をやりたいな～”と思って」と、新たな思いが芽生えてきたそう。周囲には「音楽とお笑いと両方やればいいんじゃない？」と言ってくれる人もいたものの、金谷は「それもなんか“カッコ良くないな”と思った」とのこと。河本が、芸人仲間からの反対はなかったのか聞くと、金谷は「一番（音楽の道に進むことを）止めてくれたのが、爆笑問題の太田光で、『もう、ちょっとお笑い辞めて音楽やる』って言ったら、『ばーか！何言ってんだ、お前。お前なんかな、音楽やったって売れるワケねぇだろ！ばーか！』（と言われた）」と、苦笑い。しかし、結果的に金谷は芸人として全盛期だった33歳の時に歌手へと路線変更を決意し、人力舎を退社したのだった。

　その後、金谷はCDをリリースし、「自分で車を運転して、ストリートライブやって……」と、“手売り行脚”からスタートしたが、「路上で歌ってるから、その当時、テレビに出なくなった直後くらいだと、『あ、金谷ヒデユキだ！』って言って人がいっぱい集まってくるんだけど、歌ってるうちに、『あれ？この歌オチがないな』みたいなことになって」というように、替え歌を期待して集まった人々は違和感を覚え、再び去っていくといった状況だったそう。そのためCDは売れず、音楽番組のオファーもなかったことで、無収入の生活に突入。

　ところが、実は人力舎を辞めた当時、経理を担当していたコンノさんという男性が、金谷に貯金通帳を渡してくれていたんだとか。金谷は「人力舎っていう事務所がわりと家庭的な、家族的な事務所」と前置きした上で、コンノさんから「お前な、金あると使っちゃうからな。俺が勝手にな、お前のギャラから引いて積み立てといた」と、積み立て貯金を渡されたと説明。金谷いわく「その通帳で何年も食えたくらいの（額）」だったといい、おかげで無収入でも歌手活動を続けることができたそうだ。

　しかし、やがてその貯金も底を尽き、金谷の生活もいよいよ危ぶまれるように。ところが、そんなタイミングで「見るに見かねた知り合いが、『声優って仕事あるよ』って言ってくれて、『龍が如く』というセガのゲームの……」（金谷）と、声優の仕事が舞い込んできたとのこと。名倉が「主役の人？」と先を促すと、金谷は「主役の桐生一馬に、一番最初にボコボコにされる金融会社の社長役」と明かし、出演者を笑わせた。しかし、金谷はしっかり役作りを行って臨んだそうで、「ボッコボコにされるイメージをずーっと頭に入れて、『あぁ！やめてください！』みたいなことをやったら、『この声、なかなか良いね』みたいな（評価が得られた）」と振り返り、これがきっかけとなってほかの声優の仕事も少しずつ入ってくるようになったと語った。

　こうして声優の才能が開花した金谷は、現在、アニメ『北斗の拳』（フジ系）のナレーションを務めた千葉繁や、『名探偵コナン』（日本テレビ系）の江戸川コナンを演じる高山みなみらが在籍する声優事務所・81プロデュースに所属。名倉が「何の声をやってるんですか？」と尋ねると、金谷は「今ね、一番有名なのは『きかんしゃトーマス』の『チャーリー』っていう機関車」と答え、これには河本だけではなく、アシスタントの若者たちもビックリ。だが、金谷が実際に「ぼく、チャーリーだよ！」とセリフを口にすると、出演者らにはあまりピンとこなかったようで、同じゲストの芸人・つまみ枝豆から「嘘ついてねーか？」と疑われる一幕も。そのほか、金谷は女子高生バンドの青春を描いた人気アニメ『けいおん!』（TBS系）にも出演し、作中では数少ない男キャラの役に抜擢されたという。

　河本は声優業界のギャラ事情にも斬り込み、「“1本やるごとに”ってなってるんですか？（それとも）固定なんですか？給料は」と確認したところ、金谷は「1本やるごとに」と回答。また、名倉の「（声優の仕事で）食えるんですか？」といった疑問には、「数をたくさんやっていけば食える」（金谷）と答えた。金谷いわく「単価は安い」ものの、「セリフがあってもなくても（ギャラは）一緒なんで、主役でいっぱい喋ろうが、全然喋らなかろうが、その1本の番組のギャラ（が貰える）」と話すように、声優のランクで作品1本に対するギャラが決まっているため、セリフの量は関係ないんだとか。金谷の声優としてのギャラ単価はまだ安いため、作品を掛け持ちして稼いでいるそうだ。

　そんな金谷だが、「最近、漫才協会に入った」と、歌手に転向した際、封印したはずの芸人活動を解禁したと告白。まだテレビで見る機会は少ないものの、16年に同じ“ボキャブラ芸人”の古坂大魔王がプロデュースするピコ太郎がブレイクしたことで、「ピコ太郎のブレイクが悔しい芸人」という仕事が回ってきたと話し、名倉は「そんな仕事あるんや！」と笑っていた。

●この記事を読んだ人におすすめの記事です!!
「100％僕が悪い」……元プロ野球選手・デーブ大久保氏、菊池雄星への“暴行事件”と自殺未遂の真相を語る

「中学生で祇園遊び」「19歳でヒモ生活」……仁科克基が衝撃エピソード連発！浮気騒動の真相も告白

“ビッグダディ”こと林下清志氏、「精子の数が基準の18倍」!?　テレビの密着取材受けたワケと現在の“意外な仕事”を報告

“冷やし中華はじめました”のAMEMIYA、テレビ露出減も「月収260万」のヒミツ

“白目漫才”ピスタチオ・小澤、実はおぼっちゃまだった！　高校生で月10万浪費した異常な金銭感覚とは？

ものまね芸人・清水アキラは「全盛期の10年間で45億稼いだ」！　“テレビから消えた”現在の活動状況を報告

【ヨソで言わんとい亭】TVから消えた有名人の今……元トップグラドル・佐藤寛子は“未婚の母”！　ジョイマン・高木は“落ちぶれ月収”を大暴露！

【ヨソで言わんとい亭】“なぞかけ”で売れたねづっち、コンビ解散の真相を激白！矢口真里は「バッチバチに叩かれてる」私生活の裏側明かす

スピードワゴン・井戸田が「和田アキ子大激怒事件」の一部始終を激白！陣内智則を本気で恫喝し事務所を巻き込む騒ぎに

森脇健児、仕事激減で“髪の毛が抜けた”……『いいとも』時代に工藤兄弟とタモリを激怒させたエピソードも披露

武井壮、芸能界デビューの鍵は芸人のトークを「録音」したこと!?　“嫌いな芸能人”は……

「結婚する前に1回ヤッたっきり」……交際0日で結婚した鳥居みゆき、夫婦関係の悩みは“セックスレス”