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　高山は“お金”について「絶対にある程度のお金がないと生きていけないとすごく感じた」「別にお金持ちにならなくていいけれど、人はお金で壊れる。簡単に」と言い、お金のことで「躁うつ」になり、普段は元気だが急にガクンと気分が落ちることが今でもあると明かした。また、「お金を貸してくれたり援助してくれたりした人たちとの関係が簡単に崩れる。すごく怖いと思います」とも。そのような思いを抱えているため、AV女優になってある程度稼げるようになった今でも、お金を使わずに貯めているんだとか。高山は「もうお金で二度とああいう思いをしたくないと思うくらい辛かった」と話しながら、当時を思い出して涙ぐみ、顔を覆った。そして、仕事を始めた当初は電車に乗るお金もなかった高山に、事務所のマネージャーがお金を渡してくれたり、撮影後にご飯に連れて行ってくれたりと言い、「いっぱい色々なことをしてくれて今の自分がいる」と感謝をにじませた。

　VTRの途中、日本の貧困の実態を描いた「下流老人」（朝日新書）著者で、反貧困ネットワーク埼玉代表の藤田孝典氏が「女性の貧困の実情」を解説。藤田氏は、女性が高収入で稼げる水商売や風俗など夜の仕事で働かざるを得ないという現状を指摘し、その背景を「まず大前提として、まだまだ女性が活躍できるような職場なり、企業の体制になっていないというところが実態ですね。特に非正規雇用の割合は特に女性が高いんですけれども、女性がなかなか正社員として雇ってもらえない」と説明した。長年、女性は結婚して専業主婦や夫のサポートをする立場と位置付けられてきたこともあり、「女性が単独で経済的に自立していくことってことを見据えていないというんですかね。制度も社会も追いついていないというところでしょうね」とも語った。

　インタビューの最後に高山は「正直、出演するかどうか悩んだんです」と本音を吐露。しかし、「自分の姿を見て、少しでも就職や大学進学をしんどいから諦めようかと思っている人が、私も頑張ってみようかなと思ってくれたらいいなと思って」と言って笑顔を見せた。


　VTR明けのスタジオでは、コメンテーター・高木美保が「AVだからっていう見方ではなくて（収入を得る）選択肢がなかったっていうところが、私本当に悲劇じゃないかなと思うんですよね」と持論を展開。宇賀なつみアナウンサーは「この方の場合は本当にちゃんと勉強もされて内定先も決まってたわけですから、もっと別の選択肢がなかったのかなって。やっぱり奨学金だったり学生のローンとかもあるし、就職したんだったらきっといつか返すことも可能だったんじゃないかなと思うんですけど」とコメントしたが、これに対し玉川は「彼女（高山）は今のこの仕事を彼女自身として肯定しているので、嫌々ながらやっているのではない」と補足していた。

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