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【ヨソで言わんとい亭】統合失調症の“ボキャブラ芸人”が壮絶な闘病生活を告白……自殺を思いとどまらせた相方からの言葉とは?



 また、加賀谷は芸人として最も多忙な時期に統合失調症が悪化したが、初めて発症したのは中学2年生の1学期の終わり頃とのこと。近藤氏によれば「10代後半から20代が統合失調症の発症のピーク」だという。

 加賀谷は「自己臭恐怖症」という症状から出たと言い、「当時、授業を1番前の席で聞いてたんですよ。そしたらある日先生が、僕のすぐ後ろの生徒を注意したんですね。『おい○○! 何でそんなふて腐れた態度をとってるんだ!』って言った」と、説明。後ろの女子生徒を振り返って見たところ、彼女は下敷きであおいでいたそうで、「それを見た瞬間、僕がビッと認識してしまったのは、その女子生徒は前に座っている僕が臭いから、あおいで臭いを飛ばしてるんだっていう風に認識してしまった」という。さらに「同じ授業中内に一番前に座っていることもあってか、後ろの方から『加賀谷くん臭い』って声がフワーって聞こえてくるんですよ」と、幻聴に悩まされるようになったことを話した。

 高校進学後には幻覚も発症してしまい、加賀谷は治療に専念するため16歳でグループホームに入所。グループホームとは、病気や障害を抱えた人たちが専門スタッフの援助を受け、一般の住宅に少人数で暮らす施設のこと。加賀谷は16歳だったこともあり、「病名を告げるのがショックではないか」との配慮から、自身の病名は知らなかったそう。そして、このグループホームで1年過ごしたことにより、加賀谷の症状は改善。その後、精神科の病院に通いながら、かねてからの夢だったお笑いの道に進むことになった。

 松本は加賀谷と出会った頃、相方の精神疾患や精神科に通っていることなど、何も聞かされていなかったんだとか。加賀谷は「偏見も当時、自分自身に強く持ちすぎてて、言ったら(事務所を)クビになってしまったりとか、(周囲に)嫌なイメージを与えてしまうんじゃないか」などと考え、黙っていたという。しかし、ある時先輩が加賀谷のカバンの中を漁ると、大量の薬を発見。松本はそこで初めて加賀谷から「実は中学校の時に声が聞こえて、その後幻覚を見てグループホームに入って、そこから芸人になった」と、打ち明けられたそうだ。

 相方が精神科に通っていた事実を受け止めるのには時間がかかりそうなものだが、松本は病歴を受け入れてコンビを継続。これに、名倉は「見捨てへんかったキックが偉いよ」と感心し、加賀谷も「なかなか珍しいんですよ」「うちの相方ね、ケツの穴がデッカいんですよ」と、笑いを誘いつつ、感謝をにじませた。

 松本ハウスが“ボキャブラ芸人“としてテレビ仕事が増える中、加賀谷の統合失調症の症状も安定。そのまま順風満帆に行くかと思いきや、加賀谷は「それも僕がちょっとダメにしちゃった」と漏らし、「服薬コンプライアンス」という言葉を持ち出した。これは「医師が処方した薬を飲む約束事」といった意味を持つが、加賀谷は「それを守ってなかった」「キチッと飲んでなければいけなかったんですけど、調子いい時期があったりしたし、僕、病気をナメていた」とのこと。自分自身への偏見がまだ拭い去れず、「お薬飲みたくない!」「僕はもうお薬飲まなくても大丈夫なんだ」などと思い込んでいるうちに、またしても症状が悪化。焦った加賀谷は「またお薬をブワーって飲んじゃう」ということを繰り返し、その都度具合の悪さも増してしまったそうだ。

 こうして症状が悪化し、加賀谷は「ものすごい妄想」にかられるようになったとか。自宅向かいのビルの屋上からスナイパーがライフルで狙っているなどの妄想に怯えながらも、そういった症状が出ていることを黙って仕事に行っていたため、症状は悪化の一途をたどった。

 そして1999年、ついに松本ハウスは活動を休止し、加賀谷は芸人を辞めて本格的な治療に専念することに。松本は、当時の加賀谷の様子について「1人で来れないのでお母さんと2人で来て話し合いがもたれて。その時にはもうこっちが何か話しかけても何の反応も無いし、1人でブツブツと言っていたり、『すみません』とか何か言ってるけど、もう会話にならない」と振り返った。

 松本はそんな状態の相方を見て「これはもう焦らず治療に専念してもらいたいなって思って送り出した」と言い、「治療に専念しますっていう話し合いの時に、話にはならないけど1つだけ言葉掛けて……まだやっぱり加賀谷は芸人として活動したいんだろうなっていう気持ちも勘付いていたんで掛けた言葉なんですけど、『もしお前がまた芸人をやりたかったら、1年経っても良い、2年経っても良い、5年経っても10年経っても良いよ』と言ったら、本当に10年後に言ってきた」と、2009年の活動再開に至った経緯を話した。

 一方、「そのキックさんの話、僕全然覚えてないんですよ」と苦笑する加賀谷。名倉が「その当時の記憶が無くても、キックは待ってたわけじゃん。だって10年かかって『またお笑いやりましょう』って言って、『うん』って言ってくれたわけでしょ? それに感動せえへんかったの?」と質問すると、「いや、あの……感動しちゃった」と答え、出演者を笑わせた。

 また加賀谷には、活動休止から再開までの10年の闘病生活の間、自分を支えてくれた相方の言葉があるという。それは加賀谷が現場に遅れて行き、その時点で涙が止まらなかった日のこと。現場が終わって一緒に電車で帰る途中、加賀谷は流れる涙を目深にかぶった帽子で隠しているつもりだったが、その晩に松本からFAXが届いたそう。松本は「夜中になってフッと、本当に直感で『あ! アカンこれは! 自殺する』と思って、当時はメールとか無かったんでFAXで、『簡単なことはするな それはつまらないから』って書いて」と、回顧。この相方からのメッセージを見て、加賀谷は自殺を思いとどまったそうだ。

 松本が「やっぱり統合失調症の家族の方とか、当事者の方からすると(加賀谷が)希望の星で、こんなだけど」と話すと、名倉も「そら希望の星にならなアカンて。笑われるんじゃなくて、笑かしてるんだよ。それはスゴいことやと思うよ」と真剣な眼差し。これに対し、加賀谷は照れたように「ありがとうございます~」と、お茶目に返答していた。

 そんな加賀谷は現在、本人の闘病と相方や家族の支えで症状は安定。今でも服薬を続けながら、芸人の仕事を精力的に行っているという。

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