【いただきハイジャンプ】Hey!Say!JUMPが「自転車に乗れない男の子」を全力で支援！　“余談の薮”が大活躍!?

2016年11月26日

　まずはリョウガくんに練習を始めてもらうため、今回は番組側から妖精役を指名。「JUMPイチのおしゃべり。余談がとにかく多い薮」とのナレーションが入ると、スタジオでVTRを見ていた薮は「言い方な！」と、スタッフにクレームをつけた。小関先生によれば、練習嫌いの子どもに「練習しろ」と繰り返し言うことは逆効果になるとか。そこでスタッフは“薮の余談で気を紛らわせつつ教える”と狙った上での人選だったとのこと。中島＆知念は薮のサポート役となり、番組が用意したエキストラと小道具を使って「自転車の練習をしたい」と思わせる係になった。

　練習する気にさせる手がかりを探るべく、薮はお母さんに「ちなみに、リョウガくんの好きなものとか？」と質問。お母さんいわく、リョウガくんは人気漫画でアニメ化もされている「ONE PIECE」（集英社）や、「駅名」に興味があり、特に「御徒町（東京都台東区）」が好きだという。中島＆知念は「ONE PIECE」と「御徒町」をキーワードに“練習したくなる演出”を考案することになった。

　作戦会議を進めた結果、知念は「ONE PIECE」からヒントを得てアイデアを捻出。知念が考えたのは、主人公・ルフィ風の扮装をした男性が自転車に乗っている男の子に対し、「スゲーなぁ！　いま俺、自転車に乗れる能力もってるやつ探してたんだ。お前、俺らの仲間になんねぇか？」とスカウトするというもの。自転車に乗ることができれば「ONE PIECE」の仲間になれると意識させることが目的のようだ。

　一方、中島が目をつけたのは、BMX 天才キッズライダーの森谷タカトくん（7）。中島の作戦は「どうしようかなぁ……」と悩んでいる駅員さんのもとへ自転車の天才少年・タカトくんがやってくると、「キミ、凄いね～。今度御徒町の横にできる新しい駅の名前を考えていたんだ。キミ、自転車が乗れるから、キミの名前を新しい駅の名前にして良いかな！？」「じゃ、新しい駅の名前は御タカト町にしよう！」と持ちかける流れ。中島は「“6歳の子どもが見る”っていう風に考えたら、いかに分かりやすく、オーバーにできるかだと思うんですよ。まぁ、言い方悪いですけど、茶番ぐらいやらないと僕はダメだと思うんですよね。割り切って。これはもう、ふざけなしで……」と、自身のプランを熱弁した。

　その頃、リョウガくんは神社で、後に妖精となる「スピーカー入りの特製お守り」を購入。かたや、成功の鍵を握る薮は「“子どもと同じ目線で話せるのか”っていうのが、いつも妖精を見ていて思うから。僕は結構、少年心を忘れてないタイプなんで。あとその、お母さんからさっき聞いたんですけど、リョウガくんと僕、誕生日一緒なんですよ！」と、本番前から余談の調子はバッチリだった。

　リハーサルを繰り返している時、リョウガくんが公園に到着。作戦に移る“お弁当タイム”になり、「自転車に乗れたらルフィの仲間になれるよ作戦」（知念）、「御徒町作戦」（中島）を実行。2人の作戦は順調に進み、リョウガくんもなかなかの好反応を示してくれた。ここでお母さんが「トイレに行く」と席を外し、お守り役の薮が「リョウガくん～！」「僕の名前は、自転車の妖精の“チャリ男”っていうんだよ」と、声がけ。続けて、薮は「お母さんには僕の声は聞こえないんだよ」とフォローを入れるも、リョウガくんは険しい表情で警戒している様子。お母さんが駆けつけて事情を聞くと、リョウガくんは突然しゃべり出したお守りに恐怖感を抱いてしまったという。

　しかし、これで挫けないのが“余談の薮”。「チャリ男ね、餃子とシューマイならいくらでも食べ続けられる。ルフィみたいにお腹がボーンってなって、ボイン、ボインって。俺はロロノア・ゾロ（『ONE PIECE』の登場人物）じゃー！　あの時のゾロ、かっこよかったよな～。“ピーカ”ってやつ倒したじゃん。あのなんかデッカイやつ。『三千世界！』って」などと、お得意の余談を炸裂させた。

　余談開始から50分。リョウガくんが水筒の飲み物を口にすると、薮は「お、氷がカチンコチン。ゴムゴムの～カチンコチン！　ゴムなのに凍っちゃうんかい！」と、1人ボケ＆ツッコミを展開。次第にリョウガくんは口元に笑みを浮かべるようになり、中島は「ちょっとほら、笑ってきたよ！　好感触！」と、喜んだ。すると、リョウガくんは自転車に手をかけ、お母さんの「練習する？」と問いに「うん」と返答。薮の余談がリョウガくんの心をついにこじ開けたのだった。

