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別居を装う、ペーパー復職・離婚……「保育園落ちた日本死ね」ブログで話題の待機児童問題、“入園できた人”の違いとは?



 一方、番組では実際に激戦といわれる世田谷区で入園できた北野さん一家を取材。この家庭はフリーライターの夫・啓太郎さんと、アパレル関連の仕事に就く妻、そして現在1歳11か月の男の子の3人家族。去年の4月には倍率2.25倍の中、子どもを認可保育園に入園させることができたというが、内定を貰うまでの道のりは険しかったとか。

 啓太郎さんたちが“保活”(保育園を探す活動)を始めたのは、妻が妊娠8か月だったときのこと。周りから保育園に入る大変さを聞いていたため、「役所に行って、結構分厚い冊子貰えるんで、入るためにはこういう点数が必要なんだなって勉強して。で、その点を獲得するためにはどうすればいいのかっていうのを、結構、生まれる前からリサーチ始めたのがスタートですね」(啓太郎さん)と語るように、子どもが生まれる前から区役所で情報集めに取り掛かったそうだ。そして、生後2か月で近所に認可保育園が新設されることを知り、初めて申請。しかし、1か月後に「保育園入園待機通知書」が届いたといい、啓太郎さんは「『保活、結構厳しいんだな』っていうのが実際、肌で感じるようになりまして、そこからですよね。割りと本気になってきたのが」と、振り返った。

 夫婦は、翌年4月の認可外保育園入園を目指し、まずは点数を稼ぐために認可外保育園に入園させることに。だが、「認可外保育園の保活もすごく実は大変で、まず見学した上で仮入園の申し込みをするんですけど、電話しても全然つながらないんですよね」「奥さんも携帯と家電2台、僕は携帯と公衆電話で、計4台でリダイヤルしまくって、2~3時間くらい奮闘して。だからもう見学すら行けないっていう……」と、大変な苦労を重ねたそう。啓太郎さんは「結構それがしんどかったですね。もちろん子どもも隣で泣いてるし」と、当時を思い返して苦笑い。

 こうした努力を5か月続け、夫婦で10件以上の認可外保育園を見学。しかし、そのほとんどが順番待ちの状態だったそうで、やっと空きを見つけものの、ひと月13万~14万円と高額の保育料を支払わなければならなかったそう。啓太郎さんは「12万円プラス延長したら延長料と、あとお昼ご飯代1食500円とか」「やっぱり十何万円では、結構しんどい金額ではあるのは間違いないですよね」と、金額面の苦難を吐露した。

 また、認可保育園への申請では、啓太郎さんが自宅で仕事をしていることが不利にならないよう、直近3か月間の仕事の内容をまとめた「就労実績表」を作成して提出。出産前からの保活を11か月続けた結果、ようやく念願の内定通知を手に。啓太郎さんは「何が大変って、先が見えない苦労というか“どこまで頑張ったらいいの?”みたいな感じで、また夫婦でも揉めるし、やっぱりそのゴールがないっていうのが一番辛いんじゃないですかね」と、経験者ならではの実情を語った。