“一発屋芸人”じゃなかった!?　死亡説まで流れたジョイマン、再ブレイクの裏側を語る

2021年7月10日

　高木は「“これを何かの燃料にしなきゃいけない”と思って。コメント書いてる人、一人ひとりに、『ジョイマン消えた』だったら、『ここにいるよ』っていう風に、ホント一人ひとりに全部送って。『ジョイマン死んだ』って書いてる人には『生きているよそして生きていくよ』っていう風に、一人ひとりに書くっていうのを、活動を始めたんです。10年前くらいに」と、地道に存在をアピール。

　ところが、「それで逆に死亡説みたいな感じで流れて。『ジョイマン死んだ』みたいなツイートがむちゃくちゃ増えちゃって」（高木）、「（返信している旨を）テレビで言うと、また増えていく」（池谷）と、かえって死亡説が拡散してしまう結果に。

　それでも、ジョイマンの2人は再起を図るべく、新たな可能性を模索。「ラップネタ以外のネタも一応作ってはいた？　どういう感じのネタを作ってみた？」（河本）と質問すると、高木は「“自分に足りないものを伸ばそう、伸ばそう”っていう頭になっちゃってたんですけども。トーク勉強したりとか、漫才また頑張ろうとか」といった試行錯誤の時期を回顧。1987年公開のアメリカ映画『ロボコップ』に登場するサイボーグ・ロボコップを彷彿とさせるキャラクター「メカジョイマン」を思いつくなど、迷走を重ねていたらしい。

　そんなジョイマンが復活の道を見い出せたのは、吉本の先輩芸人・ですよ。のおかげなのだとか。ですよ。といえば、かつて「あ～い、とぅいまてぇ～ん！」のキメ台詞を使ったリズムネタでブレイクしたが、池谷によれば「ですよ。さんとお喋りさせてもらった時に、『僕ら“ラップネタを変えようかな”と思ってます』みたいな。『ちょっともう僕らがやってもウケないですし、“やめようかな”と思ってるんです』って言ったら、ですよ。さんが『俺は「あ～い、とぅいまてぇ～ん！」で一生やるって決めてるから。俺はそうやって決めてる』って言われた時に、スゴいカッコ良く感じて」と、胸に刺さったのだという。

　さらに、「舞台が一緒の時とかも、ですよ。さんず～っとこの（『あ～い、とぅいまてぇ～ん！』の動きの）練習だけをしてるんですね。漫談じゃなくて。『なんで手だけの動きを練習するんですか？』って聞いたら、『この手の動きでまだ100点が生まれてないんだよね』って。『カッコ良い！』ってなって、僕の中で」「これが100点まだ出てないって、スゴくないですか！？」（池谷）と、ですよ。の姿勢や言葉に感動したそう。

　ですよ。にまつわるエピソードを受け、河本が「メジャーリーガーの言葉やん」「一流のプロスポーツの選手が言う言葉なんだけど。（メジャーでも活躍した元プロ野球選手の）イチローさんが言ってるんじゃないの？」と苦笑いを浮かべるも、池谷は「ですよ。さんがこれを言ってます」と、強調。名倉も「どうでもええわ！」とツッコミを入れたが、「僕らからしたら、もう」（池谷）、「いろいろやってきて、『やっぱりプレーン』だっていうことで、今プレーンになって落ち着いてるって感じですね」（高木）と、脱力系ラップを続けていく決意ができたようだ。

　その結果、河本が「全国で売られてる商品のCMも2本（決まった）！」と紹介した通り、ジョイマンは見事に再ブレイク。しかも、「『アリエール』（P＆G）っていう洗剤のCM。あと（ハンバーガーチェーンの）『モスバーガー』」（高木）に加え、今年6月からは「ペプシ生」（サントリーフーズ）のCMにも起用。高木は「“ドッキリかな”ってずっと思ってまして」と、信じられない気持ちもあったというが、河本は「そのままの勢いで、ジョイマン頑張っていただきたい」と、エールを送っていた。

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