【ヨソで言わんとい亭】元人気子役、売れっ子時代の給料&「子どもがお腹の中で突然死」の悲劇を告白

2016年7月1日

　抗リン脂質抗体症候群とは膠原病の一種で、生命活動に必要な物質を自分で壊してしまう病気のこと。日本では約4,000人しか患者がおらず、難病指定されている。この病気になると血液が固まりやすく、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こしやすくなるんだとか。胎児が母体から栄養を貰う胎盤には細い血管が密集。間下のように血液が固まりやすい母体だと血管が詰まり、胎児に栄養が届かず、最悪の場合は死に至ることも。解説者の医師・近藤惣一郎氏いわく、女性でこの病気が発覚しやすい症状は、何回か流産を経験する「習慣性流産」だという。また、若年者が心筋梗塞や脳梗塞になると、やはり抗リン脂質抗体症候群の可能性があるとのこと。

　その治療法について、間下は「先生から『この薬を飲んだら大丈夫。こういうことをしたらうまくいくよ』っていう提示がほとんど無かった」「先生もデータが無いから何が効くのか分からないし、『今回は何もしないでやってみて（育ててみて）ダメだったら次にまた薬足したりしたらどうかな』みたいな話もあった」と、的確な治療法が確立していない現状を説明。しかし、間下は「このお腹の中にある命が亡くなっちゃうっていうのは無い」「なんとか守りたい」との思いから、ネットで調べたり、まだ知られていない難病を多くの人に認知してもらうためテレビを通じて公表。すると、大学の先生から「血をサラサラにする注射を毎日打ち続けたら出産までこぎつけた方が多くいらっしゃいますよ」と、有力な情報が寄せられたそう。

　そこで、すぐに医師と相談して治療を開始したというが、次第に間下の体は両腕、両足ともに注射痕だらけに。それでも元気な赤ちゃんを出産するべく、薬を打ち続ける生活に耐え抜いた間下。河本が「子どものために一生懸命何かやらなきゃいけないんだけど、母体が耐えられない体だったら……」と口にすると、間下は「その頃はもう、“この私のポンコツな体から早くこの子を出したい”ってずっと思ってました」「自分の命だけならまだしも、新しい命、娘のを預かってると、申し訳ないから“早くこのポンコツな体から出してあげたい”とすごく思ってました」と、母として当時抱えていた苦しみを明かした。

　やがて、心身ともに限界を迎えつつあった間下に、医師は赤ちゃんの成長を見計らって帝王切開を提案。予定より1ヶ月早かったが、出産に踏み切ることになった。間下は「帝王切開の時も、本当だったら下半身麻酔で産まれた瞬間って見られたんですけど、私の場合は病気があったので全身麻酔で、産まれた瞬間は見られなかった」と、残念そうに話したが、無事に元気な女の子を出産できたとのこと。間下は我が子の誕生について、「嬉しいっていうよりも、ホッとしました」「やっと生きている、息をしている状態で出す（産む）ことができたし、腕に抱くことができたってことにすごくホッとしたのを覚えてます」と、安堵の表情で語っていた。

　同番組は7月7日からリニューアルを遂げ、新番組『じっくり聞いタロウ～スター近況（秘）報告～』として放送される。

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