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『バイキング』にスポーツ紙&週刊誌記者が登場! なぜ「週刊文春」は特ダネを連発出来るのか? 今、掴んでいるスクープは!?



 和やかな雰囲気で始まったが、ここからは記者たちの取材の裏側に迫る。まずは坂上が「なぜ『週刊文春』はスクープを連発するの?」という疑問がぶつけた。続けて「だってもう今年に入ってから顕著で、大ネタはすべてと言っていいほど『文春』さんじゃないですか。いろいろ僕らもこういう業界なんでウワサは入ってくるんですけど、何で本当のところは『文春』ばっかりがこういうネタ掴めるんだっていうのは知りたいんですよね」と不思議がると、中村氏は「大きな理由3つあるんですよね」と切り出し、「まず1つはですね、必要な経費、取材費はケチらないっていうこと」と話した。「文春」では迅速な動きを優先し、現場に駆けつけるタクシー代などもケチらないそう。そして、2つ目に「経費をちゃんと使えるから、優秀な記者がですね、いろんな他のメディアからも集まってくる」ことを挙げ、3つ目に「会議が結構すごい」と語った。

 中村氏によれば、「週刊文春」は毎週木曜日に「プラン会議」を行っており、1人の記者につき5本のスクープネタを持って参加するとのこと。徹夜でネタを集めることもあるが、編集長やデスクなども同じように持ち寄るため、「毎週250本のネタが集まってくる」という。最終的には編集長がジャッジするものの、急にニュースが入ってくればそちらに切り替えるなどの対応を行うとか。

 ここで、木曜レギュラーのタレント・薬丸裕英が、「ここ最近すごい(スクープを)連発してるのは、編集長の方が新たにまた戻ってきたっていう……」と発言すると、坂上も「聞いた!」「敏腕の人が(戻ってきたって)」と同調。これに対し、中村氏は2015年に話題になった「春画騒動」(「週刊文春」に掲載された日本美術・春画について、同出版社の松井清人社長が問題視し、編集長に休養を命じた騒動)を挙げ、「それで3か月間休養していて、それで戻られたんですよね。その間に溜めてたネタとかですね、そういうのもあったと思う」と、同誌がスクープを連発している理由を解説した。

 今度は、ゲストで招かれていたジャーナリスト・山路徹が、「たとえばこの間のベッキーさん騒動みたいに打つじゃない。で、記者会見させるじゃない」と、1月7日発売の「週刊文春」がベッキーと「ゲスの極み乙女。」のボーカル・川谷絵音の不倫疑惑をスクープし、前日にベッキーが記者会見を開いたことに触れ、「そこで1回否定させるんだよね。それで第二弾、第三弾の隠し玉を持ってて、畳み込んでいくっていうのが『文春』さんのスタイル」と指摘。木曜レギュラーの芸人・ケンドーコバヤシが「そういう計算あったんですか? 反論してくるだろうという……」と確認したところ、中村氏は「たくさん取材をしてる中で、実際に記事にするっていうのはもうスペースに限りがありますから、ほんのちょっとなんですよね。あとはその、手心を加えたりとか、ここまで言ったら可哀想だろうっていう風に思っている部分もあるんで、それでこう最初の一太刀をやりますよね。でも向こうが『そんなの全然ウソですよ』って言ってきたら、『じゃあこっち出しますよ』って……」と、続報の裏側を暴露した。

 これに坂上は「ちょっと待って! 知りたいのはね、今、手心って言いましたよね? 『ここまで言ったら可哀想だな』、それってどういう人柄だったらそう思ってもらえるんですか?」と質問。中村氏は「たとえばその、一方的に逃げまわってたりとかすると、どんどん怪しさが増していきますよね。やっぱり人間対人間なんで、そこで話し合いをしてですね、この人すごい悪い人だなって思ってても、実は取材してみたら意外と良い人じゃんみたいな感じになると、やっぱり人間が書く文章ですから変わってきますよね」と答えた。

 また、続報についても「最初から第二、第三って考えてない」そうで、「その時の世間的な反響とかもありますし、それは時流を読むようなとこがありますね」と説明。坂上が「この時代ね、いろいろな事情を背負った会見ってあると思うんですけど、僕、絶対正直が一番のリスク回避だと思ってるんですよ」「やっぱり出るから、人柄って」と持論を展開すると、中村氏も「そうです。模範解答だと思います」と肯定していた。

 このように「週刊文春」がスクープを連発している状況について、「週刊大衆」の橋本氏は「『文春』さんホントにありがとうって感じで、ありがたいですよね」「『文春』さんがスクープ出すことによって、週刊誌業界全体が盛り上がるんで」と、同業者として感謝の気持ちを吐露。