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TOKIO・長瀬も感動! KinKi Kids・堂本光一&剛が語る名曲「愛のかたまり」制作秘話



 3人目は、04年の解散を経て昨年再集結したTHE YELLOW MONKEYのボーカル・吉井和哉が登場。実は、幼い頃からジャニーズアーティストの「大ファン」で、昨年には念願叶ってキンキのシングル曲「薔薇と太陽」を提供した。そんな吉井が「KinKi Kidsって、ジャニーズさんの中でも『70年代エロス』なんですよ」との見解を示すと、スタジオメンバーも「分析するなぁ、みんな……」(古田)、「ねぇ」(村上)と、納得の表情を見せた。吉井はキンキに、沢田研二など1970年代を彩った歌手が持つ“独特の色気”を感じ、「薔薇と太陽」の光一&剛の歌声や仕草にも、「70年代エロス」が強く出ているようだ。

 最後は、アニメ『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(フジテレビ系)の主題歌「葛飾ラプソディー」(97年)などをリリースし、これまでキンキに16曲も提供しているシンガーソングライター・堂島孝平。音楽プロデューサーでもある堂島はキンキの歌声に関し、「KinKi Kidsって一人ひとりなんですけど、“KinKi Kidsっていう人格がある”っていうか。たまに1人に聞こえる時があるんですよね」と語り、「“そんな風にまでなっているデュオっていない”と思うんです」と、持論を展開。堂島が最も驚いたのは、02年に提供した「カナシミ ブルー」だといい、特にサビの最後の歌詞「口許で」の「で」の2人の歌声が「1人に聞こえる」とのこと。実際にスタジオで聞いた出演者も「本当だ!」(宮澤)、「うわ、ホンマや!」(安田)と、驚愕。

 以上のプロの分析により、売れ続けるキンキの音楽的ヒミツとして、「哀愁と品の良さ」「ファンクとロックの融合」「70年代エロス」「1人に聞こえる歌声」といったポイントが挙げられた。VTR終了後、村上が「そうそうたる皆さんからのコメントでしたけれども、光一くんいかがでしょうか?」と話を振ると、光一は「いや、まずありがたいよね」と、感謝。「皆さん、違う角度からKinKi Kidsご覧になられてます」と感心する村上に、光一は「やっぱり、その方(楽曲提供者)たちが“僕らを思って作ってくださってるんだな”っていう、“何かがそこにある”のをいつも感じるんですよ」と切り出し、「だから、織田哲郎さんなんかがさっき、その……民族楽器を入れ込んだような(と話していた)哀愁漂う楽曲をいただいた時に、僕らもそれ、スゴい発見で。『あっ、こういった曲ってスゴくキンキに合うんだ』って」と、自分たちの“気付き”にも繋がっていると話した。

 光一は「なんかこう土台みたいに……(ミュージシャン・山下達郎が楽曲提供した)『硝子の少年』から始まって、僕らの表現方法っていうのは“枝がどんどん増えていった”っていう感じがして」と、楽曲提供者ごとに異なる着眼点が、2人の表現の幅を広げていったことに言及。「たとえば吉井さんの曲だったり、久保田さんの曲もそうなんだけど、“これどうやって歌ったらええんやろ?”(と悩んだ時もあった)」(光一)と言えば、剛も「難しい曲多い」と、同調。光一が「レコーディングの時もね、吉井さん独特の『青空に咲いたよ~♪』って、なんかこう“投げ捨てる”ような」と、「薔薇と太陽」のワンフレーズを例に出し、「あぁいう雰囲気って、『吉井さんだから格好いいんじゃん』みたいな。だけど今、この年齢になっても、20年やってきても、そこに『僕らにとっての挑戦みたいなところができる』っていうのは、ありがたく感じますね」と話した時も、剛は「うん」と、頷いていた。

