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「地雷を踏まない」!? 元ホストクラブ経営者・井上敬一、No.1に成り上がる秘訣をレクチャー



 こうしてNo.1になった井上氏に、河本が「1日でどれくらい(の金額を)お客さんに使ってもらったの?」と質問すると、1日のMAX売り上げは「1600万円」だったとサラリ。25歳でホストクラブ経営者に転身しており、名倉が「(店のホストに)手法は教えたんですか?」と尋ねれば、「手法はね、『48個のコミュニケーションメソッド』っていうのを全部マニュアル化してます」とのこと。先ほどの「大分の法則」のほか、女性に聞くべき「行きたいところ」「着けたいもの」「食べたいもの」の頭文字を取った「いったの法則」や、「美味しい」「可愛い」「キレイ」をまとめた「おかきの法則」などがあるそうだ。

 また、井上氏は「女性の会話は『共感がゴールや』と。男性のお客さんが来たら『としこの法則』で、『得意なこと』『仕事の話』、そして『好物のこと』。『すなおの法則』で『スゴい』『なるほど』『面白い』……。男性の時は賞賛がゴール。(女性の)共感がゴール(と)『ちゃんと分けて、スイッチングして会話しろ』」と、持論を展開。そんな彼がマニュアル化した「成功の法則」をホストに伝授した結果、店は瞬く間に大繁盛。「1店舗の1ヵ月の売り上げがMAXで5000万円だったんですよね。それが数店舗あるので……。(15年間の)累計でいくと、グループ全体を計算すると、だいたい115億6000万円くらい(売り上げた)」と、明かした。

 儲けまくっていた井上氏は「テレビ番組を自分でやった」とも。これは『For You』(テレビ大阪)なるトーク番組で、「僕がMCをやって、いろんなゲストを呼んでお店でやる」といった内容だった模様。「ゲストって芸能人?」(名倉)と確認されると、「芸能人の方です。最初(女優の)斉藤慶子さんから来てもらって、最後が(詐欺事件で服役中の元俳優)羽賀研二さん」と、回答。放送枠を買って番組を制作していたとあって、「自分でやると結構金かかりますよね」と笑う井上氏だったが、それほどノリに乗っていたため、「調子に乗ってる時、脱税どころか“税金を納める”っていう概念は正直なかった」と、漏らした。

 井上氏は「とにかく(税金を)払いたくないし、“変な税金の使われ方するんだったら従業員に還元したい。未来に投資したい。彼らの”っていうので、もう税金を脱税どころか、それ以上ですね。“義務”っていうことすら(頭に)なかったです。脱税以上です、その当時は。恥ずかしながら」と、回顧。当然、井上氏の元に国税局の調査が入り、「最終的には6000万円の追徴課税っていうので。20代(半ばを)超えたくらいに『払え』って言われたので、『これはちゃんと払わないといけないんだ』っていうことで、そこからはちょっとずつですけど。一気には返せなかったので、一応真面目には払ってた」という。

 しかし、儲けた分で新規の店を次々と出店していた井上氏はお金がなく、追徴課税の6000万円分は分割払いにし、税金には14.7%の金利がつくため、返済に苦労。そんな状況が続いた時、「スゴい税理士さんがおる」と、ある税理士を紹介されたんだとか。井上氏は立ち行かない資金繰りや、従業員の不安などを訴え、税理士も「そりゃそうだよな」と、寄り添ってくれたようだ。「そういった状態の中で、税理士さんを紹介してもらったんですよ。別の。この方が元々『国税局のOB』っていうね。よくある……」(井上氏)と、ポツリ。

 井上氏が「ちょっとずつ(税金を)返してるんですが、無理です」と相談したところ、元国税局のOBを名乗る税理士は「あのね、井上さん。そんなの真面目に返してる人いないよ」と、発言。「いやいや、真面目に返さんとアカンでしょ。僕1回あんなことになったので」(井上氏)と反論するも、その税理士は「いや違う。今の会社に対する税金だったら、これは会社が潰れたらなくなるんや」と、主張。なおも疑う井上氏に、税理士はちょうど当時潰れた会社を引き合いに出して「そこの社長はボーナス貰ってノウノウとしてるよね」と現状を報告した上で、「会社に対する課税っていうのは、服についたペンキと一緒」「これは脱いだらしまい(おしまい)。でも個人の税金は返さなアカン。これは刺青と一緒やから」と、力説したのだった。



 初めは不安を感じていた井上氏も、元国税局OBの税理士から「大丈夫。みんなそういう風に(やってる)。合法的に大丈夫だ」と断言され、「じゃあ、(今のままでは)従業員にも責められるし、僕もしんどいし、僕は一線を退くかもしれないけど、彼らの未来がまた明るくなるんだったら、そうして任せていいですか?」と、税理士に従うと決断。言われた通りに会社を一度倒産させ、代表を退いた井上氏だが、「僕、会社なくなったらお金……。給料が貰えないと生活できないので、どうしたらいいですか?」と質問すると、税理士は「それは裏で貰え」と、指示してきたとか。[続きを読む]