キングコング・梶原、『はねトび』時代の不満が大爆発！「とにかく寝かせない」異様な収録現場とは？

2016年12月16日

　梶原は「（『はねトび』の放送時間帯が）ゴールデンに上がってからは若干（ギャラも）上がりましたけど、他事務所のドランクドラゴンや北陽に比べたら全然（貰えなかった）」と、訴えた。河本が「それは聞いたことあるの？ドランクドラゴンに？」と尋ねたところ、「怖くて聞けなかったです。それ聞いたら、やる気なくなるかもしれないじゃないですか」（梶原）と、確認したワケではないそうだが、それでも「（ドランクドラゴンの方が）全然上ですよ」と、断言。その根拠として、梶原が「当時のドランクドラゴンの鈴木拓さん、車2台持って。家も別で自宅は神奈川で、自分の東京用の家とか持ってましたからね」と暴露すると、名倉は「え～？そんなに稼げるの？」と驚いていた。

　また、梶原はギャラ以外にも、『はねトび』に対する不満を抱えていたそう。番組への恨み節が「腐るほどある」と話す梶原は、まず「『はねるのトびら』っていうのは、フジテレビの伝統の“お笑い8周期”というのがあったんですよ。初めは『夢で逢えたら』、ダウンタウンさんでやって、その後、『とぶくすり』、（今の）『めちゃ×2イケてるッ！』ですよね。その後が『はねるのトびら』……」と、フジのお笑い番組の歴史を辿った上で、「たぶんね、伝統だと思うんですけど、とにかく寝かせないんですよ」と、語り始めた。

　梶原いわく、『はねトび』の仕事はお昼の12時にフジテレビ入りした後、朝6時までぶっ続けで打ち合わせを行うという。その“18時間”の詳細については「深夜番組時代はコントをやっていたので、大体コントを1日で10～15本撮るんですけど、それの打ち合わせをする」とのことだったが、「そこから収録が始まって、24時まで収録するんですよ」と続ける梶原に、河本は「え！？そのまま（18時間の打ち合わせ後すぐに）収録するの！？」と、驚愕。ここで、梶原が「あ、ごめんなさい。1回、6時から30分、ラジオ体操っていうワケの分からない時間がある」と付け加えたことで、スタジオの雰囲気が和んだものの、「一睡も、僕らしてないんですよ」（梶原）と、出演者にとってはかなり過酷なスケジュールだったようだ。

　さらに、梶原は「そんでね、僕がすごく腹が立ってたのがね……」「“腹が立ってた”って言っちゃいます」などと怒りを大爆発させ、「総合演出さんです。当時、総合演出さんって深夜番組の『はねるのトびら』やってたんですけども、それとはまた別に『めちゃイケ』もやってたんです。で、『めちゃイケ』も『めちゃイケ』で、さっき伝統言うてましたけど、たぶん打ち合わせもものスゴイ長いし……」と、その総合演出が多忙を極めていたことを説明。続けて、「『はねトび』の12時入りの時に、もうすでにこんなんで来るんですよ」「寝てない状態で、その総合演出が来られるんです」と、疲れ果てて眠そうな表情を真似してみせた。

　当然、総合演出はそのまま『はねトび』の打ち合わせを18時間するため、いつも目の前には「眠眠打破」（眠気覚ましドリンク）が並び、それをガブ飲みしてから打ち合わせを開始していたんだとか。しかし、「確実に毎回、12時間くらいしたら寝るんですよ、彼が」（梶原）と話すように、やはり眠気に負けてしまっていたそう。梶原が「その方に寝られると、我々メンバー11人何もすることがないんで……」と言いかけたところで、名倉が「寝るって何？ウトウトするの？」と確認すると、「いや、もう完全に寝てるんです」（梶原）と、キッパリ。何もすることがない11人は、総合演出が起きるまでその場で待機することになるが、名倉は「『寝ないでください』って言えへんの？」と、指摘。梶原は「名倉さん、僕らね……。まだそんなん、20歳とかですよ。だから、もうとにかく怖かった」と、若手時代の葛藤を吐露した。