 ここでもう1人、キンキとはジャニーズJr.時代から25年来の付き合いがあるTOKIO・長瀬智也のコメントVTRへ。キンキの音楽について意見を求められた長瀬は「KinKi Kidsの楽曲っていうのは、どこか“ドラマチック”なんですよね。うまく言えないんですけど、“KinKi Kidsらしさの世界観”っていうのを昔から感じてるんですよね」と、語り出した。キンキには「いい曲たくさんある」「“いいな”って羨む部分はあったかもしれないですね」と素直に告白し、「デビューはね、僕の方がちょっと早いんですけど……。やっぱなんか、一緒に(ジャニーズの)合宿所で1つの時代を過ごしてきた“戦友”というか、“良きライバル”でもあるし。同じくらいの時間を、同じような場所で過ごしてきたワケだから、(キンキを)見てる僕はグッと来るワケですよ」(長瀬)と、同世代ならではの思いをぶっちゃけた。

 光一とは同級生で“大親友”とあって、音楽とは関係ない私生活エピソードが飛び出す一幕も。長瀬が「この間は、光一の家に箸を……。お箸がなかったもんで。すぐ電話して『光ちゃん!』って。『なんか箸ない?』って。(家に行って)ピンポーンって押して、『割り箸でもいいから』って言って……。それで、割り箸ではなくちゃんとした箸をくれたんですよ。しかもペアで! 独り身の男にペアの箸をくれたワケですね」と熱弁する間、スタジオには笑いや、「家近いんかな」(安田)といった疑問の声も上がった。「まぁ、でも両方とも使ってますよ、僕が。ペアですけど!」(長瀬)と強調した時には、渋谷が「何を言うてんの、この人は?」と、ツッコミ。

 さらに、取材を行ったスタッフが「光一くんが女性だったら、恋人としてアリですか?」という質問をぶつけたところ、長瀬は「まぁ、その、見た目とかは……。見た目とかは違うじゃないですか、それは」と前置きした上で、「一緒にいる時の感じ。“楽な感じ”とか、“心地が良い”とか、そういう要素を携えた女性だったらアリって話ですよ」と、回答。「皆さんの頭の中では、俺と光一くんがチューしてるみたいな……。そういう画を想像してるワケでしょ? そういうことじゃないから!」と話を広げ、「僕の中では、あぁいう存在の女性が居たら全然オッケーですよ」(長瀬)と勝手に結論づけてVTRが終了。横山が「結局“アリ”なんですね」とまとめた時、光一は照れ笑いを浮かべた。

 村上が「ちょっとなんですか? お箸の……」と掘り下げると、光一は「いや、お箸なかったんだって。で、ピンポーンって来て『お箸ある?』っつって。その後、『光ちゃんが家にあげてくんなかった』っつってイジけてたけど」と“玄関先でのやり取り”で終わったことを明かし、「玄関先で……」(大倉)、「(家に)上がりたかったんやな」(横山)と、思わず笑ってしまう後輩たち。次に、村上が「長瀬くんは、やっぱキンキさんの楽曲でね、『羨む部分もある』と(言っていた)」と振り返ると、光一も「『スゴくキンキの曲ってドラマチックで』って、そういうところまで見て……。そういう話ってあんまりしないから。“そういう風に見てくれてるんだな”っていうのはね、なんかちょっと嬉しかったけどね」と、感想を述べた。

 前半は他者による分析を見てきたが、ここからは“事前打ち合わせ”での本人たちの発言をもとに、キンキの音楽を検証。まずは、「レコーディングはどのように行っているんですか?」という質問に対し、光一は「レコーディングを一緒にやることはない。歌番組も、お互いイヤモニ(イヤーモニター)で違うものを聞いているから、正直相手の声を気にしていない」と答えたようだが、画面上に表示された自分の回答に「文字にすると、非常になんかね……」(光一)と苦笑し、村上も「スゴい、めちゃくちゃドライ!」と、ビックリしていた。古田が「ニュアンスが出ないからね」とフォローした際には、光一も「ニュアンスがない」と、強調。

 光一が改めて「まぁ、レコーディングはほら、みんなもそうだろうけど、一緒にやることはない」と言うと、剛も「忙しいとなかなかできないでしょ」と、続いた。光一は「“剛くんがどういうスタイルで、どういう感じでレコーディングしてるか”っていうのを俺は知らないんだけど……」「俺の場合は、現場入って『これ何? 剛くんはもう先録ったの?』(と聞いて)『録ったよ』(と言われたら)『あ、そうなんだ』。で、剛くんの歌を聞かずに歌うんです。で、『じゃあ、剛くんと2人で合わせて聞いておこうか』っつって聞くと、もう大体合ってる」と“お互いの声を聞かずに歌っても合う”と、明言。これには関ジャニ∞メンバーも「へぇー!」と衝撃を受けていたが、光一いわく、ライブでイヤモニをつけている時も同様なんだとか。

