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田代まさし、ASKAも入寮した薬物依存症リハビリ施設「ダルク」の現状……入寮者が語る“薬物をやめられない難しさ”とは?



 フジテレビ系情報番組『めざましテレビ』(2月4日放送回)で薬物依存症リハビリセンター「ダルク」を訪れ、薬物依存と向き合う人々の生活や心境を取材した。

 元プロ野球選手・清原和博が覚せい剤取締法違反で逮捕――。2月2日、このニュースで日本中に激震が走ったが、芸能界の薬物騒動はそう珍しくないのが現状。昨年も女優・高部あいが麻薬取締法違反、元ZOOメンバー・坂井俊浩が覚せい剤取締法違反で逮捕、それ以前にもCHAGE and ASKAのASKAこと宮﨑重明や、元AV女優・小向美奈子なども覚せい剤取締法違反で逮捕されている。

 この日の『めざましテレビ』では「覚せい剤はなぜやめることができない?」をテーマに、茨城県結城市にある「茨城ダルク~今日一日ハウス~」を訪問。「ダルク」とは薬物依存からの社会復帰を支援する民間施設で、全国に85ヶ所存在する。2011年に覚せい剤所持で逮捕され、現在仮釈放中のタレント・田代まさしや、執行猶予中のASKAも社会復帰のプログラムを受けたという。

 そんなダルクの取材に訪れた永島優美アナウンサーは、寮長の石橋康さんの案内で施設の中へ。茨城ダルクには現在27人の男性が社会復帰を目指しながら生活し、取材時は全員で新聞の発送準備を行っていた。新聞の中には自分たちの活動記録が書かれており、これを親族や全国のダルクに配布するんだとか。石橋さんは作業場を見せ、「普段はミーティングに使ったりだとか、食事もみんなでここでとりますし、ここがメインの部屋みたいな感じ」と説明した。

 永島アナは、実際にプログラムを受けている入寮者の男性にもインタビュー。男性は“薬物をやめられない難しさ”について「意思の力ではどうしようもない」と言い表した。この男性は56歳の元会社員で、過去9回にわたり覚せい剤の所持容疑で逮捕され、4ヵ月前に初めてこの施設の門を叩いたそうだ。

 永島アナが“薬物依存で失ったもの”を尋ねると、男性は「3回結婚しているんですけども、3回とも家庭を失って、家族を失って子供を失って、仕事を失って信用を失って」などと列挙したが、「それでも(薬物依存が)止まらない」と苦悩を打ち明けた。さらに、今でも「毎日(薬を使いたいと)思います」と話し、「何かあったときに薬を使って現実から逃げたい」「薬が効いてる時間だけでもいろんなものから解放されたい」といった欲求を赤裸々に告白。だからこそ、こうした状態から“変わりたい”という意思や「仲間の中にいればどうにかなる」との思いでダルクに入寮していると語った。

 ダルクでは24時間、1人になる時間はほとんどない。孤独は薬物に手を出すキッカケになることから、入寮者に孤独を感じさせないように配慮されているのだ。作業部屋の壁にはスケジュールの書かれた紙が貼られており、石橋さんは「みっちり書いてあるように見えるんですが、新しくきた人が時間の流れが分かるようにしてある」と補足しつつ、「(起床が)朝6時40分っていうのは他のダルクに比べて早い」とも。スケジュールの内容を見てみると、6時40分の起床から午後23時の消灯までの間に、食事やレクリエーション、そして「薬物に対してどう向き合うか」を全員でミーティングする時間などが組まれていた。

 スケジュールの中には「自分の仕事」と書かれた時間も。別の張り紙には「車両係」や「犬係」といった役割分担が明確に記され、入居者1人1人に役割を与えることで責任感や協調性を持たせるそうだ。2ページ目へ