別居を装う、ペーパー復職・離婚……「保育園落ちた日本死ね」ブログで話題の待機児童問題、“入園できた人”の違いとは？
取材VTR後、ジュニアは「入るのになかなか大変だっていうのは聞いたことありますけど、もうだから……子ども作る前から考えていかなアカンってことですよね」とコメント。井上アナも「子ども作る前から保育園にどう入れればいいのかというところが、逆算して考えなければいけない、そんな世の中になってきている」と言い、入園できた別の2人の例も紹介した。
14年に長女が生まれたAさんは、競争率の高い1歳枠で今年4月の認可保育園に入ることができたという。Aさんは「夫婦が別居していれば、保育園の点数、入園するにあたっての点数がプラスになると。これは使えるなと思いました」と、保育園に入るため別居を装ったことを告白。「結婚して新しいところに住んだんですけど、その際に私の住民票を移さなかったんですね。もともと住んでいるところのままに（住民票を）置いておいて、奥さんは新しいところの住所になるので、そうすると夫婦が別居ということになるんで、そこで点数が稼げるというか、差がつく」と考えたそう。Aさんは保育園に入れなければいけないとの危機感から、「いざどうするかって時に、使える作戦は全部使おうということで、使いました」と話したが、住民票は違っても実際は家族で同居中。申請時には、別居の理由は高齢の親の介護としたそうだが、保育園が決まって安心している一方、後ろめたさも口にしていた。
また、12年8月に出産し、翌年4月から認可保育園に入園が実現したBさんは「実際に働いてはないんですけど、就労証明を会社に出してもらって、認可外に預けて点数をつけました」「ペーパー復職」と話した。Bさんは11月末で産休を終え、12月から2月まで育休ではなく有給休暇を取得。そうすることで、この期間は書類上復職していることになり、さらに12月からは認可外保育園に預けたため、ポイントを稼ぐことができたのだ。Bさんは「いろんな条件が重なって、まず上司の理解とか……そのときに認可外が預けられるところがある、有給休暇が残っているものと、保育園の申し込みの時期がちゃんと合うかなどといった、いろんな条件が重ならないとできないことだと思う」と説明。最初は産休明けですぐに復職を考えていたというが、「ただそうすると子どもも4か月で、一緒にいられる時間も少ないし、どうしたら子どもと離れないで復職は遅らせて、就労証明だけ取れるのか考えた」そうだ。
しかし、点数を稼ぐためだけに預けた認可外保育園の日々に「荷物もたくさん持って、母乳も搾って、預ける必要もない子どもを預けに行く。しかも近くの認可外は取れなかったので、電車で20分くらいかけて通っていたんですけれども、何でこんなことしなければ保育園に入れないのかなって。子どもも『今日泣いてました』とか『おっぱい飲みませんでした』とか言われたら、“ここにあったのになぁ”みたいな」と、複雑な思いも抱えていたよう。自身の保活を振り返り、「本来なら満点の人も満点じゃない人も、保育を必要としてる人は入れていいはずで、それによって働けないとか人生が変わる人も多いのに……実際に（自分が）働いていないのに子どもを預けに行ったりとか、何をやってるんだろうなと」「普通に認可の保育園に預けて働きたいと思うだけなのに、なんでここまでしなきゃいけないのかな」と語った。
VTR明け、フリーアナウンサー・雪野智世は「偽装は絶対いけないと思います」と苦言を呈しながらも、「ただ点数の増やし方自体を見ていると、たとえば離婚してシングルの人は加点が多い、それからおじいちゃまおばあちゃまと一緒に住んでなければ加点が多い」「ファミリーがバラバラになってる方が加点が多いっていうこと自体、なんか……」と、ポイント制の中身を疑問視。その上で「私は保育園は増やしたいとは思う一方で、保育園に預けなくてもいい方法……だから、おじいちゃんとおばあちゃんたちと住んだらば、少し助成金を出すとか、そういうヘルプももしかしたらいいのかなと。何でも預けるんじゃなくて、預けなくていい方法にも少し考えていく必要がある」と提案した。
国分が「会社に当たり前のように託児所みたいのを作るっていうのも大事なんですかね」と口にすると、「夜回り先生」こと水谷修氏が「まさにそうなんですよ」と同意。続けて「企業内保育といって、やっぱり一定の従業員がいて、一定の収入がある企業については、企業内保育を義務にすれば、お母さんでもお父さんでも、たとえばTBSに連れて来て預かってもらって、仕事終わったら（連れて）帰るって、一番安心できるんですね。それが日本は遅れてる」と指摘した。
さらに普光院氏によれば、前述の「戸籍上離婚」の例などは「保育園の送り迎えや行事にも参加できなくなる。実生活に悪影響を与えることにも」なるという。水谷氏は「でも、腹立ちますよね。国は子どもを産めと、少子化でこの国は大変なことになるから（と言うが）産んだら産んだでどうやるんだって育てるの」と、国に対して呆れ声を漏らした。
なお、井上アナは「生まれた日でも差が出てきてしまう」ことにも言及し、多くの認可保育園は0歳児の対象を「生後57日以降」と定めていることを説明。これは、労働基準法で産後8週間（56日間）以内の女性を就業させてはならないという規定があるためだが、たとえば「4月1日に入園させたい」場合は、2月4日までに産まないと入園させることができないことに。つまり、2月5日以降に生まれた子どもは1年待たなければ4月入園できず、0歳児よりも倍率が上がる1歳児からの入園になることから「早生まれは損」と言われ、この時期に産まないように調整しようと考える人が増えているという。
最後に井上アナは、今回の特集は「あくまで実情をお伝えしただけ」とし、「抜本的にどう変えればいいのか、本当の意味で女性が活躍できる社会って何なのか、考える必要があるんだと思います」と強調してコーナーを締めくくった。
●この記事を読んだ人におすすめの記事です!!
『ビビット』で“私が愛したゲス男”を大調査！ 「束縛が激しい男に監禁された」、二股彼氏の言い分は「どっちも離れないからしょうがない」
『ゴゴスマ』がショーン・マクアードル川上氏の整形疑惑を検証！ 美容クリニック院長は「この鼻は明らかに高くしている」とコメント
『バイキング』にスポーツ紙＆週刊誌記者が登場！ なぜ「週刊文春」は特ダネを連発出来るのか？ 今、掴んでいるスクープは!?
芸能界復帰の若槻千夏、自分の評判を気にしている!? “ママタレ”仕事は「1個も来ない…」とポツリ
カンニング竹山、元キングオブコメディ・高橋健一被告の初公判に沈痛な表情……「同じ芸人仲間として非常につらい」「まだ信じられない」
介護福祉士会からの意見書が話題の月9『いつ恋』、フジテレビに届いた視聴者の声は……「とてもリアルに描かれていて感心」「もう少し配慮して」！
薬物中毒者が色黒なのは「目の下のクマを隠すため」!? 元常習者も「色を黒くしたら“もっとカッコイイな”と思って……」と実体験明かす
覚せい剤に30年間依存、フラッシュバックの恐怖……『ミヤネ屋』で元依存症者が“薬物地獄”の日々を告白
“三角関係騒動”の川本真琴、新曲タイトルは「ホラーすぎる彼女です」！ 母の「もしかしたら“あの人”のこと？」という質問には……
雨上がり決死隊・宮迫博之のおじいちゃんは「探偵」だった……“金田一少年”との共通点に芸人仲間もビックリ