 ここで、数多くの現場に立ち会ってきた堂島が再びVTRで登場し、「それぞれが歌入れ(レコーディング)をしている時に、やっぱ“相手を存在させながら歌ってるな”という感覚はスゴい感じるんです」と、印象を話した。2人とも、それぞれクセや特徴があるものの、「そういうところはお互いに理解している」(堂島)との見解に、VTR明けの光一も「だから、“無意識の中で意識してるんだ”と思うけどね」と、補足。「それは、レコーディングの時とかでも無意識の中で“剛くんはこういうリズムの取り方するだろうな”っていうのを、無意識の中で意識しているとこ……」(光一)と聞き、村上が「体に入ってしまってるから、そこまで敏感になる必要ないということですよね」と言えば、横山は「めっちゃいいっすね! 無意識の中で意識してるって……」と、羨望の眼差しを向けた。

 古田が「2人の音色が相性いいんだろうね」と褒めると、今度は剛が「だから、声はさっきも言ってたみたいに、似てる音域ありますし……」と口を開き、「あと僕が気にしてるのは、2人で重なるので、声をちょっとだけ細くしたりはして歌ってる。そうすると、ちょっと“抜ける”とか。“2人ですよ感”がちょっと出たりとか……みたいなのは、微々たるアレですけど」(剛)と、きちんと計算している旨を示唆。これを受け、光一は「さっき堂島くんのコメントでもあったけど、『1人に聞こえる時がある』って。自分でも、ミックススタジオ行ってやってて、聞くと『ん? ここソロ? ソロじゃないよね?』」と、思うことがあるそう。スタッフから「これ2人(の音)出てます」と言われても、光一は「じゃあ、レベルがちょっとアレなんちゃうの?」と疑い、「完全に同等(のレベル)ですね」(スタッフ)と返され、「えっ? マジで?」(光一)と、驚いた出来事も。

 こうした場合は「わざとちょっとズラしたりする」(光一)というテクニックに、「あえて!?」(村上)、「“揃いすぎるから”ってこと……」(安田)と、騒然とする関ジャニ∞。番組では「1人のようにも、微妙なズレによって2人にも聞こえる歌声」が楽しめる例として、11年発売の「Time」を流していた。かたや、村上は剛にも「レコーディングの時に、光一くんが先録ってらっしゃったら、やっぱあえて聞かないですか?」と、質問。剛は「僕もとりあえず聞かずにやって……。なんて言うのかな? 光一くんの方が下(低音)の音域が出てるんですよ」と話し、「だから僕が低音を出す時は、あえてもう座って歌ってる」「座ってここで歌うと僕はロー(低音)が出るんで、ローが欲しい楽曲とかは座って歌ったりしてみる」と、意外な発声方法も明かした。

 この時、「でも、それは僕が勝手にやってるだけの話で、“みんなに適する話ではない”と思うけど」(剛)と付け加えたが、村上は「これはすばるくん、またちょっと勉強になるんじゃない?」と振り、渋谷は「ね! 立ってしかやったことない」と、剛の自由な発想に感服。横山が「座ってやったら『お前生意気や!』って言われそうやもんな」と、自分らがキンキと同じように振る舞うリスクを予測すると、光一は笑いながらも「俺、一時期バランスボールに座って歌ってたな」と、ポロリ。村上は「それはなんの(効果が得られるのか)?」と聞き、剛も「え~、鍛えたいの? その最中も?」と、トレーニング好きの相方に興味津々。

 光一は「ボイストレーニングの先生とかに、『ちょっとバランスが崩れた時に支えようとする、その支えを持ちなさい』とか(言われた)」と説明し、「バランスボールに座りながらトレーニングしたことがあったから、そのままの気持ちで“レコーディングやってみよう”(と思った)」と述べると、これには剛も「たしかに、ここ(お腹)に力入るもんな」と、共感。しかし、大倉は「エクササイズしながら……?」と困惑し、剛が「そのムービー欲しいな」と言い出せば、「光一くんがこんなんしながら……」(村上)、「めっちゃオモロいやん」(剛)、「今度レコーディングする時、お互いのムービー撮っといて!」(古田)などと、別の方向で盛り上がった。

