明石家さんま＆大竹しのぶに育てられた二千翔さんが語る、現代ならではの“芸能ビジネス”とは？

2021年8月20日

　河本の「その掲載料ってまちまち？」という質問に、「まちまちですね。小規模のオーディションだったらそれこそもう3万円とか、10万円とかで。大規模のイベント的なものだと300万円とか」と、内容によると話した二千翔さん。また、「求人サイトとかとある意味似たようなものなんですけど、いろんなオーディション（が）バーッて載ってるんですよ。ウチのサイトって。そうすると、1個のオーディションに応募した後に、次のオーディションにも同じウェブ履歴書を使ってどんどん応募ができる。一斉応募ができる」と、PRした。

　河本は「あ～、なるほど。それだとラクか」と理解し、番組アシスタントのグラビアアイドル・竹内渉も「（手書きの履歴書を）1枚、1枚書いてました。雑誌の時代」と、コメント。二千翔さんは「大変じゃないですか。立ち上げたのもそれが目的だったんですよ。紙の履歴書にみんな切手を貼って1枚、1枚郵送で送って、スゴい大変ですし」と語り、「当然、なんかちょっと信用のおけないオーディションとか危ないオーディション、プロダクションはハジいてます」と、サイトの安全性も強調した。

　そんな「narrow」を利用したことで、「CMに出たりとか、有名な番組のレギュラーになった子とかもいる」（二千翔さん）と、見事に芸能界デビューを果たした人もいるよう。しかし、熊切が「誰ですか？」と踏み込むと、「それはね、言えないんですよ。なぜかっていうと芸能プロダクション側が嫌がるんですよ、それ。『サイトでデビューした』って言うよりは、『街でスカウトして捕まえた』って言いたい（から）」と明かし、名倉は「絶対そうやんな。そりゃそうよ」「『マッチングサイトです』ってちょっとおかしいもんね」と、納得した。

　一方、二千翔さんによると、「実は、今年から一番盛り上がってるのは企業のオーディションなんです。『芸能プロダクションに入りたい』って人を集めるオーディションじゃなくて、企業のイメージモデルとか」が人気なのだそう。熊切が「じゃあ、たとえば私が登録したら、そこで仕事が決まる可能性もあるってことですか？」と食いつくと、二千翔さんは「もちろんです」と返した上で、「すでに芸能プロダクションに入ってる人も、ウチのオーディションサイトで応募してます」「『連絡は芸能事務所のマネージャー宛にしてください』っていう形で参加してます」と、どこかの事務所に所属していても「narrow」を通じてオーディションに応募できるとアピールした。

　河本が「どういう企業広告のやつ？」と興味を示した際は「たとえば、今年でやってるとこで言うと（靴の小売業大手）ABC-MARTさんとか」のオーディションを行ったと述べ、熊切は「出たい！」と、熱望。二千翔さんいわく、「今の時代、ABC-MARTさんのオーディション自体がビジネスになるんですよ。昔だったら、ABC-MARTさんのイメージモデルになって終わりだったじゃないですか。でも今って『イメージモデルになりました』って広告をいくら打っても若い子って絶対買わないので。そのオーディションっていうのをある意味イベントとかお祭り的にしてしまって、その過程を楽しんでもらう」といったスタイルができているそうだ。

　続けて、「『ABC-MARTのオーディションをやってるんで、みなさん参加してくださいね』ってやって、いろんな子たちがそのオーディションに参加してるって様子をSNSとかで投稿するんですね。そうすると、その過程で『ABC-MARTさんってこんな商品出してるんだ』っていろんな方に知ってもらえるので。企業宣伝にもなるんですよ、オーディション自体が」と、解説。こうしたオーディションの場合、応募資格に「インスタグラムで投稿できる方」と記載があり、オーディション参加者が写真をアップすれば商品の宣伝になり、参加者はオーディションを勝ち上がることで芸能活動の実績になるという。

　さらに、二千翔さんは「若い子ってホント広告をもう見ないんです、一切。“広告だ”って思われた瞬間に誰も興味をなくしてしまうので。友だちがオーディションに参加してるって（場合だと）、そのオーディションに参加してる商品だったら“私は協力するために買ってあげようかな”って感じ」で、ABC-MARTのようなオーディションの仕組みが商品の売り上げにも繋がっていると語った。

　ここで、河本が「さんまさん、これご存知なんですか？　二千翔くんがこんなやってんの」と確認したところ、「いや、“マッチングサイトだ”ってことは知ってると思うんですけど、たぶん何も理解してない。たぶん“出会い系”とかだと（思ってる）」と、推察。MC陣は「そのうち言うてきますよ、『誰かおらへんのか』」（河本）、「『誰か紹介してくれや』って」（名倉）と、さんまのものまねを交えて笑いを誘ったのだった。

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