森脇健児、仕事激減で“髪の毛が抜けた”……『いいとも』時代に工藤兄弟とタモリを激怒させたエピソードも披露

2016年7月29日

　一気にほぼすべての仕事が「“バーン！”って無くなんねん」と話した森脇は「レギュラーは1本だけ、KBS京都のラジオだけになったからね」と、あまりにも急な転落ぶりを回顧。河本から理由を問われると、「原因は『実力の無さ』『努力のしてなさ』。そして『思い上がり』……。そして、世の中に対して自分の立ち位置が分からなくなってきたっていうことですね」と、客観的に分析した。

　また、森脇は「時代が、あの時（人気時）はたぶんマッチしてたけど、時代とズレた時に、自分はもう必要じゃなくなっていったワケですね」とも語ったが、これに対して名倉は「そんなことある？　でも……」と首を捻り、河本も「一気にじゃないですか。だって……時代はそんなにガランッと変わるワケでもないので、なんかこう徐々に（兆しがあったのでは？）」と、質問。これに対し、森脇は「ホテルのランクが変わっていく」といった変化があったと返答。一方、村本が「よくあるじゃないですか、番組の帰りに“スタッフさんがエレベーターまで見送ってくれる数”みたいな」「大物になればなるほどエレベーターの前に黒い服のいろんな人がいらっしゃるじゃないですか」と発言すると、森脇は「取り巻きってやつやね」「（自分の周りにいた取り巻きは）一斉にみんな消えていった」と、現実の厳しさを吐露した。

　しかし、森脇はこのような変化を「辛い」と感じるよりも、「そんなもんですよ、ええ思いしたから」「人生トントンかなと思いましたね」と、自分の中では納得している様子。当時はまだインターネットが普及していなかったため、現世ほどの誹謗中傷は耳に入らなかったようだが、「今思うのは、悪口を言われているうちが華ですね」「僕はもう途中で悪口も聞かない。何も聞かなくなる。抹消されるワケですよ」と、話題にも上らなくなったことで、関西に帰ることを決断したという。こうして東京での仕事を失ったことで、「精神的に参ったんかな。髪の毛全部抜けましてね。10分の9くらい抜けた」と、自身の体に異変が起きたことを激白。これにはスタジオ中がザワついたが、森脇は「本当に、今（のこの状態は）生えたんや、コレ！」「こうやったら（つまんで引っ張ったら）毛、抜けんねん」と、ストレスで追い込まれていた頃の異常を説明。「（薄毛対策の）粉振ってないねん、今」との言葉からも、当時はこうしたグッズを使用していたことがうかがえた。

　そんな状態で京都に戻った時、森脇はすでに結婚し、子どもが2人いたそう。貯金を崩して生活し、キャッシュで購入したものもすべて売ってお金に換えたんだとか。それでも、レギュラー1本で「週に6日休み」の生活は数年続き、毎日やることがなくて“走っていた”という森脇。合間に結婚式の司会など営業の仕事をこなししつつ、走り続けていたところ、結果的にこれが功を奏すことに。森脇は、2003年秋の『オールスター感謝祭』（TBS系）の「赤坂5丁目ミニマラソン」で、初出場にして初優勝。「（自分は）暇でしゃーないじゃないですか。走るじゃないですか。ほかの芸能人、忙しい人ばっかりじゃないですか。俺、ぶっちぎりで勝ちましてね」と振り返り、これを機に「それから13年ずっと出させてもらってる」と話した。

　ここで、河本が「『赤坂5丁目ミニマラソン』に出る度に、森脇さんは必ず“遺書”を書かれていたんですよね？」と、確認。森脇はうなずいた後、「仕事って“もう死ぬ気でやらなアカンな”って思ったワケよ。何も無くなった時に」「“この1本死ぬ気でやったら、自分（が）納得できるかな”と思って遺書を書くワケです」と、ドン底にいたからこそ本気で仕事と向き合うようになったことを説明。しかし、「ずーっと書いてたんですか？」（河本）の問いには、「いやもう最近……。『死なへん』って分かったから……（書いていない）」と答え、名倉から「気付くの遅くないですか？」とツッコまれる一幕も。さらに、「遺書書いてない森脇さんを応援出来ひんわ」（名倉）とも言われてしまい、森脇は「ほんなら今度から書くわ」と返し、笑いを誘ったのだった。

　そして現在、なんと森脇は「タイ語の学校に通っている」という。毎年、マラソンの仕事がない6月が暇になるため、ここ10年ほどはその時期にタイのプーケットマラソンに出場しているんだとか。本人は「毎年行くから“タイ語を覚えたれ”と思って。タイ語はライバルが少ないかなと思って」と力説したが、河本は「マラソンやるんだったら世界各国から来るんですから、オリンピック選手が。絶対、英語の方がリポーター出来ますよ」と指摘。森脇は「英語はライバル多いわ。少ないとこ行かなアカン、芸能界は」と譲らなかったが、名倉の「タイ人でオリンピック出る人少ないですしね？」という言葉には、「マラソンではいませんね～」と素直に認め、河本が「おらんのやったら全然意味ない」と、バッサリ。森脇は「『石の上にも3年』（と言うが）、今3年目やねんけど」と続けたものの、名倉からは「もう終わりですよ！」と言い渡されてしまった。

　また、この日は『いいとも！』で8代目の“いいとも青年隊”を務めた工藤兄弟の兄・順一郎さんと弟・光一郎さんも出演しており、森脇と工藤兄弟が司会のタモリを「怒らせた」とのエピソードも飛び出した。それは、タモリが森脇と工藤兄弟を焼肉に連れて行ってくれた時の出来事で、“高級焼肉をゆっくり食べてワインを飲みたい”というタモリの気持ちを知らず、森脇らは気を遣って大量にお肉を焼いていたそう。その結果、「タモさん、だんだんイライラしてきた」といい、肉に火がうつって大きく燃え上がった瞬間、「タモさんが『ゆっくり食べさせろ！』って言うて、無茶苦茶怒った」とのこと。普段、温厚なタモリからは想像しにくい姿だけに、MC陣も「タモさんが！？」（名倉）、「相当ですよ！？」（河本）と驚きを隠せないようだった。

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