 再びキンキの音楽話に戻り、今度は光一&剛の楽曲制作への“こだわり”に着目。2人の曲や、ソロ活動で作詞作曲をするキンキだが、「作詞はどんなことを意識してる?」との質問に、剛は「1人の時はシンガーソングライターみたいな感じ。書きたいことをただ書くだけ。人が“いい”と思わなくても、自分の思ったことを書くだけ。2人の時は共感が得られるようなものを書くけど、1人の時は僕しか経験してなさそうなことでも書く。2人の時の方が作家ですかね。1人の時は共感を求めていないです」と、回答していた。剛によると、2人の曲では「大多数の方に聞いてもらえるようなもの」を意識しているが、「でもそこで“守りに入るような歌詞”を書いてしまうと、“光一が歌ってる姿も嘘っぽいし、僕も嘘っぽくなるかな”っていうのはちょっとどこかあって」とも。

 こうしたバランスも考えながら、2人で歌う曲は「最終的には、まぁ分かりやすいように頑張って書いてる感じ」(剛)だが、ソロ曲は「“自分が良ければいい”と思って書いてる」そうで、村上は「極端な話、対極ですよね?」「KinKi Kidsでやる時と、堂本剛でやる時」と、尋ねた。剛は「対極」と認めつつ、「“対極なことをやるのがソロの意味や”と俺は思ってる。でも意識的にこうしたワケじゃなくて、気付けばこうなってた」と、自身の根本にある考えを伝えた。

 一方、光一は同じく作詞にまつわる問いに、「詞に関しては、僕は書きたくない。“剛くんの選ぶ詞の方がファンは喜ぶ”と思う」と答えていたが、スタジオでは「たぶん面白いのがさ、2人で曲を作ったりする時って、大体僕が曲を作って剛くんが詞を書くことが多いのね」「俺はね、曲作る時に“『剛くんにこういう、このメロディーを歌ってほしいな』”っていうのを想像しながら作ってる”と思う」と、告白。「もしかしたら、“剛くんは詞を書いてる時に『光一にこの言葉言わせたい』と思って書いてる節があるんちゃうかな”って気がする」(光一)と漏らすと、剛は「それはある」と、即答した。

 光一の「自分ももちろんそこで、自分も歌わなアカンけど、“自分がこれをどう歌う”っていうより、まずは“このメロディーを剛くんに歌ってほしいな”っていうので作ってる気がする」という言葉に、村上が「相手のことが、優先順位としてやっぱり上なんですね」と確認した際も、「キンキでモノを作る時は」(光一)と、肯定。剛が「結局そこは、まぁ“作家寄り”な話に、やっぱ……」と言い換えると、村上も「“スタッフ寄り”といいますか……」と理解し、光一は「なんかね、その方がたぶん(アイディアが)湧くんだろうね。自分で歌うっていうよりも」と、ニッコリ。

 剛は「ただ俺が思ってる、“光一これやったら面白いのにな”とか、“光一こんなことやってみてもいいのにな”っていうのがいろいろあるけど、それは世間の人からすると……。光一と、たとえば友だちでもないし、時間をスゴく共にしたワケでもない人やから、結構“賛否両論になる”と思うけど、時間を随分と共にしてる俺からしたら、“めっちゃオモロいのにな”みたいなのがあるやんか」と、光一に対する自分と世間のイメージのズレも把握している様子。しかし、「それはまぁ、“なんか企画があれば、そういうのやればいいかな”って温めてたりするくらいで。ファンの皆さんに提供したりする、その延長線上で“いろんな人に聞いてもらう”ってことまでを想像すると、まぁ、作家になって、1人で光一くんがもし自分で何かを書く時に“女性詞って少ないかもな”とか“あんまり書かないかもしれない”とか、そういうことを思ったりして、女性詞をあえて書いてみたりとか」(剛)と、光一がソロでは書かなそうなものを取り入れているとか。

