元横綱・曙太郎、現役時代の金銭事情＆“タニマチ”からの衝撃的なプレゼントまでぶっちゃけトーク

2016年7月8日

　さらに、協賛する企業や団体が提供する懸賞金がのし袋に入れられ、買った力士に束で贈られるが、その中身については「大体、一旗が6万円。（力士が）半分は貰える」とのこと。残りは税金や積立金などに回されるというが、河本は「曙さんが全盛期の時MAXで何本入ったんすか？」と興味津々。曙は「いやぁ、でも少ないですね。24本とか25本とかそれぐらい」と言い、名倉も「今もっとやもん。60本とかあるもんね」と、補足した。

　河本の「でも横綱っていうような、誰でもなれるような位置じゃないのに」との言葉には、曙は「金じゃないですよ」と笑顔を見せたが、今度は名倉が「お金ではない言うても、“タニマチ”が凄いんじゃないですか？　横綱になったら」と、ひいきにしてくれるお客さんやスポンサーの存在を指摘。曙は、自分の横綱時代はちょうどバブル後期だったと振り返り、たとえば「車代じゃなくて車そのまんま（貰ったことがある）」「僕が頂いたのはベンツのリムジン」と、当時はタニマチからの贈り物も超バブリーだったことを暴露。これには、名倉と河本も「リムジン！」と声を揃えてビックリ。河本は「貰ってどうするんですか？　乗れませんやんか、もうそんなリムジン……」と唖然としていたが、曙は「いや、運転手もついて（プレゼントされた）」と、衝撃の告白を続けた。

　しかし、曙本人も弟弟子などにかなりの額を奢っていたんだとか。多い時は100人近く引き連れ、焼き肉店ならば数百万の支払いを負担していたとのこと。一晩の食事の最高支払額は「1000万円」だったと明かし、時には店側から「もう肉がない」などと断られることもあったという。

　続いて、多くのファンを抱えていた中での女性関係の話に。名倉が「選びたい放題でしょ？」と尋ねると、曙は照れたように笑いながら「いやいやいや」「ファンには手を出してない」と、断言。そして、「一番いい思いをしてるのは、たぶん（自分に）ついてる若い衆ですよ」「ついてた付き人が3人ぐらいファンの子と結婚してます」と話し、自分は遊んでいなかったと主張した。

　そんな人気者の曙だったが、優勝した翌年、32歳で電撃引退。その真相については「目標は全部達成したんで」と、自身が納得した結果であると語ったが、周囲からは「怒られました」とも。とはいえ、「自分の中では最後の場所は楽しかったです。相撲をとって初めて楽しかった」と話すように、引退を決めた時点で緊張の糸が切れていたそうだ。

　こうして現役を引退した2年後の2003年、曙はK-1に参戦。「その時は2試合の契約金」「大晦日2回（分の契約）」で、その額は「1億5000万円」だったと激白。名倉は「そら二つ返事やわな」と納得したが、曙は「でもそれ（金額）を聞く前にもう返事しちゃってる」と、先に出場を決めていたことを強調した。この時の試合相手は人気格闘家のボブ・サップで、曙は1ラウンドKO負けの結果に終わったものの、「43％ですから、視聴率が」（河本）というほど、国民の注目を集めた。

　最後に、曙は現役当時のライバル力士・若乃花、貴乃花兄弟との関係を回顧。「若貴は、やることはちゃんとやりましたよ。人が寝てる時も稽古してましたからね」と、彼らの努力を認めている一方、「（当時は）まったく口きいてないですね。あいさつ程度くらいですね」「巡業とか行くと同じ控室なんですけど、お互いが背中向き合って壁見てましたね」と、普段の交流もなかったそう。しかし、現在は「（貴乃花は）同期なんで、今の方が仲いいですね」と、関係性が緩和されている様子。

　ここで、河本が「相撲ファンの方も曙さんの横綱時代のことも覚えてらっしゃるわけで、今から“親方に”というようなことってのは……」と、角界復帰に対する意志を確認したが、曙は「いや、もう一回離れたらたぶん戻れない」と、即答。しかしながら、「貴乃花さんが（理事長に）上がらない限りは戻れないんで」「（自分は）外で頑張って、貴乃花さんが理事長になった時に、何か力になれればいい」と、前向きにコメント。思わず、河本は「すごいいい関係ですね」と、感嘆の声を漏らしていた。

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