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覚せい剤に30年間依存、フラッシュバックの恐怖……『ミヤネ屋』で元依存症者が“薬物地獄”の日々を告白



 そして、一森さんは覚せい剤をやめるため、覚せい剤と注射器を持って警察に自首。その時は「これでやめれる」「もう1回イチから生き直せるような感覚」で、薬をやめたことによる禁断症状はなく、逆にご飯を食べられたり、よく寝れるようになったりと、体調が回復していったとか。

 ところが、一森さんの“薬物地獄”はここから始まる――。懲役1年6ヵ月、執行猶予3年の判決が下るも、そのわずか10日後には飲酒中に震えが止まらなくなり、抑えきれない欲求が襲ってきたという。電話番号を覚えていた一森さんは、売人に連絡をとり、再び覚せい剤に手を染めてしまったのだ。

 コメンテーターで俳優・西村和彦は、この話を聞いて「なぜ、最初に(警察で)入手ルートを聞かれたときに全部おっしゃらなかったんですか?」と疑問を口にすると、一森さんは「あの……怖かったですね。全てを明らかにするっていうのが。僕自身の問題で覚せい剤をやめたいってことで(警察に)行ってるので。特にその売ってる人たちをどうこうするっていうよりも、そういう報復とか(が怖かった)ですね」と、率直に話した。

 その後、一森さんは28歳で結婚し、娘2人が誕生。しかし、一森さんにとって家族は「抑止力にならなかった」といい、家族に隠れて覚せい剤を毎日使用。そして、覚せい剤を購入する資金を調達するために窃盗を繰り返し、31歳で逮捕。尿検査によって2回目の逮捕となり、2回目の裁判で懲役2年の判決を受け、初めて刑務所へ。服役中には覚せい剤の「離脱教育」を受けて仮出所となったが、家族を「もう裏切っていけない」「信用されていないのでは」との大きなプレッシャーがのしかかり、3ヵ月で覚せい剤使用を開始。異変に気付いた妻が通報し、35歳で3回目の逮捕に至った。

 一森さんは当時を思い返し、「最初のうちは3ヵ月に1度とか、コントロールしながらやるんですけども。やっぱり何年か経つと、毎日打たなければ、覚せい剤を体に入れなければ動けない状態の中で。やっぱりこう、問題行動を起こしていくんですね」と、コメント。たとえば仕事に行かなかったり、家を2、3日空けることが増えていき、おかしいと気付いた妻が警察に通報したのだという。


 しかしながら、一森さんはこれでも薬を絶つことができなかった。仮出所後に再び家族との生活に戻るも、ある日立ち寄ったコンビニエンスストアのトイレで“フラッシュバック”の恐怖が。またしても仮出所後3ヵ月で覚せい剤を使用し、妻の通報によって4回目の逮捕となり、懲役2年6ヵ月、3回目の服役。妻とは服役中に離縁したが、「私はあなたの病気を助けてあげることができなかった」といった妻の言葉を機に、ようやく自分は「依存性」だと自覚。服役中に回復施設を探し始めたそうだ。

 一方、井上さんは体が動かなくなり、失職したため実家に行ってお金をせびる日々が続いたとのこと。井上さんが薬物を使用していると知った母親がワンネスグループの「家族会」でアドバイスを受け、実家の鍵を勝手に変えるなどの方法で対処。家族からは「(体が)回復するならお金は出す」と突き放されたそうで、こうした家族の対応で施設行きを決意したという。そんな2人を救ったワンネスグループは奈良・大和高田市にある支援団体で、“依存性先進国”のアメリカから回復プログラムを導入し、実践している。

 自身が乗り越えた経験をもとに薬物の恐ろしさを伝えた2人だが、実はフラッシュバックは今でもあるそう。井上さんは「私の場合、大阪で使っていたので、大阪の街を歩くとお腹が痛くなったり。あとはこう、病院で血の検査をしてもらうときに注射を打ってもらうと、すごくこう使っていたような感覚に戻ってしまう」と、包み隠さず吐露。

 一森さんはコンビニのトイレで売人から覚せい剤を入手し、そのままトイレで使用していたため、今でも仕事で外出したときにコンビニのトイレに寄ると、急に覚せい剤を使いたくなる衝動に駆られるとか。

 施設や仲間によって救われた2人は、最後に改めて「薬物の怖さ」を聞かれ、井上さんが「興味本位で(薬物に)手を出して、一人で我慢してやめることは本当にできなかったんですよね。私自身、孤独と孤立を味わって、絶望の中でやめることができなかったんですが、いま、ここで今日使ってなくて。皆さんにお話できることが誰かの希望になればいいなって私は思ってます。で、諦めてほしくないなって。本当に私自身、いつも人生諦めてたんで。本当に回復できる場所がある、相談できる場所があるっていうことを皆さんに知ってもらいたいなと思います」と、力強い声でコメント。


 一森さんも薬物使用をやめるためには「誰かに“ヘルプ”を出すっていうこと。いろんな社会支援があると思うんですけども。ぜひ相談、助けを求めてほしいなって本当に思います」と、訴えていた。

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