 ここで、村上が「『愛のかたまり』あったじゃないですか?」と、剛の作詞と光一の作曲による合作で、多くの後輩たちにも歌い継がれている名曲に触れ、「あれって、詞先、曲先(どちらが先に作られたのか)?」と尋ねたところ、剛は「曲が先ですね」と、返答。光一は同曲の制作時をさかのぼり、「『愛のかたまり』は、反骨精神から生まれた曲。『Hey! みんな元気かい?』がシングル(A面)だったんだけど、それまでと違った方向性の曲だった。当時の自分にはそんな曲を歌う技量もなかったし、“KinKi Kidsとしてこういう歌の方がいいんじゃないか”として作った」と、回顧。「Hey! みんな元気かい?」も、「今となってはスゴく大好きな曲」(光一)だと強調しながらも、真心ブラザーズのボーカル・YO-KINGから楽曲提供を受けた当時は「曲がね、理解できなかったの」と、打ち明けた。

 村上の「あまり飲み込めなかった?」との問いに、「そう」「俺らの柄にない言葉じゃない? “Hey! みんな元気”……。」(光一)と返したが、「だけど、あの歌詞って実はスゴい悲しい歌詞なの」(光一)と、コメント。光一は「Hey! みんな元気かい?」が「悲しみの涙で育った大きな木を」という歌い出しから始まり、「で、『Hey! みんな元気かい?』って問いかけてるっていう、実はなんかちょっと悲しい曲なんだよね」と、解説。ところが、「当時の自分はそれが分からなかった」(光一)といい、古田が「字面で(受け)取っちゃったんだね」と推察すると、「そう。分からなかったし、YO-KINGさん独特の『Hey! みんな元気かい?』って、これもちょっと投げ捨てるような歌い方で、どうやって表現していいのか分からなかったのね」と、率直な思いを吐露した。

 その上で、光一は「KinKi Kidsは……。まぁ、さっき長瀬が言ってくれてたけど、“もっとドラマチックでメロディーがキレイなものを歌った方がいいじゃん!”っていうような、なんか反骨精神があった」と話し、「そこで、“じゃあ、もうA面を超える曲を作ってやる”と思って作ったのが『愛のかたまり』」と、意外な制作秘話を明かした。この話にはスタジオも騒然となり、「初めて知ったわ、そんなん……」と、目を丸くした村上。こうして、光一が「ファンもこれまでのような楽曲を待っているはず」と信じて作り上げた曲に対し、長瀬はインタビューの中で「まず、それを作ったってことが感動ですよね。ファンに向けて。1番分かりやすい気持ちじゃないですか。その曲が生まれたっていう。音1つにしても、言葉1つにしても」と、語っていた。

 また、長瀬は「やっぱ、みんな脳みそ違いますからね。“(制作過程で)ぶつかることってのは絶対にある”と思うんですよね、2人。(でも)きっと2人が頷いて生まれた曲だから、それはもう宝物じゃないですか」と、光一&剛が意見をぶつけながらもファンのために作り上げた事実に感激。実際、この曲は今もファンからの支持が最も厚い特別な1曲となっているようだ。その後、話題は「KinKi Kidsらしさとは何か」に変わったが、剛は「“キンキらしさは特にない”っていうのがキンキらしさですかね。第三者が勝手に決めてるんですよね、僕らのことを。みんな、その謎解きを一生懸命やろうとしてるけど、僕ら的には何も考えてない」と、意思を表明。

 改めて「ホント何も考えてない」と繰り返す剛に、スタジオからは笑いが起こったが、古田は「“こうありたいな”っていうのは、2人の共通認識としてある?」と、確認。これにも、剛は「“こうありたいな”も、ないんじゃないですかね。“2人でこうなりたいな”は、ないんじゃないですかね」と返し、光一が「どうしても、2人組って比べられるんですよ」と発した時には、「勝手に比べるからね」(剛)と、強く頷いていた。光一は「お互いに、ソロの活動もやっぱりあるじゃないですか。そうすると、やっぱりご覧になられてる方っていうのは、質問として『ソロの時の気持ちと2人でやってる時の気持ちの違いを教えてください』みたいな。聞きたがるんですよね。でも、そんなにスイッチを一生懸命切り替えてやってるワケではないし。もう自然なんですよ」と、キッパリ。

