【いただきハイジャンプ】Hey!Say!JUMPが「鉄棒嫌いの男の子」を応援！　八乙女光、「このシリーズで一番ヤバいかも……」と不安吐露

2016年8月26日

　この時、カノンくんはお母さんと神社に寄り、スピーカー入りのお守りを購入。その声の主となる八乙女は「あとは（妖精の）名前ですよね……。鉄棒で、テツなんで。テツヤとか。やっぱ、教える側として、教えの上手な武田鉄矢さんから……」と、『3年B組金八先生』（TBS系）からインスピレーションを得た“テツヤ”と命名した。3人がそれぞれ段取りを確認していると、何も知らないカノンくんが公園に到着。最初は薮の「逆上がりができたら植木職人になれちゃうよ作戦」でカノンくんをやる気にさせたいところだが、エキストラさんの演技を見たカノンくんは苦笑いを浮かべる始末。

　ここで、お母さんが「逆上がりできたらさ、植木屋さんになれるんじゃない？」と後押しするも、カノンくんからは「でも、やっぱり……。植木屋さんじゃなくて、ギターとか細かいパーツとかを作る人になりたい」と、まさかの発言が飛び出した。この様子をロケバスから見守っていた3人は唖然とし、「夢変わった……？」（薮）と、動揺。「小学生はたくさん夢持ってるからね」（八乙女）、「そうなんだよね……」（高木）とうなだれたが、起死回生のため高木の作戦を決行することになった。

　そして、目の前で“あの名シーン”を展開すると、ようやく笑顔を見せたカノンくん。「鉄棒やりたい！　早く行こう！」と言い出したタイミングで、妖精役の八乙女が話しかけることに。お母さんには「トイレに行く」との理由で席を外してもらい、カノンくんと2人きりの環境をセッティング。八乙女はサングラスをかけて遊ぶカノンくんに「ワーオ！　サングラスが似合うね！」「キミの名前はカノンだよね？　僕はね、鉄棒の妖精の国からやってきたんだ。僕の名前は、鉄棒のテツヤ。『テツヤ』って呼んで」と、話しかけた。

　カノンくんは声が聞こえるお守りに触れるも、突然しゃべり出したお守りに困惑している様子。テツヤの声は「大人には聞こえない」という設定になっているが、カノンくんはお母さんが戻ってくるなり、「本当にしゃべってる、お守りが！　コワすぎる！」と、ビクビクしていた。これを受け、八乙女は「僕は、カノンくんに逆上がりを教えるためにやってきた妖精なんだ」と改めて自己紹介した上で「だから今日だけ、友だちになって。カノンくんが絶対に逆上がりができるように、僕がアシストするよ！　だから僕を信じて、鉄棒に（お守りを）引っ掛けて、逆上がり一緒に頑張ろう！」と、説得。黙って話を聞いていたカノンくんはコクンと頷いてくれたものの、八乙女は「まだちょっと、お守りに対しての不信感があるのかもしれないですね。このシリーズで一番ヤバいかもしれないな……」と、不安をにじませた。

　練習を受け入れてくれたとはいえ、カノンくんは妖精と会話をしてくれない状態。制限時間である日没が迫る中、八乙女が「鉄棒に足がくっついたら、第1ステップクリアって感じだね。じゃあ、始めようか」と指示すると、カノンくんは大きく足を蹴りあげて逆上がりの練習を開始した。その様子を見ていた八乙女は「えっとね、頭を地面に（向かって）グンって下げてみようか。そうするとね、体が軽く感じるよ」とアドバイスを送り、カノンくんに無視されながらも「そう、そう、そう。その感覚！」「絶対できる！」と、言葉で背中を押し続けた。そして、八乙女が「もう少し手の幅を短く持ってみようか」と提案した場面では、カノンくんがようやく小さな声で「うん」と返答。

　この機会に、八乙女が「僕は妖精だから、カノンくんのことは何でも知ってるんだよ。カノンくんの好きな人は、ヒナちゃん。そして、大好物はカレーライス」と個人情報に踏み込むと、カノンくんは「もう本当にしゃべってるんだよ。俺のことなんか、お見通しなんだよ」とつぶやきつつも、なんとか2人の距離が縮まってきた様子。“黒子JUMP”の3人は安堵の表情を浮かべ、薮が「まぁ、テツヤって名前はたぶん覚えてないけど」と言うと、八乙女は「個人的にはテツヤって呼んでほしい！」と切望した。

　そんな時、カノンくんが「テツヤくんはいま何歳？」と話しかけてくれたため、八乙女は「僕はね、妖精だからね、360歳なんだ」と、優しい声でコメント。練習開始から2時間にして、カノンくんが初めて妖精の名前を呼んでくれたのだった。その後も練習を続け、2時間半が経過した頃には振り上げた足が鉄棒につき、第1段階を無事にクリア。八乙女は「できたじゃん！」と祝福したが、この時点で日没まで残り1時間となっており、カノンくんも「手が痛い……」と弱音を吐くようになってしまった。

　ここまで頑張ってくれたカノンくんを「なんとか逆上がりができるようにしてあげたい」という一心で、メンバーはなりふり構わず、「通りすがりの親切なお兄さん投入作戦」をとる事に。細かい設定を完全無視したこの作戦は、小関先生が「逆上がり教えるのすごい上手なんだけど、おじさんと一緒にちょっとだけやってみない？」と話しかけ、直接指導を始めるという最終手段。素直に応じてくれたカノンくんは、小関先生の指示を受けて果敢に鉄棒と向き合い続けた。

　休むことも拒否する頑張り屋のカノンくんに、八乙女は「ナイスファイト！」とフォロー。しかし、無情にも日没が迫ってしまい、小関先生は「カノンくん、今日これ以上は手も足も（限界だから）できないと思うんだ。暗くもなってきた」「最後、1回だけやってみようか？　もしかしたら出来るかもしれないもんな」と、苦渋の決断を下した。この“最後”の言葉がきっかけだったのか、カノンくんはグルンと一回転し、なんと逆上がりが大成功。小関先生が少しお尻に手を添えていたが、ほとんど1人の力でやり切ったのだった。

　最後に八乙女は、カノンくんに向かって「ボクはあと少ししたら、カノンくんとお話ができなくなっちゃうの。だからボクが話せなくても、明日から逆上がりの練習、頑張ってくれる？」と、確認。カノンくんは「うん」と言った後に泣き出してしまったが、八乙女は「カノンくん、（友だちになってくれて）どうもありがとう」「じゃあ、ボク妖精の国に帰るね」と、お別れのあいさつを告げた。涙を流しながらも「バイバイ」「ありがとう」とつぶやくカノンくんの姿に、3人は感激の面持ち。こうして、波乱に満ちた今回の“黒子企画”が終了した。

　お母さんから届いた映像（ロケから11日後）では、誰の補助もなく1人の力で完璧に成功するカノンくんの姿が。さらに、お守りを持って「俺が1人でできたら、また戻れる？　しゃべられるように」と話しかけるカノンくんを見た八乙女は、「なんだよ、最後の～！」と言い、嬉し涙を見せていた。

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