“冷やし中華はじめました”のAMEMIYA、テレビ露出減も「月収260万」のヒミツ

2017年1月21日

　AMEMIYAはまず、冷やし中華ネタが生まれたきっかけについて、「ピン芸人になったのが2010年。それまでにちょっとバンドをやっていまして、実はその前にお笑いコンビをやっていまして、どっちもダメだったんです。で、“歌ネタ芸人という形でやってみようか。最後、思い出作りで”くらいの（気持ちだった）」と回顧。そんな時、ネタ作り中のカラオケボックスに貼られていた“注意書き”にメロディーをつけてみたところ、「これ面白いんじゃないかな」と、手応えを感じたという。そして、「『一番有名な貼り紙って何だろう？』と思った時に、ドンッと、『冷やし中華はじめました』（を思いついて）その瞬間に同時に降りてきましたね。メロディーも、歌詞も」「6月くらいでした。ちょうど『冷やし中華』の貼り紙が貼ってある時期だった」と、ブレイクネタ誕生の秘話を語った。

　河本が「むちゃくちゃ忙しなったやん。『冷やし中華』で」と聞くと、AMEMIYAは月～金曜まではテレビの仕事、土日は営業といったハードスケジュールが1年半ほど続いたと説明。その結果、「過去最高月収は900万円」にも達していたことを明かした。さらに、900万円の内訳としては「給料が500万円、印税が400万円」と、「冷やし中華～」の曲でCDを出した分の印税が含まれていたとのこと。

　こうした人気絶頂期を経て、テレビ出演が減った現在も月収260万円を誇るAMEMIYAに、河本は「結構CMいまだに出てるもんね？」と、確認した。AMEMIYAは「おかげさまで、CMは結構実はやらせていただいてまして」と頷き、今も3社のCMに出演していることに言及。また、過去にはパチンコ店のCMで「大当たり～はじめました～」と歌っていたと話すと、河本は「ええな～、『はじめました』シリーズ。全部当たるやん。なんでもええやん」と、羨ましがった。さらに、AMEMIYAは古本屋・BOOKOFFのCMで歌った「家電買い取りはじめました」など、これまで“○○はじめました”のキラーフレーズだけで多数のCMに出演。下手な女優を使うよりも、芸人のAMEMIYAを使う方が「よっぽどコストパフォーマンスが良い」といった業界の裏事情もあるそうだ。

　そして「いよいよ国からお仕事をいただきまして」（AMEMIYA）というように、内閣府から依頼された「マイナンバーカードはじめました」のCM動画にも登場。AMEMIYAは「ミスターマイナンバーカード」に任命されているといい、CMを企画した内閣府の番号制度担当者はニュースサイト・朝日新聞デジタル（昨年11月11日付）の取材に対し、「（ピコ太郎の）『ペンパイナッポーアッポーペン』に続きたい」と、意気込みを語っていた。

　一方、現在も儲けている秘密はCMだけではないとか。AMEMIYAは「企業パーティーにスゴく呼ばれるようになった」と話し、収録の前日も企業パーティーに行っていたと報告した。その実態について、AMEMIYAは「僕の場合、（企業の）オリジナルソングを作るんです。たとえば“○○企業の何十周年パーティー”だったら、『何十周年はじめました～』を用意して作って持って行くんです」と解説。事前に企業のことをネットで調べ尽くし、その企業の“あるあるネタ”などで曲を作っているんだとか。名倉が「それは盛り上がっていいよね。音楽って盛り上がるしね」と好反応を示すと、AMEMIYAも「歌ネタ芸人冥利に尽きる」と、コメントした。

　このように、AMEMIYAが稼いでいる背景には努力を惜しまない姿勢があったよう。そのおかげでさまざまな企業からオファーが殺到しており、AMEMIYAいわく「平均して（月に）12～13本」「夏はやっぱり20本くらいになる」とのこと。河本が「“冷やし中華”やから？」と尋ねたところ、AMEMIYAも「思い出すんですよ、6月くらいに。『冷やし中華が売ってる。あ！冷やし中華って（ネタやってる）ヤツいたよな？ちょっと呼ぼうか！』っていう、たぶん流れじゃないかと」と笑みを浮かべ、「夏はおかげさんで、（衣装の）クリーニングが間に合わない。6着持ってます」と、嬉しい悩みを口にした。

　さらに、AMEMIYAは起業パーティーのほか、「結婚式、結婚披露宴で夫婦に捧げる歌という結婚式営業もやらせていただいてまして」と、告白。これに関しても「熱い夫婦～はじめました～」と、お馴染みのフレーズは変わらないといい、名倉は思わず「『はじめました～』は一緒やないかい！」とツッコんだ。AMEMIYAは「それは黄金のメロディーですから。あのメロディーの方がお客様も安心するし」と説明した上で、「新郎新婦様にアンケートをこちらサイドでお送りして、（回答を）お送りいただいて、一から作る」と、企業パーティーと同様にそれぞれの新郎新婦に合わせて制作していることを強調。式場では“お客様を喜ばせたい”との一心で大熱唱するそうで、その結果「3ヵ月で問い合わせ50本」もの反響を得たという。

　そんなAMEMIYAだが、今年はテレビの仕事にも力を入れたいらしく、新ネタ「でっかい男」をスタジオで披露。曲の内容は、器の小さい元カレがいた女性に対するラブソングで、「僕はでっかい男だから付き合っても縛ったりしないよ」と言いつつ、続く“お願い”の部分では「男としゃべらないで」など細かい注文を列挙。次第に絶叫風になると出演者も笑い出し、終了後は名倉も「いいね～」と褒めながら拍手を送った。

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