 打ち合わせなどで「KinKi Kidsらしいものをやろうよ」という話になっても、「漠然としてる」(光一)そうだが、「でもなんとなく、それは共通認識なの」(光一)とも。とはいえ、光一は「音楽的なその“(KinKi Kids)らしさ”っていうと、『僕らは何を歌っても暗い曲になる』っていうのはある。それがまぁ、KinKi Kidsらしさではある」と、明言。もともと『硝子の少年』でデビューに至ったのも、「山下達郎さんが『2人の声は音的に言うと、メジャーかマイナーかだと2人の声はマイナーだから』(と分析して)。だからやっぱり『硝子の少年』っていう、スゴい哀愁漂うマイナーなメロディーの曲を我々に提供してくれた」(光一)と、経緯を説明。

 さらに、光一は「だから、たとえば『もう君以外愛せない』(00年)とか、スゴい言ってることは『もう君以外愛せない』って“ラブ”なね、言葉なんだけど……。でもなんかこう、“失った人を思って歌ってる”(ように聞こえてしまう)。我々が歌うとね」と、一見すると情熱的な歌詞も“キンキらしさ”で“暗い曲”になってしまう例を持ち出し、これには横山も「ホンマそうですよね」と、納得した。しかし、「だから『ドラマチック』っていう長瀬くんのアレが繋がってくる」(横山)と実感し、光一も「っていう意味合いもあるのかもしれないですね」と、苦笑い。

 剛は「なんか、どうしてもそっち(暗い曲)に寄ってしまうので、そこは無理して変える必要もないし、それが特性というかね、特徴なので」と、自分たちの持ち味を大事にしている様子だが、「(明るい印象の)関ジャニの歌なんて歌われへん!」と、爆弾発言。村上は「たしかにイメージない……」と首をひねり、剛が「『ジャジャジャジャーン』の時もなんか傷つくもんね」と、関ジャニ∞の「無責任ヒーロー」(08年発売)の歌詞を引き合いにし、古田も「分かる。KinKi Kidsが関ジャニの歌は歌ってはいけない。歌ってほしくない」と、バッサリ。村上も「そんなKinKi Kidsは見たくないですね、たしかに」と、同感のようだった。

 ちなみに、打ち合わせでは剛が事務所のジャニー喜多川社長に関し、「『君たちは2人ともプロデューサーだからね』って言われた。けど、最初の頃は何のことか分かってなかった。あの人には直感がある。ジャニーズ事務所を作った人が直感なら、俺らも直感の方がいい。ジャニーさんのモノづくりをどこかで吸収してる」と語る場面も。「究極の直感ですもんね」と同調する村上に、剛はジャニー社長からライブ後に「ここ良かったよ」「アレ良かったよ」といった手紙を貰い、その都度「そうか、ここはこうか」と受け止めてきた年月の中で、「その褒める時とかも、なんか『直感っぽい』って言い方変やねんけど、もちろん愛情はあるねんけど、本当にその時にバッて感じたものを書いてる“お褒めの言葉”みたいなのがメモに載ってきたりとか。『ここもうちょっと衣装こうした方がいい』っていうのも、やっぱ絶対直感やし」と、常にジャニー社長の直感に触れてきたと話した。

 その上で、剛は「あの人もなんかやっぱこう、“そういうものを僕たちに本来はやってほしい”って思ってる人やから。僕はだから、それは“曲げずにやりたいな”ってずっと思ってる」「だからレコーディングもそう。直感でとりあえずパッとやるみたいなことだったりとか、“そこにエンターテインメント性を僕は感じてるのかな”っていう風に思ってるよね」と、自己分析。村上は「剛くんが『直感大切にしてる』っていうのは、ルーツここなんですね、ジャニーさんの……」と、ジャニー社長の精神を受け継ぐ剛に感心した。その後、宮澤から「2人が意見が分かれたりとか、キンキの活動の中で意見が合わないことはあるんですか?」と、20年もの時間を一緒に過ごしてきた光一&剛への疑問が寄せられると、光一は「それはもう、しょうっちゅうある!」と、素直に認めた。

