【KinKi Kidsのブンブブーン】東山紀之、堂本光一に「完全に俺をディスってる」とクレーム!?　ジャニー喜多川氏にまつわるエピソードも

2021年1月19日

　最初の作品は、アクリル板や鏡を使い、幻想的な世界を作り出した「Focus 4」（徳永博子氏）。剛は「飾る場所によっては日光の入り方とかで、陰影が変わるワケですもんね」「これ、ただリビングに飾ってて、自分が映るみたいなことだと、ちょっともったいないよね。空とか自然が映ってるとスゴい気持ちいいかもね」と評価し、同じく徳永氏の「Beyond the fog s-3」を手にすると、今度は東山が「この人、絶対出世するよ！」と、絶賛。

　次の若手アート作家は、“名画を現代にタイムスリップする”がコンセプトの岩岡純子氏。「ゴヤの『裸のマハ』の女、部屋着を着て布団の上でごろごろする」をチェックした流れで、光一は「人の作品をこういうふうに（加工）するっていうのは、問題ないんですか？　パクリだのなんだのみたいなの……」と、質問した。ここで、徳光氏は「この作品自体は、ゴヤ（フランシスコ・デ・ゴヤ）の作った1800年代の作品なんで、もう著作権自体は切れてるんです」と、解説。光一は「あ、音楽と一緒だ！」と、納得した。

　加えて、「あと、アート界では、『アプロプリエーション』っていう言葉があって。要は、流用っていうことなんですけども。“昔のアートを現代に流用するとどうなるか”っていうことで、新しいメッセージで再構築する、と。そういう手法が1970年代のアメリカで生まれて、今こういうアートでは使われ方をしてる。決してパクリではないということですね」（徳光氏）と聞き、東山も「それこそ、モネ（クロード・モネ）とかさ、ゴッホ（フィンセント・ファン・ゴッホ）なんか、みんな浮世絵からパクってるから。実は日本の作家たちの発想の方がスゴいんだよ」との情報を口にした。

　徳光氏に負けず劣らず、アートに詳しい東山に、光一が「どこでアートとかの知識は得ていったんですか？」と問いかけると、「（歌舞伎俳優の）坂東玉三郎さん、いらっしゃるでしょ。玉さまと舞台をやるってことになって。それで、『イタリアの方に芸術の勉強に行きましょう』みたいになって。玉さまと一緒に美術館に行って、『これはこうで、ああで、こうで』って、全部説明を受けたの。それで、『なるほど』みたいな。『私はこのアートからメイクのヒント、影響を受けたの』とかいろんな話を聞いて。“なるほど”と思ったの。それからそういうものを見るのがだんだん好きになってきた」と、回答。

　坂東からは「アートは見るだけじゃなく、作家の背景や思いを読むもの」「海外に行った時は、必ず美術館を回りなさい」といったアドバイスももらったそうで、「ニューヨークに国立自然博物館（アメリカ自然史博物館）みたいのもあるのよ。恐竜の骨とかが置いてある。昔、ジャニーさんと2人で行って」と、告白。「ジャニーさんとこうやって見てたら、『YOU、これ何が面白いの？』って言われて。『昔の骨見て。僕、ブロードウェイ行きたいんだよ！』って、さっさと行かれちゃって、1人で見たっていう経験あるけどね」（東山）とぶっちゃけると、ジャニー氏の性格を知っているキンキは「『昔の骨』って面白いですね」（剛）、「ハハハハハ！　さすがだな！　さすがだな、ジャニーさんなぁ！」（光一）と、笑っていたのだった。

　続いては、浮世絵を家電、テクノロジーなどと融合させた「家電図毛髪乾燥機」「家電図滝はビールサーバー」（鈴木ひょっとこ氏）や、日常を驚きの視点で見せる「Flatball 2020 No.02」（鮫島大輔氏）を鑑賞。また、合間のトークタイムで、東山が「1個、ダリが作ったキリスト（像）っていうのは持ってます」と、絵画ではなく立体的な作品も所有していると話すと、光一が「それも（東山の自宅に）置いてませんでしたっけ？」と、確認。東山が「意外とあれ、良いものなんだよ。スペイン行って、“あぁ、これは可愛い”と思って。大中小とあって、ちっちゃいのが一番可愛かった」「その当時はリビングに置いてあったかな。今は自分の部屋に置いてありますけどね」と明かせば、「なんか見た記憶があります」（光一）と、懐かしんでいた。

