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ネット上で“殺人犯”と疑われた芸人・スマイリーキクチ、事件の真相を激白! 殺害予告で精神は崩壊、身も心もボロボロに……



 番組の再現VTRによると、ある日所属事務所でスタッフから「こんなん知ってますか?」と声をかけられたスマイリー。巨大掲示板サイトに、事件の犯人としてスマイリーの本名が書き込まれていることを告げられたが、スマイリーは「やってないよ、バカバカしい」と一蹴。ホームページに否定文を出すという話でその場はおさまったが、実はスマイリーには犯人と疑われる“条件”がそろっていたのだという。

 捕まった犯人グループは「東京都足立区出身」「年齢は16~18歳」「全員ヤンキー」。スマイリーも当時16歳だったことに加え、「ケンカ最強」として足立区で名を馳せていたそう。スマイリーはこの3つの共通点に関し、「同世代でも同じ歳が1万人ぐらいいたので。中学校も40校以上あり、足立区でも犯行現場の地域と、僕が住んでる地域っていうのは端と端のような場所にあったので」と語り、犯人説は事実無根であることを改めて強調。

 ウワサが広まった当時、「騒ぎはすぐにおさまるだろう」と気にせずタレント活動を続けていたスマイリーだが、誹謗中傷はエスカレート。10年間に及ぶ“ネットリンチ”被害を受けることになる。

 2000年6月、スマイリーの所属事務所に、突如抗議の電話が殺到。この時、「僕はスマイリー本人です。塀の中で罪は償ったのでもう勘弁してください」などとネット上に書き込む「偽スマイリー」が出現。これを信じた人が事務所に抗議の電話をかけてきたとか。

 しかし、なぜ自ら身の潔白を証明しなかったのか? この疑問にスマイリーは「事実無根を証明するって……。できないんですよね。その日何をしてたかっていうのは、全く記憶にもないぐらい。それを証明することもできないので」と、悔しさをにじませながら語る。事件が起こった10年以上前に自分が何をしていたのかを証明するのは不可能に近く、できることといえば、事務所のホームページに否定文を載せることだったという。

 そんなスマイリーにとって唯一の味方は、当時交際7年で結婚も約束していた恋人だった。「菊池は殺害現場にいた」など、ネット上の書き込みを目にした彼女は、ネットやパソコンに疎い本人に代わり、誹謗中傷のページを集めてプリントアウト。「これを警察に持って行けば、何されたかわかるでしょ?」と言ってくれたそうで、何千件にも及ぶ誹謗中傷をまとめた資料は厚さ40cmにもなったほど。

 こうして警察に被害届を出すことになったが、今から15年前はネット犯罪の捜査方法はなく、警察でも犯人の特定は不可能。残酷な現実が2人を襲った。



 一方、スマイリーは04年に韓国ドラマ『冬のソナタ』で一世を風靡したペ・ヨンジュンのモノマネでブレイク。ようやく仕事が増えてきた矢先、ウワサを知る視聴者から、テレビ局やスポンサーにクレームの電話や手紙が殺到。スマイリーが出演する度に多くの抗議が寄せられ、これが原因でテレビ・ラジオの露出が激減してしまった。

 日に日に誹謗中傷がエスカレートしていく中、スマイリーはワイドショーのある有名コメンテーターが出版した本に「犯行グループの一人は出所後、お笑いコンビとしてデビュー」と書かれていることを発見。ネット上だけでなく書籍でも“犯人扱い”されたことが決定打となり、2008年9月には恋人の身にも危険が及ぶ事態に。[続きを読む]