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「もう私の時代は終わった」「人に頼って生きなきゃならない」……“終活”と向き合う橋田壽賀子の本音



 そんな橋田は現在、静岡県の熱海で生活しているが、「仕事場で建てたんですけど、やっぱり音がしない。熱海の山の上ですから。行き止まりの道ですから、車も通らない。鳥が鳴くだけ。それで人が来ない」と楽しそうに語り、番組では自宅の映像も公開された。

 また、橋田といえば、月刊誌「文藝春秋」(2016年12月号)に「私は安楽死で逝きたい」というエッセイを寄稿し、大きな話題に。黒柳が「“終活”(人生の終わりに向けた活動)っていうのは、なんでお始めになろうと思ったんですか?」と質問すると、「あのね、『年取ったら、年取ったら』って私、言ってたんです。そしたら、(泉)ピン子が『ママはもう年取ってるのに』って言うから、“そうだ。90になったらもう終活しよう”と思って。もうあらゆるものは捨てて」と、ハンドバッグやプレゼント品を処分したことを明かした。

 着ていない洋服は、周囲の人に「私が死んだら捨ててね」と伝えたそうだが、「それから本も、FAX(の用紙)なんかいっぱいとってある。だけどあれ、色あせちゃうんですね。森光子さんなんかも、いっぱいいただいてるし、いろんな方が……メリー(喜多川副社長)さんからもいただいてるし、ジャニーズ(事務所)の。こんなにあったの、全部捨てましたね。お手紙も全部整理したり」と、告白。続けて、「私、家族がいませんから。今のお手伝いさんに任せなきゃいけないんで。みんな今のお手伝いさんに片付けてもらってる。6人通ってるんです、ウチ」「朝、6人いないと間に合わないんです。必ず1人休みますから、1週間に1度。だいたい最低は4人はありますけど。その人たちが全部家のことやってくれてる。ご飯も全部作ってくれるし、今、だからなんにもしないです。そのためにお金貯めてるんですよ。家族がいませんから。子どもがいませんから、(面倒を)見てもらう人がいないから“人に頼って生きなきゃならない”と思ってます」と、自身の現状を落ち着いた口ぶりで語った。

 90歳になる前まではお手伝いさんを2人雇っていたそうだが、自宅のほかにゲストハウスを所有しているため、人手が足りなかったとか。訪問客が多いこともあり、現在は「午前中だけ」お手伝いさんを雇っていると話し、「1日居られたら、もうとてもじゃないけど。仕事できませんから。午前中だけ、一斉にパーッと何かやって帰ってもらう。おかげさまで片付いております。ご飯もちゃんと(用意してあるので)。東京行って、今日なんかもお食事誘ってくださるんですけど、“ウチに帰って食べた方が美味しいな”っていうような。調理師の方が1人いらっしゃいますし。栄養もちゃんと考えてくれてます。もう本当に、老後はお金使ってもいいから、子どもがいないんだから。“人のお世話になっていかなきゃいけない”っていうので」と、切実な問題に言及。

 また、黒柳が「ご葬儀はしないことってもう決めてらっしゃる?」と切り出したところ、「はい。もう決めてるの。“いつかあの人いなくなったな”でいいと思うんですね。だから、『葬式はしないで』って言ってる。みんな、お義理で行くんですもんね、葬式。お義理でしてもらいたくない」と、苦笑いする橋田。黒柳は「橋田壽賀子さんが“いつの間にかいなくなった”じゃ済まないと思いますよ」と指摘するも、「済みます、済みます。大丈夫。もう今、仕事してませんから。仕事してないと、割に忘れられちゃうものなの」と話し、『渡る世間は鬼ばかり』の脚本に関しては「『書け』と言われてますけど、書くかどうか分かりません」と、いたずらな笑みを浮かべた。

 橋田は今年8月に著書「渡る老後に鬼はなし スッキリ旅立つ10の心得」(朝日新聞出版)を上梓。この本については「心配してもらう人もいないし、心配する人もいないで死ねるっていうのは“凄い良いな”と。子どもが居たら、やっぱ心配ですし。“何もなくて死ねるのが一番良いなぁ”と思っております、今。その話(を書いている本)です」と解説し、「でも、そんなに何もかもない方も少ないじゃない。たいがい、兄弟とか誰かいるじゃありませんか」(黒柳)との言葉に、「全然ないです。親戚とも付き合ってませんし。熱海は良いですよ、本当に。誰も来ないし、遠いから(笑)」と、あっけらかんとした様子。

 黒柳から「ご自身の人生振り返ってご覧になると、どう思います?」と聞かれた際には「もう、一番良い人生を送らせていただいたと思いますね。小説書いても読んでくれる人少ないじゃないですか。テレビっていうのは、田舎行っても『観てますよ』『観てますよ』って言ってくれる。こんなにありがたい場所で、メディアで仕事させていただいた。それも一番良い時代に。もうすっごい感謝してます。その時代に良い亭主と巡り会えたし、もう何も後悔ありません。『ありがとう、ありがとう』で死ねます」と、正直な思いを吐露。さらに「でも、もし注文があったら、お書きになることはまだいっぱいあるでしょ?」という問いに対し、橋田は「はい。まだいっぱいあります」と、執筆に前向きな姿勢を見せつつ、最後は「書けるかどうか」と弱気な一言もつぶやいていた。

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