　結局、梶原をはじめメンバーらは「起こしたら怒られるかもしれんし」と考え、お互いにコソコソと「寝てるよな」と確認し合うことしかできずにいたとのこと。総合演出が2～3時間ほど眠る中、梶原らはいつ起きてもいいように待機しつつも、「さすがに、打ち合わせもまだやってないコントがあるから、ADさんに目配せしながら『起こした方がええんちゃう？』みたいなことを言う」と、スタッフ側に助けを求めたこともあったという。ADも総合演出に対して“ビビっている”ため、「ダメです、ダメです」となかなか起こせなかったものの、結局「もうそろそろ、さすがに」と判断した時点で、ADが総合演出のところへ行って「起きてください」と、声がけ。すると、総合演出はパッと目を開け、「寝てねぇよ」と言い切ったそうだ。

　名倉は「（意識が）落ちてるから（自分では）分からへんねや」とつぶやいたが、梶原は「でもその人が『寝てねぇよ』って言ったら、僕らは寝てない（としか言え）ないんです」と話し、「ずっとそれを何年もやってて。で、さっき言うた朝6時から30分、ラジオ体操っていうのが恒例であるんです。その時に大概、その総合演出が言うのが『やっぱり朝からこうやってラジオ体操やったら気持ちいいなぁ～』言うんすけど、“お前、2～3時間寝てたからやぞ！”（と思っていた）」と、今だから吐ける暴言で、スタジオの笑いを誘った。

　次に、河本が収録について「あと“オチの台詞がウケへんかったらずーっと待たす”とか……」と口にすると、梶原が「ありましたね」と同調し、名倉も「これは『笑う犬』も、まぁそんなに酷くなかったけど」「“オチは本番までとっとく”っていう。相談して、相談して、何時間も話して……」「フジテレビの伝統やな」と、同局のコント番組で似たような経験をしたと発言。梶原も「僕らもそうだったんですよ」「僕もコントであったんですよ、そういうのが」といい、『はねトび』のコントでオネエタレント・KABA.ちゃんをモデルにしたキャラクターを演じていた際、オチであまりウケなかったと説明。そこへやってきた総合演出に「来い！」と呼ばれ、また1時間ほど話し合うことに。しかし、2度目に披露したオチもあまりウケず、またしても総合演出との話し合いになってしまったという。

　梶原は、当時の収録現場について「カメラさんたちは待たされているワケですよ。そこからまた1時間（さらに待つことになる）」と振り返り、その頃フジテレビの人気番組の数々を担当していた技術会社「ニューテレス」の名前を出し、「ニューテレスさんがもうこんなんなって。カメラにこんなんなってるんすよ」と、ぐったりしていた様子を再現。さらに、「もう深みにハマって、ウケなくなっていく状況、空気になっていくんで」と、窮地に立たされた梶原だが、最終的にやったことは「結局、屁こきました」と、シンプルなことだったとか。

　梶原は「もう困り果てて……。で、“なんか出そうやな”って思ったから、『ちょっとすみません、ダメ元で（カメラ）回してください』ってやって、結局そのオチで“プゥ”っと」と話し、名倉が「オチだけ？」と尋ねると、「オチだけやりました、その時。『すみません、オチだけお願いします』って」（梶原）と、回答。ゲストのモノマネタレント・ホリはその状況を想像して「地獄だな……」と苦笑していたが、梶原は「困り果てた僕が“プゥ”ってしたら、むっちゃウケた」と、悪循環から抜け出せたそうだ。そして、「とりあえず『現場が“はねる”までやりましょう』っていう……」と語る梶原に、河本は「そういう『はねるのトびら』なの？」とツッコミを飛ばし、出演者を笑わせていた。

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