 今度は濱口が「言い合いするんですか?」と踏み込んだが、これには「言い合いはしない!」(光一)、「言い合いするカロリーが面倒くさい」(剛)と返し、「省エネ」と笑う宮澤。村上が「若かりし頃なかったですか? 10代の頃はまだあったでしょ?」と追及するも、2人は「いやいや」(剛)、「いや、ない。10代の頃からない」(光一)と否定し、意見が合わない時には「“じゃあ折れたらいっか”って折れたりとか……」(剛)、「お互いがお互いにね」(光一)と、振り返った。村上が「もう空気感ですね」と理解するも、横山は「誰がまとめるんですか? そういう時は」と、収束のきっかけが気になった模様。光一によれば、「「周りにスタッフいるから、2人の意見が違う場合は、スタッフ的にもどっちが正しいかはないから、『良い方向をみんなでやっていこうよ』っていう感じ」と、最終的にはスタッフ一丸となって“良い方向”を模索していくスタイルとのこと。

 そんなキンキについて、親友・長瀬は「逃げ場のない2人の関係だったり、やり方の違う2人の人間が1つになってやるって“絶対に大変”だと思う」と、心情を察した。それは「僕も同じように(TOKIOは)メンバー5人ですけど、やっぱバラエティ番組で楽しくやってる空間だけではないから」と、他者と活動することの大変さを知っているからこそ抱いた印象であり、「“仲良しこよし”でやってるだけっていうのも厳しいし、正直2人とも(衝突も)あったと思う。“そういう苦しさも一緒に背負ってやって来たんだな”と思うと、“今、なんかすごくいい顔してるな”って思いますけどね」と、長瀬ならではの目線で語った。

 スタジオの古田は「長瀬くんの言葉は信用できるね」と絶賛し、「さっきのね、お箸のエピソードの人とは一緒と思われへん」(村上)、「素直な言葉で来るから」(古田)、「グッて入ってきますもん」(村上)と、感動が広がった。光一も、「“よく見てくれてるな”って思うよね」「まぁ、そういう話もね、チラッと長瀬としたり……。TOKIOもTOKIOでね、いろいろ話をね、したこともあったっていう話も聞いたことがあるし。やっぱり同世代だから、なんかそういう話もできてやっぱりスゴく大切な存在だしね。でも、なんか本当にそうやって見てくれてる感じが、スゴくありがたいな」と、感謝した。光一が「(長瀬を)13~15歳くらいから知ってるから」と振り返った際、剛が「彼が間違えてドッグフード食べてる時期も知ってるから」とつぶやくと、「どんな話なんすか!」(安田)と、食いつく一同。

 光一&剛は、Jr.時代の寮生活が暇で、ビデオを撮るのが流行っていたと説明し、「カメラこうセットしてて、長瀬もそれ“回ってる”と思わなかったんだろうね。で、なんかこう持って来て、座って食べてるのよ。しばらく食べてるの。1分くらい食べてるの……。(持っていた食べ物のパッケージを見る仕草を再現して)『ドッグフードだ!』(と叫んだ)」(光一)というエピソードを披露すると、スタジオは大爆笑。横山は「ヤバいな……」と漏らした後、「ホンマ天然でやってたってこと?」と、確認。光一は「天然、天然、天然!」と繰り返し、「最初、本当気付いてないんだもん。“なんかおかしい”と思ったんだろうね」と、懐かしそうに目を細めた。

 ここで、大倉が「まったく同じようなこと最近あったな」と切り出すと、思わず「ドッグフード食った?」と、前のめりになった光一。大倉が「(長瀬と)そば屋に一緒に行ったんですけど、ロケ一緒で。(長瀬は)『薄いな、ここのそば』っつってたんですけど、(つゆの器ではなく)湯飲みに入れてたんですよ」と証言すると、一同は大ウケで、「成長してないじゃないですか! 先輩!」(村上)とのツッコミも。光一が語ったドッグフードの時と同様に「なかなか気付いてなかった」(大倉)そうで、「しばらく食ってた?」(横山)、「そう、しばらく……。『薄いわ』言うて」(大倉)と、天然っぷりを発揮していたという長瀬に、光一は「スゴいな」と、仰天。スタジオはひとしきり盛り上がったが、古田は「なんで長瀬の話で終わるんだよ!」と、疑問を呈したのだった。

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