【KinKi Kidsのブンブブーン】堂本剛、『青の時代』共演者・安藤政信と約20年ぶりに再会！　キンキ＆安藤で特殊メイクにも挑戦

2021年2月10日

　そして、黒瀬アナの手を使い、コーンフレークを使ったかさぶた風メイクを実践。手を動かしつつ、藤原氏は「いろいろやりましたよ。せんべいでやってみたり。せんべいだと、ちょっと油っぽいんですね。で、剥がれちゃうんで」と、開発に至るまでの裏話をポロリ。地方ロケに行った際は、最初に現地のスーパーマーケットで商品をチェックし、どんな食材ならメイクに取り入れられるのかを考えるという。

　また、完成を待つ間に剛が「安藤ちゃんは、こういう特殊メイクってしたことある？」と尋ねると、「特殊メイクある。『青の時代』の時とかも、結構俺、最後、車にはねられるかなんか（といった役柄だった）。たぶんこういう傷（のメイクを）してもらってたような気がする。あと、『聖者の行進』（TBS系、1998年放送）っていう作品の時も、“子どもの頃にヤケドした”っていう役だったから。毎回、毎日。毎日だとやっぱ結構大変だよね」と、振り返っていた。

　さらに、剛は安藤と共演した『青の時代』の撮影に関して、「（東京）八王子のロケが多かった。病院のところでやってたりとかしたから」と、回顧。安藤も「しかも、そこが心霊スポットみたいな、スゴい有名なところだったから。剛が塩を持ってきてくれていて、『安ちゃん、これ使った方がいいよ』って、（塩を）かけられたような感じ」と当時を懐かしむと、「スタッフさんと肝試ししたりとか。もう怖かったわ～」（剛）と、しみじみ。「行く前から盛り上がってた。あそこは毎回」（安藤）、「『怖いわ～』言うて」（剛）と、思い出話に花を咲かせたのだった。

　なお、最後の問題は「映画『アイアムアヒーロー』の現場で藤原氏がよく使っていた『TKB』とは何の略？」。藤原氏と黒瀬アナが「現場で使う物」「血のりに混ぜる」「海で獲れる食材」と有力情報を与えた結果、剛が「とろろ昆布！」と思いつき、まさかの全問正解となった。クイズで特殊メイクへの理解を深めた後は「誰が一番痛々しい顔か選手権！」へ。今回は、初心者でも簡単に取り扱える立体傷跡シール、殴られた後にまぶたが腫れ上がっているように見えるゼラチンアプライエンスといった特殊メイクパーツを用意してもらっていた。

　安藤からは「表面的にはスゴい小さな傷なんだけど、“実は、奥はもっと腐ってるんじゃねぇか”っていう雰囲気を（出したい）」「赤くなる目薬あるじゃないですか。液体。あれもやりたいです」と、具体的なアイデアも。光一は「めっちゃいっぱい傷作りません？」「“クマに引っかかれた”みたいな感じになるかな」（光一）と、スタッフと相談しながら仕上げていった。かたや、おでこに立体傷跡シールを合わせた剛は「ここから目出てるみたいな。第3の目が開こうとしている状況」とつぶやき、個性溢れるデザインに。

　メイク終了後、まずは剛が「あの伝説の部族が三千年の時を経て蘇った。その部族の名は、アルファベットのT、Tの部族！　私たちを、とうとうお前たちは怒らせた」と、独特な世界観を発表。眉間に“T字の傷”が入ったものだったが、「傷ってどうしても、痛々しいイメージあるんですけど、“カッコいい傷”。そういうテーマで、シンプルになるべくやってみよう、ということで」（剛）と、補足説明した。光一は「結構、繊細なの作ったね」「中心にいくと、カッコ悪そうになるけど、カッコ悪くない感じに仕上げたよね」と率直な印象を述べ、藤原氏は「傷だからこう、ただ血がビシャってついてるっていうよりは、バックボーンを感じます。もちろん、ご説明もあった通りですけど」と、評価。

　光一は「死闘の先にあったのは……」と前置きし、「クマをぶっ倒してきたんだけど、時間かかっちゃってよ！　家帰ったらさ、カミさんにやられたんだよね！　カミさんにやたれた、最後に！」と、小芝居を挟んだ。片頬に3本の引っかき傷があり、おでこにも大きな傷がついていたが、「“いっぱい傷作りまくったろうかな”と思ったんですけど。最後、終わった後のリムーバー（メイクを落とす作業）を考えると、ちょっと3本くらいにしとこうかな……」「よく（傷を）見ていただくと、中に黒いテカリのある感じの入れたりとか。それなりのリアルさは出したのかな」などと、メイクのこだわりを解説。

　黒瀬アナが「安藤さん、いかがですか？」と感想を求めれば、「メイクっていうのは、自分でメイクするワケだから、“人が出てるな”と思って」「（剛は）傷とファッションっていうか、アートを融合している感じがスゴいする。あと、光一くんはやっぱもう、“本当に根っからのエンターテイナーだな”っていうか。（メイクを公開する前の）フリもそうなんだけど、ちゃんと視聴者に向けて分かりやすく、ちゃんと見せるっていう。“プロフェッショナルだな”っていう」と、絶賛した。続いて、藤原氏は光一の主演舞台『Endless SHOCK』にかけて、「“SHOCK！”って感じ」と、一言。「（自分ならば傷を）“もう一個入れちゃおうかな”っていう風に思っちゃうんですね。それはやっぱ、まさに体現してスゴいな」とも話していた。

　ラストの安藤は「テーマはホントに、ゾンビ映画の中では必ずある、“人間と人間じゃなくなる瞬間の境界線”」「ダニー・ボイルって監督の『28日後…』（02年公開のイギリス映画）って作品の中で、お父さんが鳥から汚染されて、理性を失って、娘に『来るんじゃない！』って言う、ちょっと悲しいシーン（をイメージした）」と、お披露目。目に血のりを入れており、キンキはついつい「かなりリアル」（剛）、「やっぱ目がこういくと、ちょっと怖い」（光一）と恐怖を感じていたが、本人は「そうだね。ちょっと、光一くんみたいに、楽しませるって方向じゃなくて……」と、反省してしまった。光一は「もちろん素敵です」と褒め、剛も「いいな！　そうか、この手があったのか！」と、感心。

　そして、エンディングでは、安藤が「今日来た理由があるんですけど。藤原さんにどうしてもお願いしたいことがあって。僕はちょっと来年、まだ内容は全部は言えないんだけど、自分が監督する作品があって。その中でワンシーンだけ、特殊メイクが必要なシーンがあって。そこでちょっと、“（藤原氏の）力を貸していただけないかな”っていう……」と、本題を切り出した。

　これを受け、藤原氏は「今日、皆さんいらして少しお話しさせていただいて分かったかもしれないですけど、もうホントに“ガッカリする”と思うので。ホントどうしようもない。ホントに止まらないんですよ。現場でも、血のりかけ始めたら止まらない。『やめろ！』って言われてもやっちゃうんで。それでも良ければ」と、快諾。スケジュールが合えば、安藤の監督作品で藤原氏とのコラボレーションが実現する可能性もあるそうだ。

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