　そんな東山は「自分の好きなやつは玄関に置いてあるんで。入ってきた時に、ボンッとあるから。存在感がスゴいのよ」「今、僕が住んでる家は、その絵に合わせて造った」と、家を建てる際にも絵を飾ることを想定していたんだとか。なお、光一が「剛くんはそういうのどこに置いてるの？」と聞くと、「僕は玄関にも飾ってるし。あとリビングにも飾ってるか。あとはほぼ、自分で（絵を）描いてますね。自分で、気分転換にもなるから」と、サラリ。

　東山が「剛の（描いた絵を）『欲しい』って人、いっぱいいるんじゃない？」と言った後、「だから、個展とか本当はやりたいですけどね」（剛）、「“どんどんやった方がいい”と思うよ、今の時代」（東山）、「東山さんに買っていただける絵があるかどうかですよね」（剛）、「俺、パンフレット持って『最高です！』ってやるから！」（東山）と、将来的に開催されるであろう“剛の個展”の話で盛り上がっていた。

　最後は、巨大なハイヒールと、豹の足を組み合わせた「HUNTER」（井口エリー氏）で、「ジャニーさんちに置いてありそう」（東山）、「確かに。ジャニーさんちもね、玄関開けたら水がバーって出てたり、ありましたもんね」（光一）といった声も。ここで、昨年12月20日より始まった主演舞台『チョコレートドーナツ』でドラァグクイーン役を演じている東山が、「ハイヒールって大変だから」と、しみじみつぶやいた。「ハイヒール履いて、一日ポスターを撮ったら、わりとトレーニングしてる方なんだけど、全身筋肉痛になったのよ。だから、“女性って大変なんだな”と思って」「（ムダ毛も）全部剃らなきゃいけないのよ」と役作りの苦労を語ると、剛も「映画で、ここ（すね毛）全部剃られた時、悲しかったなぁ」と、共感したよう。

　以降、2人は「でもね、慣れるといいよ」（東山）、「剃って、初めてその、ツルッツルになって。お風呂入った時に“あぁぁ～”って思いました」（剛）、「そう！」「変な感じするの」（東山）と会話が弾んでおり、未体験の光一も「なに、なに！？　どういう感じ！？」と、興味津々。しかし、「ズボン穿いても、ちょっとピタピタ感が違うのよ。“あれっ！？”ってなるよ」「1回やってみ。面白い」（東山）と勧められ、「え～、イヤだなー！」（光一）と、拒否反応を示した。

　それでも東山と剛は「本当、テレビ見てる方も、ぜひやってみてください」（東山）、「男の人で、もう本当に“今日、めっちゃ暇やな”の時ですね。ツルツルに剃って、41度から43度ぐらいの、ちょっとだけ熱めのお湯に入ると、『あぁ～』」（剛）と、猛プッシュ。東山は「笑ってるの俺しかいないな」と、周囲とのテンションの違いに気づき、我に返っていた。そして、井口氏の別の作品「SHINJU」は、仏教の十二神将が踏んでいる邪鬼のイメージだったが、「僕、今は家じゃあんな感じですけどね。娘2人で、奥さんでしょ。女性の中に男だと、意外とね」（東山）と、申告。

　主に若い女性の間で、9人組ガールズグループ・NiziUのプレデビュー曲「Make you happy」の“縄跳びダンス”が流行っているが、娘に「パパ、見てもらっていい？」「パパもやってよ」と頼まれたといい、「『こんな感じでしょ？』ってやったら、『はぁ……違うんだよなぁ～』って」「スゴいよ。露骨なリアクション来るんだよ」と、辛らつな言葉が返ってきたという。光一は「ハハハハ！」「東山さんのダンスにダメ出しをするんですか！？」と仰天し、剛も「面白いですね」と、知られざる先輩の“家庭での姿”についつい笑ってしまっていた。

　エンディングでは「今日、楽しかったな～」（剛）、「美術的な感性が磨かれる番組になりましたね。朝早く来てよかったでしょ？」（東山）、「楽しかったですよ、本当に」（光一）と、大満足の表情を浮かべる一同。「今日、東山さんが知識教えていただいたりとか。『こういうのがあるんだよ』っていうことも教えていただいたっていうのもあったので、前よりもアートの楽しみ方っていうんですかね。そういうものも教えていただけて、触れられたので」（剛）、「かなり深まった感じがします」（光一）と、アートの世界に導いてくれた東山に感謝していたのだった。

アーカイブ