　ここから、いよいよ薮は声だけで自転車の指導にあたることに。まず最初のステップは「片足で一漕ぎし、逆足を地面につける練習」。小関先生いわく、この練習で漕ぐ足と止まる足のメカニズムを体で覚えることが上達への近道だとか。薮は「まず、その左足を下まで一回漕いでみようか。今ね、漕いだ足は離しちゃダメ」と指示し、リョウガくんも自転車と格闘。リョウガくんから話しかけることはなかったが、薮は無視されようとも丁寧に教え続けた。

　練習開始から1時間。薮が「僕と一緒に練習すると、海賊王になれるぞ！」と言うと、リョウガくんは「やだ！」と返答。しかし、このやり取りに薮は「今でもね、初めて会話できた。『やだ』って、一言でも」「嬉しい」と喜びを噛み締め、隣の中島も「いいね！　ね！」と、声を弾ませた。その後も「なんでも知ってるんだよ。リョウガくんが好きな食べ物は餃子！　餃子でもね、皮と中身ね。分けて食べんのが好きだな。中とって、グリグリ。チャリ男はそうやって食べる」と話しかける薮だったが、これにリョウガくんは照れたように微笑んだ。薮は「リョウガもそうなの！？　なんだ～。一緒のとこいっぱいあるじゃん」とゴキゲンになり、ロケバスの中では中島らに「めっちゃ可愛くない？」と、訴える一幕も。

　そこからさらに30分が経過し、「リョウガはさ、駅が好きなの？　電車の」「じゃあ、僕も好きな駅の名前があるの。御徒町！　俺、御徒町！」（薮）と話を振ったところ、リョウガくんは「全然違う！」と否定。本来、お守りの声は聞こえないはずのお母さんも「リョウちゃん、『御徒町好きだ』って言ってたじゃん！」と困惑気味だったが、リョウガくんは「“なか”だよ！」と、主張した。お母さんの事前情報は間違っていたものの、薮が「仲御徒町かー。惜しかったなぁ」「御徒町もお菓子の町みたいじゃん。“おかしまち”」と冗談を飛ばすと、「間違え方も（自分と）同じだ」と嬉しそうに話すリョウガくん。薮の奮闘により、リョウガくんとの距離は確実に縮まっていた。

　練習を始めて2時間が経つと、リョウガくんは「頑張ってるのに、全然ダメ」と弱音を吐露。薮は「でも出来てきてるよ！」と励まし、転んでしまった際も「大丈夫？」と、温かく見守った。そして、ロケバス内でスタッフが小関先生に「今（段階的に）何割ぐらいですか？」と確認していた時、なんとリョウガくんは両足でペダルを漕ぎ、数メートルの走行に成功。その瞬間、お母さんは「あ、あ、あ！　ウソでしょー！？」とビックリし、リョウガくんも「いけた」と、つぶやいた。リョウガくんは日没まで残り10分という制限時間ギリギリのタイミングで、およそ10メートルの距離を移動。その後も、薮が「数えてあげるよ。どれだけ乗れるか。1、2、3……」と数え始めると、リョウガくんはそのまま「67」まで乗り続けた。

　リョウガくんが自転車を克服できたため、最後に薮は「チャリ男、明日からまた違う、リョウガくんみたいに自転車に乗れない子を教えなきゃいけないのね。だから、今日でバイバイになっちゃうけど、明日からも練習頑張れる？」と確認。「土曜日はちょっと……」と答えるリョウガくんに、薮は「そうだな。土曜日はな。お出かけとかするもんね。土曜日はキッザニア（アミューズメント施設）も行きたいしね。いいよ、時間のある時で」と、お別れにも余談を入れ込んでいた。

　こうして「自転車の練習を続ける」と約束できたところで「じゃあ、そろそろ自転車の国に帰るからね。バイバイ。ありがとうね」と告げた薮。リョウガくんは「バイバイ」と寂しそうに返したが、「チャリ男くーん」と名前を呼んだため、薮は思わず目頭を押さえていた。後日、お母さんからは番組宛に“チャリ男お守り”を抱えて眠るリョウガくんの写真が送られてきたという。

　スタジオトークに移ると、「今回に関しては余談がねぇ？」（有岡）との言葉に、薮は「なんかね、ちょっとね……。小さい頃の僕もあぁいうタイプの子だったんですよ。乗るまでに1時間半ぐらいあったんだけど」と、コメント。さらにロケについて、「あの、ちゃんと最初にしゃべれるまでがね。でも、ずっとめげずにめげずに、だからその……リョウガくんの、いろんな情報を先にお母さんに仕入れて。それをいろいろコミュニケーションする中で、“ちゃんといろいろ出せていけばいいな”と思いながらやったりしてて……」と、満足気な表情で熱く語った。これで終わりかと思いきや、薮が再び「で、結局……」と口を開いたため、八乙女はすかさず「余談なげぇな、お前！」とツッコミ。メンバーからも咎められる中、薮自身は大きな笑顔を見せていた。

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