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コンビニ強盗の犯人にされた“えん罪のミュージシャン”が精神的苦痛の取り調べ、無実の拘置所生活を語る



 身に覚えのない逮捕状を出され、SUN-DYUが「え! これ俺じゃないですけど、どうしたらいいですか?」と質問しても、刑事は「もうそんなんええ! 署で聞くから、行くぞ!」と、問答無用で連行。名倉が「逮捕状やもんな。任意(同行)じゃないもんね」とつぶやく隣で、河本が「抵抗もできず?」と確認すると、SUN-DYUは「そうです。抵抗は『俺じゃないって!』くらいの。口頭での抵抗(しかできなかった)」と、話した。

 しかし、そもそもなぜSUN-DYUに強盗容疑がかけられたのか? 本人いわく「昔、ヤンチャな時期があって、指紋が警察のデータに残ってた」ようで、検察が「6月16日に事件を起こしているが、その犯人が逃げる時に(コンビニの自動ドアの外側に)左手中指の指紋をつけた」などと発表していたとか。SUN-DYUは店の外に出る際に犯人が触れたとされる箇所を説明しつつ、「僕の指紋がここ(自動ドア)から出てきてる」と、ポツリ。スタジオは「それだけ!?」(名倉)とザワつき、SUN-DYUも「それ、1つです」と、苦笑いを浮かべた。

 事件が起きたコンビニは、SUN-DYUの自宅から2~3分の距離にある行きつけのお店だったが、「僕が事件の5日前に、自動ドアがウィーンって開く時に、僕もアホだったんで分かんないんですけど、自動ドアをこんな感じで(左右のドアを両手で)ピッて触っちゃったんですよ。その意味の分からない行動のせいで、人生が変わってる」と、吐露。これには河本が「SUN-DYUさんも自動(ドア)であんまり(意味の分からない行動を)せん方がいいよ」と、注意した。

 こうして、自動ドアに残った左手中指の指紋が決定的な証拠となってしまったが、「一番矛盾点が検察側にあるのは、犯人は左手に(盗んだ)1万円を持ってる」(SUN-DYU)とのことで、名倉は「それなのに左手の指紋が?」と、疑問視。しかもSUN-DYUによると、防犯カメラのビデオを見る限り、犯人は両手で自動ドアを左右にこじ開けるような動きをしていたにも関わらず、「検察は『(SUN-DYUがわざわざ左手を反対側のドアに)エイってやった』って言ってるんですよ」と、不自然な理由で犯人に仕立て上げられており、河本は「そんなワケない」(河本)と、呆れた。

 ただ、防犯カメラには犯人の後ろ姿しか写っていなかったため、検察は「左手に1万円を持っていても、その手で自動ドアに触れることは可能」と、主張。逮捕当時のSUN-DYUは証拠の矛盾を知る術もなく、取り調べを受けざるを得なかったのだ。「最初は(刑事も)やっぱり優しいんです。取調室に入って、逮捕当日は。『どうや、この事件に関しては?』って言われて、『これは僕じゃないので、全否定しますよ』って言うワケですよ。弁護士さんに『黙秘した方がいいよ』って言われて、『分かりました。じゃあ。黙っとくなんて簡単じゃないですか』ってナメてたんですよね」と、回顧。

 ところが、「7日くらい経つと、取調室に入った途端『オラァ!』みたいな感じなんですよ。7日目からいきなりスイッチが入って……」(SUN-DYU)と、刑事の対応が豹変。「(刑事が)2人いるんですよ。優しい人と、ずっと黙ってた人。近づいてきて、この辺の机を『お前は!』(と言いながら)ボコン(と叩きつける)みたいな感じです」との証言に、河本は「本当にあるんですね。そんなことが……」と、衝撃を受けていた。

 この時、SUN-DYUは恐怖を感じるとともに「ヤバいことになりそう」と察し、「録音してください!」と直訴。だが、刑事は「お前にそんな権利あるかい!」と認めず、SUN-DYUは「あ、そうなんすか。じゃあもうしゃべることないっす」と、黙秘を継続した。その後は刑事から「お前みたいなモンはな、人間のクズなんじゃ!」などと恫喝され続けたといい、「一番傷つくのは、自分自身を攻撃されることよりも、周り(への言葉)なんですよ」と、絶望的な状況に。



 SUN-DYUは自分が刑事から「クズ」「アホ」「玉無し」といった言葉を向けられるのは「余裕で耐えられる」「また言ってるわ」と思えたものの、次第に「お前みたいなクズはオカンもオトンもクズやろ!」と、家族を貶されるようになったと漏らし、週替わりMCのモデル・大石絵理は「最低。人として最悪」と、ドン引き。当時、SUN-DYUは宮城県の東日本大震災被災者と交際していたが、「その女性にすらも(攻撃の)矛先が向けられて、『お前は女の質も落ちてきてるやろ!』みたいなこと言われるんですよ」と、刑事の暴言を明かした。

 自分以外への心ない言葉を浴びせられ、SUN-DYUも反論したい衝動に駆られたそうだが、「『お前に何が分かんねん』っていくと、(刑事も)『来た、来た!』ってなる。そこで“アカン”と思って、『好きに言ってください……』って言って、ずーっと(罵倒された)。それがね、だいたいあと7日間くらい続きます」と、激しい取り調べに耐えていた模様。その結果、SUN-DYUは「やっぱり、人間っておかしくなる時がくる」と、自身が感じた“異変”について切り出した。[続きを読む]